フィリピン:国境なき医師団(MSF)活動アップデート

PR TIMES / 2013年11月20日 16時23分



MSFは現在、台風30号の被害を受けたフィリピンの3島5ヵ所に活動地域を拡大し、より多くの人びとに医療・人道援助を提供できるようになっている。活動地はサマール島ギワン、レイテ島タクロバン、オルモック、ブラウエン、パナイ島のロハス、エスタンシアと各周辺地域で、人道援助のニーズは各地域によって異なっている。

現在、現地で活動中の外国人スタッフは合計160人、うち日本人スタッフは看護師1人と外科医1人が活動している。

■活動概況

・タクロバン市のような大都市には援助物資が届き始めているが、過疎地、交通の便の悪い地域、沿岸部などには依然として援助が届いていない。タクロバン市に近いサンタフェなどの町もそうした地域にあたる。MSFの優先課題は、これらの孤立地域に向かうことだ。

・インフラの損壊、空港や港湾の混雑、道路閉塞などによる輸送の制約は、依然として援助活動の障害となっている。

・MSFの物資は、空路と海路で被災地に運ばれ、治療できる患者数の増加につながっている。

・援助の届いていない沿岸部と都市圏外の地域では移動診療を展開している。

・いずれのMSFチームにも心理ケア担当スタッフが帯同、自然災害において避けられない心理的影響に苦しむ人びとのケアを開始している。

・機能している地元病院の支援も行い、妊産婦ケアや入院治療といった病院の通常機能の回復を後押ししている。

■各島における活動詳細

<サマール島>

島東部のギワンでは複数のチームが被害を受けた地元病院を拠点に、早期の医療体制復旧に努めている。同病院は被災前、ギワンと周辺地域の中央病院として機能していた。MSFはベッド数15床の入院病棟、さらにテント式の分娩室、産科施設、医療器具の滅菌室を設置した。分娩介助、分娩合併症への対応や帝王切開を含む妊産婦ケアが優先事項となる。数日以内に病院建物の修復にも着手する予定。

ギワンの都市圏外にある医療施設でも診療や小規模手術を実施。さらに結核患者への対応や、破傷風に対し短期間の免疫を獲得できる予防接種も行っている。

遠隔の地域に総合診療を提供する移動診療を20日より開始予定。

18日に始まった心理ケア活動は、患者と地元の医療スタッフへのカウンセリングを皮切りに、現在では対象を地元住民に拡大している。

テントの配給にも着手し、20日には400世帯に届けられる予定。

合計200トンを超える援助物資がギワンに運び込まれ、さらに追加が見込まれている。

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