ギニア:エボラ出血熱が「前例のない規模」の流行に

PR TIMES / 2014年4月1日 13時34分



西アフリカのギニアでエボラ出血熱が未曾有の流行をみせており、首都コナクリでも8件の感染の確定症例が報告された。国境なき医師団(MSF)は、援助チームと物資を緊急投入し対応に当たっているが、エボラ出血熱はギニア国内の複数地域に分布し、前例のない規模の流行に直面している。

3月31日現在のギニア保健当局の記録によると、感染の疑われる患者の数は122人、死亡者は78人。さらに隣国シエラレオネとリベリアでも疑い例や診断例の報告がある。今回の流行は、最も強力で致死率が90%前後に達するザイール型エボラウイルスの特徴を示している。コナクリのほかに症例の見られる地域はゲケドゥ、マセンタ、キシドゥグ、ンゼレコレの各県。

<拡大抑止に総動員で対応>

MSFは直近の2週間で南東部のゲケドゥ、マセンタ両県の中心地に、医師、看護師、疫学専門家、給排水・衛生専門家、人類学者を含むチームを緊急派遣。ウイルス拡大抑止のための患者隔離施設を各地で開設した。また、地域住民の助けを借り、周知活動と新規症例の特定も行っている。他方、これまでに感染拡大抑止のための設備40トン以上を空路でギニアに輸送している。MSFは引き続きチームを補強し、今週末までに、出血熱対策の経験のある外国人スタッフ合計約60人をコナクリと南東部の2ヵ所に配置する予定だ。

コナクリで活動中のMSFプログラム責任者マリアーノ・ルリは「MSFは過去何年かに報告されたエボラ流行のほぼ全てに対応してきましたが、いずれもはるかに狭い範囲の遠隔地に限られていました」と話すとともに、今回の地理的広がりを不安視している。流行抑止に乗り出した各団体・機関の活動の大幅な複雑化が予想されるためだ。

<ワクチンも治療法もない>

コナクリではMSFはギニア保健当局および世界保健機関(WHO)と協力し、ドンカ中央病院で患者の隔離を支援。他の保健医療施設の患者は依然最適とは言えない環境で入院しており、今後数日のうちに隔離の強化が望まれる。

MSFはまた、地元保健当局の支援拡大のため、新しい施設の設置場所も検討している。さらに、既存の患者と接触した可能性のある人の特定活動も開始。新規患者となるおそれのある人の捜索と必要に応じた隔離がウイルス感染の連鎖を断ち切る唯一の手段だ。現在、エボラ出血熱には専用のワクチンも治療法もない。

ゲケドゥ県で活動中のMSFの疫学専門家ミシェル・ヴァン・ヘルプは次のように述べている。
「流行抑止の要は感染経路の把握です。感染の疑われる患者が接触した人を1人残らず観察下に置き、感染の兆候が表れたら、速やかに隔離する必要があります。ギニア当局とWHOの支援で、各保健医療施設が必要な衛生対策を徹底することも重要です」

MSFは2001年からギニアで活動を続け、HIV/エイズおよびマラリア治療を支援している。

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