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「自分が想像できる"多様性"だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――」収めきれない刃を隠し持つ、危険な書下ろし長篇小説、朝井リョウ『正欲』本日発売

PR TIMES / 2021年3月26日 13時15分

これは共感を呼ぶ傑作か? 目を背けたくなる問題作か? 曇りなく讃美される「誰もが自分らしく生きやすい、新しい時代」の虚像を引きはがし、白日の下に晒す――。

朝井リョウ作家生活10周年記念作品・黒版『正欲』を本日3月26日(金)、新潮社より発売いたします。

この小説は、紹介のあらすじをかんたんに書けない衝撃作です。作者が作った爆弾をそのまま受け止めてほしいーーそんな気持ちで、送り出します。呑気に多様性を語る私たちに、〈普通でない〉痛みを負いながら生きること、他者と繋がりつづけることの意味を問い、読者の世界観を一新、さらに自分は、どう考えるのか、刃を突きつけられる小説です。

そして、その背後には「どんなふうにでも、生きていていいんだ!」「哀しみのなかでも、生きていようよ!」と叫ぶ声が響いています。

想像力の外側を行く、気迫の書下ろし長篇に、高橋源一郎さん、川谷絵音さん、バービーさん、西川美和さんが驚愕の声を寄せてくださいました。



[画像1: https://prtimes.jp/i/47877/170/resize/d47877-170-776960-4.jpg ]

だれもがマイノリティである独自の自分を持ち堪えて、どう生きて行くか。読後には、ショックとともに、他人目(ひとめ)や世間の尺度ではなく、たしかな自分を感じながら生きていくための励ましが伝わってくるはずです。

「『正欲』は、自分の名刺がわりになる作品」と朝井さんは語っています。〈いまの朝井リョウ〉を堪能できる最新作を、ぜひ体感してください。


[画像2: https://prtimes.jp/i/47877/170/resize/d47877-170-230221-1.jpg ]


【推薦コメント】
「みんなのヒミツ、暴かれた。朝井さん、やっちまったね。どうなっても知らないから。」――高橋源一郎さん(作家)

「この作品は、人を生かしも殺しもする。これ以上は言葉にできない。」――川谷絵音さん(ミュージシャン)

「行き場をなくしていた感情たちがパズルのようにハマって、私の明日も動き出した。」――バービーさん(フォーリンラブ)

「本書の中で繰り返し糾弾される「まともな側」に体を固定され、 読んでいる間じゅう登場人物たちに呪詛を浴びせられるようで、たいへん苦しい読書体験でした。 人間存在の沼のような真理をついた厭世観と諦観に飲まれないようにするのが、読後の精一杯。」――西川美和さん(映画監督)


書店員さんからも驚愕の声続々…!

「「みんな違って、みんないい」という謳い文句に、どれだけ思考停止をさせられていたかを思い知った。」――紀伊國屋書店新宿本店 久宗寛和さん

「凄かった!凄まじい熱量だった! “自分の想像力の限界”を突き付けられ続けた読書時間。」――六本松 蔦屋書店 山田麻奈未さん

「「多様性のある社会=誰もが生きやすい社会」という概念を、粉々に打ち砕いてしまった! 自分の中の価値観・世界観がアップデートされていく感じがして、読後は世界が輝いて見えた。」――西沢書店北店 佐久間拓也さん

「自分が信じる「正しさ」は誰かにとっての「暴力」になりえるのだと、 自分が認識している世界の狭さを思い知らされた。」――明文堂書店 氷見店 前花祐太さん

「人間すべてを包み込んで愛したいと、心から思った。 きっと誰もが、この孤独のかけらを持っているから。」――ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん


【著者からのコメント】
「生き延びるために本当に大切なものとは、何なのだろう。小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です。」――朝井リョウ


【『正欲』内容紹介】
あってはならない感情なんて、この世にない。それはつまり、いてはいけない人間なんて、この世にいないということだ――共感を呼ぶ傑作か、嫌悪感溢れる問題作か? あなたの想像力の外側を行く気迫の書下ろし長篇。


【著者紹介】朝井リョウ(あさい・りょう)
1989年、岐阜県生まれ。小説家。
2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。13年『何者』で第148回直木賞、14年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞。他の小説作品に『チア男子!!』『星やどりの声』『もういちど生まれる』『少女は卒業しない』『スペードの3』『武道館』『世にも奇妙な君物語』『ままならないから私とあなた』『何様』『死にがいを求めて生きているの』『どうしても生きてる』『発注いただきました!』『スター』、エッセイ集に『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』がある。


【タイトル】正欲
【著者名】朝井リョウ
【発売日】2021年3月26日
【造本】四六判(384ページ)
【本体定価】1,870円(税込)
【ISBN】978-4-10-333063-9
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/seiyoku/

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