【共同プレスリリース】シリア内戦 無条件での人道アクセスの確保を 国連5機関リーダーによる声明

PR TIMES / 2014年4月23日 13時58分



※本信は ユニセフ本部の発信を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、編集したものです
※原文をご入用の際は、広報室(後述)までお問い合わせください

【2014年4月23日 ニューヨーク・ジュネーブ・ローマ発】

1年前、国連機関のリーダーたちは、シリア危機で増大する人道面での影響に対応する
に当たり、命と未来が危機的状況にある何百万ものシリアの人々に代わり、
「もうたくさんだ(Enough)」との緊急アピールを発表しました。

しかし、緊急アピールの大部分は実現されていません。戦争は多くの場所で激化して
います。人道状況は、日に日に悪化するばかりです。アレッポやホムス旧市街、
そのほか多くの地域に留まる市民は、激しい戦闘を目の当たりにしています。情勢は
さらに悪化すると思われます。

ここ数週間で戦闘は激化し、アレッポだけでも、少なくとも100万人が、緊急支援を
必要としています。しかし、アレッポにとって生命線であるダマスカスからの道路は、
しばしば通行できません。アレッポ市とアレッポ県の郊外では、125万人もの人が
食糧を必要としています。そのほかの主要な道路も、異なる武装勢力や武装集団に
占拠され、通行できません。

支援を必要とする人への人道アクセスは、全陣営に拒否されるばかりです。空爆や
ロケット弾、迫撃砲、そのほかの無差別攻撃で、内戦に関わりのない男女子どもが
大量に虐殺されています。住民250万人のアレッポにはかつて2,000人の医師がいま
したが、現在はわずか40人で医療品もわずかしかありません。アレッポ市は、
全方面から包囲されています。

4年目に入ったシリア内戦。シリア全体で930万人以上が紛争の影響を受けています。
国内の水処理施設の3分の1はすでに機能しておらず、6割の保健センターは破壊
され、350万人が包囲され、人道支援を受けることもできていません。内戦に関わり
のないシリア市民は、勇気のみで生き延びているとみえます。

人道機関は国内外のNGOと連携をし、たとえ、大きな危険にさらされ、現場スタッフ
の犠牲を強いられようとも、こうした人々の命を守り、苦難を和らげるために
できうる限りのことをしています。しかし、これまでの取り組みは十分なもの
ではなく、支援を必要としている人々はまだ大勢いるのです。


さらなる取り組みを行い、紛争下にあるより多くの人に支援を届けるには、そして
支援を必要とする人たちに影響力を及ぼす人たちを動かすには、より一層の取り組み
が求められています。


本日、この残虐な紛争に関わるすべての勢力に対し、以下の行動を直ちにとることを
求めます。

・シリア国内また国境において、あらゆる可能なルートの使用を認め、支援を必要と
する人すべてへの無条件での人道アクセスを確保すること
・アレッポやホムス旧市街、ヤルムーク、東グータ(East Ghouta)、モアドハミク
(Moadhamieh)ヌブル(Nubl)、ザフラ(Zahra)など、完全に包囲されている
市民を直ちに解放すること
・政府軍また反政府勢力による市民への無差別爆撃をやめること、国際人道法の違反
をすべてやめること

シリア内戦を終わらせるべく外交努力が重ねられてきましたが、失敗に終わっています。
失われなかったのは、シリア市民の生き延びようとする勇気と決意だけです。この悲惨
で悲劇的な戦争を終わらせる責任と権力、影響力を持っている人々には、一般市民と
同じだけの勇気があるでしょうか。同じように勇気を持てるのでしょうか。

シリア市民があきらめない限り、我々はシリア市民とシリアを助けることを
あきらめません。


* * *

本声明は、ヴァレリー・エイモス国連人道問題調整事務所(OCHA)緊急援助調整官、
ユニセフのアンソニー・レーク事務局長、アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官
(UNHCR)、国連世界食糧計画(WFP)のアーサリン・カズン事務局長、世界保健機関
(WHO)のマーガレット・チャン事務局長による共同声明です。


■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または

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するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
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たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
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