世界初の不可逆的ErbBファミリー阻害剤「ジオトリフ(R)錠」 新発売EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌の効能・効果で
PR TIMES / 2014年5月7日 19時30分
ベーリンガーインゲルハイムの腫瘍領域パイプラインから初の発売となる抗がん剤
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:青野吉晃、以下「日本ベーリンガーインゲルハイム」)は、EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌の効能・効果で、4月17日に薬価収載された経口の抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害剤「ジオトリフ(R)錠 20mg/同30mg/同40mg/同50mg」(以下「ジオトリフ(R)錠」、一般名:アファチニブマレイン酸塩)を本日5月7日より発売いたします。
肺がんは世界でもっとも死亡者数の多いがんで、日本においても年間約10万人が新たに肺がんと診断され、年間約7万人が肺がんで死亡しています1。そのうち非小細胞肺がんは肺がん症例の約90%を占めており 2、ジオトリフ(R)錠は、これまで手術不能とされた非小細胞肺がんや再発非小細胞肺がんの治療に、新たな選択肢をもたらします。
適正使用の推進について
日本ベーリンガーインゲルハイムは、ジオトリフ(R)錠が患者さんに適切に処方・投与されるよう、適正使用の推進を徹底して行っていきます。また、これまでの臨床試験の結果から、ジオトリフ(R)の副作用として下痢や皮膚症状が高い頻度で発現することがわかっています。こうした副作用に対し適切な管理が行われるよう、医療関係者や患者さんに対する情報提供と、十分な理解の推進に努めて参ります。
「ジオトリフ(R)錠」の概要について
発売日: 2014年5月7日
薬価収載日: 2014年4月17日
承認日: 2014年1月17日
製品名: ジオトリフ(R)錠20mg / ジオトリフ(R)錠30mg / ジオトリフ(R)錠40mg / ジオトリフ(R)錠50mg
一般名: アファチニブマレイン酸塩
効能・効果: EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌
用法・用量: 通常、成人にはアファチニブとして1日1回40mgを空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜増減するが、1日1回50mgまで増量できる。
ジオトリフ(R)について
ジオトリフ(R)は世界初の不可逆的ErbBファミリー阻害剤で、上皮成長因子受容体(EGFR)のチロシンキナーゼに共有結合し、不可逆的な阻害作用を示します。さらに、EGFR(ErbB1)と同様にErbBファミリーに属するヒト上皮成長因子受容体2(HER2(ErbB2))ならびにヒト上皮成長因子受容体4(ErbB4 (HER4))のチロシンキナーゼに対しても、それらのリン酸化を持続的かつ選択的に阻害することが確認されています。
ベーリンガーインゲルハイムの腫瘍領域について
ベーリンガーインゲルハイムは、呼吸器系疾患、循環器系疾患、代謝系疾患、中枢神経系疾患、ウイルス性疾患、免疫系疾患の分野での卓越した科学的知識を基盤に、革新的な抗がん剤を開発するため大規模な研究プログラムに着手しました。国際的な科学団体や世界的に権威ある複数のがん研究所と密接に連携しながら、ベーリンガーインゲルハイムは新規抗がん剤の研究開発に取り組んでいます。科学の進歩に支えられながら、さまざまな固形がんや血液がんの幅広い標的治療法の開発を目指しています。ベーリンガーインゲルハイムの腫瘍領域パイプラインは進展を続けており、このパイプラインには、腫瘍領域の進展に対するベーリンガーインゲルハイムの継続的なコミットメントが示されています。
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