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中央アフリカ共和国:激化する暴力、人道援助活動も標的に

PR TIMES / 2014年3月7日 14時54分



中央アフリカ共和国(以下、中央アフリカ)北部を中心に暴力が激化し、すでに限られた救援しか受けられず苦しんできた人びとにとって深刻な人道援助の脅威になっている。国境なき医師団(MSF)は、救命医療を継続できるよう、民間人の安全保障と医療活動の尊重をすべての武装勢力に求めるとともに、国連安全保障理事会理事国と各資金援助国に、中央アフリカの民間人の保護を徹底し、急務である人道援助を速やかに拡大するよう繰り返し呼び掛けている。

<頻発する暴力――医療活動の縮小で5万人に影響>

首都バンギをはじめ国内全域にはびこる武装勢力と深まる混乱が治安の悪化を助長し、人びとは極端な暴力に抗う術もない。強盗や略奪は、国際的な人道援助団体にも向けられ、MSFも、ウハム州ボギラおよびカボ、バミンギ・バンゴラン州ンデレ、首都バンギのムポコ国際空港内の避難キャンプで何度も武装した侵入強盗の被害に遭っている。MSFは3月の最初の週末だけで、4件の深刻な安全上の問題に直面し、その結果、カボの医療活動の縮小を余儀なくされている。

MSF活動責任者のシルバン・グルクスは「一般市民が追い詰められて殺害され、多くの国内避難民・難民にも適切な援助は届いていません。人道援助スタッフに対する暴力が援助提供を妨げており、MSFのカボでの活動縮小は、苦境にある5万人以上の住民に大きな打撃をあたえました」と話す。

MSFはカボでは2006年から病院を管理運営し、現在は近郊3ヵ所の診療所を支援。その1つであるモワイエンヌ・シドの町に、多くの人が暴力を避けて逃れて来た。また、国境を越え、隣国のチャドに避難した人もいる。2013年、MSFがカボの病院と3診療所で行った診療は合計10万件以上。中央アフリカでは、マラリアが依然として主要な死因であり、カボにおける診療でも、実に44%がマラリアに関するものだった。この地域にMSFの医療援助は不可欠となっている。

現在の危機的状況以前から、中央アフリカでは多くの医療施設がかろうじて存在しているという状態で、人びとは深刻な保健医療の不足に苦しんできた。直近の暴力の激化で、人口の約20%が自宅から退避し、医療不足問題はさらに深刻化、国際援助も十分というには程遠い状態が続いている。

MSFは中央アフリカで1997年から活動。現在はバタンガフォ、カルノー、カボ、ンデレ、パウア、ブリア、ゼミオの7ヵ所で定常の援助プログラムを、バンギ、ベルベラティ、ブワル、ボギラ、ボサンゴア、ブーカ、バンガッスーと北西部の移動診療で合計8件の緊急援助プログラムを運営している。240人以上の外国人スタッフと2000人の現地スタッフが国内で活動するほか、カメルーン、チャド、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国でも中央アフリカ人難民を援助中だ。

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