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ギニア共和国: 子ども40万人に、はしかの集団予防接種を開始

PR TIMES / 2014年2月12日 14時5分



アフリカ西部のギニアではしかの感染拡大が懸念されている。最近までに報告された1105件の疑い例のうち68件がはしかであることが確認されており、1月14日には同国政府がはしかのまん延を宣言、国境なき医師団(MSF)は、2月8日より、流行を抑制するため約40万人を対象とした集団予防接種活動を開始した。

はしかは非常に感染力の高い疾病のひとつで、猛烈な勢いで感染が広まる。影響を受けるのは主に子どもで、重い合併症を発症することもある。2009年、同国では10人の子どもたちが命を落とす惨事が起きている。

<スタッフ400人を動員した大規模な予防接種>

MSFは同国保健省と協力し、首都コナクリ市内のマタム、マトト、ラトマの3地区に32の医療チームを派遣。地域センター、民家、公共施設など、予防接種が必要な住民の近くに活動拠点を戦略的に配置し、生後6ヵ月から10歳の子ども39万4000人を対象に集団予防接種を実施する。このような緊急活動には強力な支援体制が必要であり、MSFと保健省スタッフの合計400人が活動にあたる。予防接種は無償で提供される。

MSFの予測では、今回のはしか流行期間中に感染して、死に至る可能性のある重篤な合併症を発症する子どもの数は50人を超えると見ている。そのため、選ばれた医療施設では、はしかに感染した子どもの治療に重点を置いた援助も提供していく。

コナクリ市におけるMSFの医療コーディネーターであるジェマ・ドミンゲスは、「はしかとそれに伴う合併症は命に関わる場合があります。子どもたちをこれから数10年に渡って守るためにも、全員に予防接種をすることが極めて重要です」と説明する。

<はしかワクチンの接種率低いギニア>

はしかは、安全で効果的なワクチンがあれば予防可能な病気だ。定期予防接種に組み込まれていれば、生後9ヵ月以上の子ども全員にはしか予防接種が提供される。しかし、ギニアでは、はしか予防に必要な2回の予防接種を受けている子どもたちは、国全体で37%に過ぎず、コナクリ市内でも80%であり、充分とは言えない。

今回の集団予防接種活動の一環として、MSFは小児患者に対する診断・治療も無償で提供する。「高熱に始まるはしかの症状が見られる子どもは、医師による診察が必要です。そうすることで命を取り留めることもあります。」とMSFの医療コーディネーター、ダロカ・デラムー医師は語る。MSFは、合併症があった場合の経過観察も無償で提供する。

ギニア政府は、定期予防接種用のワクチンが2月15日に在庫切れになるとして、はしかのまん延が宣言された3地区での緊急集団予防接種の援助をMSFに要請していた。

MSFは、ギニアで25年に渡って活動を続けている。HIV/エイズ患者の治療などの通常のプロジェクトに加え、緊急事態や感染症のまん延に対する援助をギニア政府に提供している。

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