中央アフリカ共和国:民間人への暴力が激化、イスラム系住民の多くが国外脱出

PR TIMES / 2014年2月10日 16時33分



2013年12月より中央アフリカ共和国(以下、中央アフリカ)で始まった暴力が、この数週間でかつてないほどに容認しがたい水準に達している。すべての民間人は2極化した暴力に巻き込まれ、旧セレカとアンチ・バラカという主要な武装勢力が引き起こす人権侵害の被害者となっている。国境なき医師団は民間人を標的にした継続的な攻撃をあらためて非難する。

今回の紛争は複数の要因が絡み合い、全ての住民が暴力の影響を受けているが、最新の動きは、少数派のイスラム教系住民に対する集団的な報復という形で起きている。イスラム教系住民は多くの町でアンチ・バラカによる包囲で孤立、脅迫を受けている。また、すでに数万人が国を離れ、チャドやカメルーンに逃げている。

<無差別で止まない暴力>

バンギでは、戦闘と略奪が絶えず続いている。1月だけでも、MSFはキリスト教系とイスラム教系両方の住民1650人の負傷者を治療した。暴力の直接の被害者だ。カストール病院では、先週1週間でナタや銃創による負傷者91人を入院させた。キリスト教系住民10万人が避難しているバンギ空港キャンプでは、1月だけで暴力による負傷者265人の治療にあたり、直近1週間だけでもその数は100人にのぼる。また他にも北西部に散在する少なくとも8ヵ所の町で、負傷者の治療にあたっている。

北西部の町ブーカ、ボサンゴア、カルノー、ベルベラティとバオロでも、戦闘によって、イスラム教系住民は町を追われている。ボゾウムでは、2月5日に住民2500人がこの村を離れた。ブワルでは、8000人以上が実質的に幽閉状態で、暴力の標的となり逃げられないでいる。武装勢力が移動を妨害し、医療を受けることは不可能に近い状態だ。

MSFの緊急対応コーディネーター、マルティヌ・フロクストラは「一般の人びとが命の危険にさらされ、自分で自分の命を守るしかない状況に追い込まれています。国の北西部とバンギで、私たちは今も少数派のイスラム教系住民への報復行為を目撃しています。無差別かつ止まない暴力は、ここ数ヵ月間、新たな激しさを増し続けています。過去の対応や現在の活動は、現在進行中の危機に対して不十分なのです」と語る。

<既に4万人が国外へ避難>

3万人の難民が既に国境を越えて隣国チャドに入り、また別の1万人はカメルーンに到達した。バンギでは、イスラム教系世帯は空港内の他と分けられたキャンプや、大きなモスクやPK12のような他から離れた避難民キャンプに集まり、更なる避難か何らかの援助を受ける機会を待っている。

多数派のキリスト教系住民も影響を受け、数千人が恐怖の中で今も生活している。今回の紛争によって人びとの大規模避難が行われ、数十万人が現在町の宗教施設やバンギ市内の空港に避難して劣悪な環境で生活し、恐怖のあまり帰宅もできないでいる。

MSFは中央アフリカで1997年から活動。現在はバタンガフォ、ボギラ、カルノー、カボ、ンデレ、パウア、ゼミオの7ヵ所で定常の援助プログラムを、バンギ、ブワル、ボゾウム、ボサンゴア、ブーカ、ブリア、ベルベラティの7ヵ所で緊急の援助プログラムを運営している。200人以上の外国人スタッフと1800人の現地スタッフが、国内で活動している。

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