米国テキサス州におけるタイトオイル開発プロジェクトへの参画

PR TIMES / 2012年8月2日 9時39分



住友商事株式会社(本社:東京都中央区、社長:中村邦晴、以下「住友商事」)は、米国の独立系石油ガス開発会社であるデボン・エナジー社(本社:米国オクラホマ州 以下:Devon社)が米国テキサス州パーミアン・ベースンにて進めているタイトオイル開発プロジェクト(以下、本プロジェクト)に参画することを決定し、Devon社と契約を締結しました。

<本プロジェクトの概要>
・オペレーター:Devon社
・開発対象地域:米国テキサス州の13郡に跨る地域
・開発計画 :プロジェクトライフは2012年より30年超を見込む
(一部すでに生産中、今後15年程かけ開発予定)
・生産物の割合:原油6割、NGL*2割、天然ガス2割
*NGL:Natural Gas Liquid

<当社参画内容>
当社参画比率:30パーセント
取得対象資産:Devon社既存資産(リース権、生産中の原油生産井、付帯中流設備)
取得リース権:195,000エーカー(約790平方キロメートル)
権益取得対価:約1,365百万米ドル

今回、プロジェクト参画にあたり当社が取得する資産は、Devon社が現在保有する既存権益(リース権、生産中の原油生産井、付帯中流設備)の30パーセント相当です。取得資産の対価である約1,365百万ドルのうち25パーセント相当を契約発効時に支払い、残りの75パーセント相当を、今後3年間を目途にDevon社の開発費用を肩代わりする形で当社が追加で資金拠出を行うこととなります。当社としてこの期間に、権益取得対価および当社持分の権益開発費用をあわせ、合計約20億ドルを段階的に拠出していく計画です。当社はDevon社と共に共同開発地域において3つのターゲット層の開発を行い、順次掘削していきます。なお、当社の資金調達については、株式会社国際協力銀行を中心に融資の検討を要請しています。

本プロジェクトの開発エリアであるパーミアン・ベースンは1920年代から在来型の開発が行われている地域であり、北米最大の原油の確認埋蔵量(約50億バレル)を誇り、全米の原油生産量の約2割、テキサス州全体の原油生産量の約7割を占めるエリアです。とくに、本プロジェクトの開発対象地域はパーミアン・ベースンの東部エリアに位置し、過去の掘削実績による豊富なデータから極めて有望な地下資源を有すると見込まれています。また現在のターゲット層は3層ですが、ターゲット層以外にも炭化水素を含有した複数層の存在を確認しており、今後の開発を通してさらなる埋蔵量・生産量の積み増しが期待されます。

住友商事は、Devon社向けにこれまで油井管を約20年間供給してきた実績があり、Devon社にとっての鋼管の最大サプライヤーとして築いてきた関係に加えて、本邦企業としていち早くシェールガス開発事業に参画し、米国パートナー企業との共同開発実績を有していることなどが高く評価され、今回の合意に至ったものです。住友商事は、本プロジェクトを、今後長期にわたって住友商事の米国原油・ガス事業ひいては北米事業全体の中核を担うビジネスと位置付けて積極的に推進していきます。

【本プロジェクトの取組意義】
当社は2009年12月に米国テキサス州バーネット・シェール・フィールドでのシェールガス開発事業にアジア企業として初めて参画し、翌年2010年9月には米国ペンシルバニア州マーセラス・シェール・フィールドのシェールガス開発事業にも参画、現在、開発および生産を進めております。本プロジェクトはそれに続く、米国トップオペレーターが注力する大型タイトオイル開発事業への参画であり、米国シェールガス・タイトオイルという急成長分野における日本のリーディングカンパニーを目指す当社にとって、確固たる礎となる事業です。本件の参画により、当社は米国における本邦最大級のリース権益保有企業となります。
また、本プロジェクトからは、シェールガスおよびタイトオイル開発事業のグローバル展開や、米国内での原油・天然ガスを使ったトレード事業のみならず、米国石油化学事業への水平展開、米国鋼管事業の質的・面的な拡大、周辺のインフラビジネス展開など、多面的な広がりが期待でき住友商事の総合力を発揮しうるコアプロジェクトとなります。

【Devon社概要】
オクラホマに本社を構えるNYSE上場の独立系大手石油ガス開発会社。2002年にシェール開発の先駆者であるミッチェル・エナジーを買収し、掘削技術の向上および開発効率化で北米のシェールガス開発に多大な貢献をした業界のリーディングカンパニー。2010年に北米以外の保有資産を全て売却し、北米陸上開発に経営資源を集中している。米国内で最大のガス生産量を誇るバーネット・シェールは従来Devon社が中心となり開発を促進してきたエリアで、現在もDevon社がエリア内最大の生産者である。
そのほか、カナ・ウッドフォード・シェールおよびパーミアン・ベースンがDevon社の主要な保有権益で、その中でパーミアン・ベースンは埋蔵量ベースで最大の資産である。

■参考資料
(1)タイトオイル開発とは
シェールガス開発と同じ水平掘削・水圧破砕技術を用いて根源岩(石油炭化水素生成能力を持つ堆積岩)に分類される頁岩層(シェール層)、石灰岩層(ライム層)、浸透率の低い砂岩層等から原油を抽出する事業である。開発に際しては副産物としてNGL、天然ガスが生産される。

(2)パーミアン・ベースン(Permian Basin)とは
米国南西部、テキサス州およびニューメキシコ州に跨る地域。52の郡に渡り約23万平方キロメートルの面積に及ぶ。アラスカ・メキシコ湾をしのぐ埋蔵量を誇り、全米の原油生産量の約20%を占める。2004年にシェールガス開発における水平掘削・水圧破砕技術が本エリアにも導入されたことを契機に多数の企業が参入、現在では1970年代のピーク時と同じ水準である約500基のリグが稼働し開発が進められている。なお、本プロジェクトはパーミアン・ベースンの東側に位置するウォルフキャンプ・シェール、クライン・シェール、ミシシッピアン・ライムの3層が対象となる。


■写真:当社参画エリア
出典:U.S. Energy Information Administration、National Atlasより。一部当社にて作成)


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