血液がんに関する疾患認知向上を目的とした調査レポート『Make Blood Cancer Visible~アジア太平洋地域の患者さんおよび介護者の方々の声』を発表
PR TIMES / 2019年10月8日 12時5分
ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門であるヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:クリス・フウリガン、以下「ヤンセン」)は本日、血液がんについての疾患知識向上を目的に『Make Blood Caner Visible ~ アジア太平洋地域の患者さんと介護者の方々の声』と題した調査レポートを発表しました。このレポートでは、日本、中国、オーストラリアの3か国の400名以上の患者さんと介護者の方々に対するオンライン調査の結果を基に、世間の血液がんに関する認識の低さや理解不足が患者さんや介護者の方々に及ぼす影響についてまとめています。
調査結果によると、各国の患者さんは診断されるまでに平均して1~2年間要し、症状を抱えたままの生活を余儀なくされていました。また、新しい治療法が開発されているものの、患者さんと介護者の多くは依然として最新の治療情報にアクセスすることが難しいと回答しており、患者団体、政府、メディアなど様々な機関による疾患知識向上に向けた一層のサポートが必要です。
日本の調査結果のハイライト:
日本において患者さんと介護者は、医師から提供された情報を高く評価しているものの、満足度においては改善の余地があるようです。
‐ 48%が、医師が自分の病気に関する最も有用な情報源であると回答
‐ 68%が、医師の推奨が治療の選択に貢献したと回答
‐ 67%が、医師が病気の治療選択肢の説明にもっと時間を費やしてほしいと回答
‐ 49%が、医師に新しい治療選択肢と治験に関する情報を共有してほしいと回答
さらに、患者さんは新しい治療法について認識していますが、利用実態は高くありません
‐ 化学療法:61%が認識し、59%がそれを使用したと回答
‐ 標的免疫療法:51%が認識している一方、使用したとの回答は14%のみ。
‐ 回答者の39%が、1つの治療選択肢のみの情報しか得ていないと回答
一方、介護者は、医師と患者さんの関係を改善する上で重要な役割を果たします。
‐ 患者10人中5人に対し、介護者10人中7人が診断前に血液がんについて知っていると回答
‐ 3人に1人の患者さんが治療選択肢の決定に際し、介護者が重要な役割を果たしたと回答
『Make Blood Cancer Visible』キャンペーンは、血液がんに対する認識向上と患者さんに対する支援により、血液がんを過去の疾患にするという願望に近づくためのヤンセンの世界的な取り組みです。2018年には、「Make Blood Cancer Visible アジア太平洋レポート」として、リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫などの血液がんの患者さんの支援と疾患認知向上に向けて、疾患に対する一般の方の認識調査を行っています。
レポートは以下のURLから参照できます。
https://www.janssen.com/japan/sites/www_janssen_com_japan/files/_mbcv_japan_final.pdf
本調査について
「Make Blood Cancer Visible ― アジア太平洋地域の患者さんおよび介護者の方々の声」と題する本調査では、オーストラリア(150例)、中国(131例)、日本(150例)の計431例の患者さんおよび介護者の方々を対象に、治療、支援、情報に関する質問をしました。調査は、3ヵ国において、2018年11月2日~2018年11月21日の期間に行われました。質問項目は、血液がんの治療選択肢、利用できる情報と情報経路、医師の役割、患者と医師の関係のほか、患者としてサポートを得る上での障壁や期待することなど多岐に渡ります。
ヤンセンについて
ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門であるヤンセンは、病気のない世界を実現するために日々努力しています。今までにない、より良い方法で疾患を予防・撲滅・治療・治癒し、人々の命に貢献することが私たちの望みです。そして、常に患者さんのことを考え、最も有望なサイエンスを追及しています。私たちヤンセンは、人々の希望と命を明日につなぐため、世界中とコラボレーションしています。さらに詳しい情報はwww.janssen.com/japanをご覧ください。
参考文献
1: Janssen. (2019). Make Blood Cancer Visible: Perspectives from Patients and Caregivers Report. Data on file.
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