フリースケール、世界最小ARMベースのマイクロコントローラをさらに15%小型化
PR TIMES / 2014年3月6日 13時41分
極小サイズでモノのインターネット(IoT)向けアプリケーションの革新的設計を実現する 最新Kinetis KL03
2014年2月25日、Freescale Semiconductor, Inc.発表本文の抄訳です。
ドイツ、ニュルンベルク(Embedded World 2014)-2014年2月25日-フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、Kinetis(キネティス)ミニ・ポートフォリオをさらに飛躍させるべく、世界で最も小さく最もエネルギー効率に優れたARM(R)テクノロジベース32ビット・マイクロコントローラ「Kinetis KL03」を発表しました。Kinetis KL03マイクロコントローラは、従来世代のKinetis KL02デバイスを基盤としつつ、新機能や先進的な統合性を実現し、使いやすさも改善されています。さらに、そのすべてが今までよりも小さな1.6 mm × 2.0 mmパッケージに収められています。Kinetis KL03デバイスによって、開発者は消費電力削減と小型化を推進して、製品設計の時間とコストを抑えることができます。
先進的なウエハレベル・チップ・スケール・パッケージを採用したKinetis KL03マイクロコントローラは、従来世代のフリースケールKL02デバイスと比べて15%以上も小さく、競合する他社製32ビットARMマイクロコントローラと比べると35%の小型化を実現しています。この新しいSoCは、スペース制約の厳しい設計に理想的で、民生/ヘルスケア/産業市場の幅広いアプリケーションに対応します。また、急速に成長しているモノのインターネット(IoT)市場では、エッジ・ノードの小型化とインテリジェンス性の向上がますます必要とされており、この分野でも大きく貢献すると期待されています。
フリースケールのマイクロコントローラ部門グローバル・マーケティング/ビジネス開発担当ディレクターであるラジーヴ・クマーは、次のように述べています。「エッジ・ノード・デバイスにマイクロコントローラを組み込む際にサイズが障害とならなくなったとき、初めてモノのインターネット(IoT)の本当の可能性を判断することができるようになります。フリースケールは、マイクロコントローラの小型化がIoT革命を牽引する要であると考えています。新しいKinetis KL03の革新的な小型化により、エッジ・ノード製品のシステム設計は新たな技術ステージに入り、世界を変える力を持ったまったく新しい製品カテゴリを開発できるようになるでしょう。」
先進的な機能、電力効率、統合性
Kinetis KL03マイクロコントローラは、ARM(R) Cortex(R)-M0+コアをベースとするKinetis Lシリーズの優れた電力効率に加え、レジスタ・ファイルやセキュア・リアルタイム・クロック、低消費電力UART、低消費電力ウェイクアップ・ピンといった強力な低消費電力機能を統合しています。
また、使いやすさも従来世代に比べて大幅に改善されています。ROMベースのブートローダが追加されたことで、工場出荷段階でのフラッシュ・プログラミングや、オンラインのシステム・ファームウェア・アップグレードが可能になりました。ボードに回路を追加する必要はなく、フラッシュ・プログラミング関連のコストが削減されます。内部の高精度リファレンス電圧(Vref)によって、内部ADCには1.2Vのリファレンス電圧が供給され、アナログ性能が改善されるため、優れたADC精度を必要とするアプリケーションに対応できます。
Kinetis KL03マイクロコントローラの主な特長は次のとおりです。
・ 48MHz ARM Cortex-M0+コア、1.71V~3.6Vの動作電圧
・ ビット操作エンジンにより、高速でコード効率に優れたペリフェラル・レジスタの処理を実現
・ 32KBのFlashメモリ、2KBのRAM
・ 8KBのROM、オンチップ・ブートローダ搭載
・ 高速12ビットADC
・ 内部リファレンス電圧により、優れたADC精度を実現
・ 高速アナログ・コンパレータ
・ 低消費電力ウェイクアップ
・ 低消費電力のUART、SPI、I2C(ハイスピード対応)
・ セキュアなリアルタイム・クロック
・ モータ制御など、幅広いアプリケーションに対応する強力なタイマ
・ -40℃~+85℃の動作温度範囲
Kinetis KL03マイクロコントローラは、900種以上のCortex-M製品とのコード互換性を備えています。また、新たにマイクロコントローラを開発するユーザをサポートするため、フリースケール製Freedom開発プラットフォームFRDM-KL03Zや、Processor Expertコード自動生成ツール、ソリューション・アドバイザ・ガイドが用意され、さらにARMエコシステム・パートナーの中からフリースケールに対応する包括的な開発ツールが利用できます。FRDM-KL03Zボードを利用すれば、すぐにKinetisの評価を開始できます。
供給
Kinetis KL03マイクロコントローラは、2014年3月からサンプル出荷を開始する予定です。量産開始は2014年6月を予定しています。10万個購入時の1個あたりの参考価格は、75セント(USD)です。
フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.com/jaをご覧ください。
フリースケール・テクノロジ・フォーラムについて
イノベーションとコラボレーションの促進を目的に設立されたフリースケール・テクノロジ・フォーラム(FTF:Freescale Technology Forum)は、業界最大規模の包括的な組込みエコシステムを体験できるイベントです。FTFでは、フリースケールやエコシステム・パートナーが4日間にわたって詳細なトレーニングや実践的なワークショップ、デモンストレーションを提供します。また、業界の同業者や優れたビジョンを持つ先駆者とコラボレーションを進めるまたとない機会でもあります。世界中のデベロッパ・コミュニティから熱い支持を受けており、2005年に開催を開始して以来、FTFの参加者は世界全体で6万人に到達しようとしています。中核イベントであるFTF Americasは、2014年4月8日~11日にテキサス州ダラスで開催される予定です。FTF Japanは東京にて、2014年10月6日に開催される予定です。
FreescaleならびにFreescaleのロゴマークはFreescale Semiconductor Inc., Reg. U.S. Pat. & Tm. Off.の商標、または登録商標です。ARMおよびCortex はARM Ltd.またはその子会社の商標または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名またはサービス名はそれぞれ各社の商標です。
(C)2014フリースケール・セミコンダクタ・インク
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