戦火7年ー苦しみ続くシリア
PR TIMES / 2018年3月15日 18時1分
【2018年3月14日 ダマスカス発】シリアの7年に及ぶ紛争は、何百万もの人々に耐え難い苦しみをもたらしています。多くの地域で暴力が猛威をふるい、未だ政治的解決の道筋は立っていません。連日の爆撃の下でシリアの人々は終わりのない悪夢に苛まれ、日々罪のない多くの命が失われています。
[画像: https://prtimes.jp/i/9064/216/resize/d9064-216-446543-0.jpg ]
安全な場所を求め、シリアの人口の3分の1以上の人々が国内で必死の避難を続けています。転々と国内避難を繰り返すことで、人々の飢えが深刻化しています。シリアでは今、650万人が食料を得ることが難しい状況にあり、さらに加えて400万人(去年に比べ2倍)が今後食料不安に陥るリスクにさらされています。
国連WFPシリア事務所のジェイコブ・カーン所長は「この危機に対する打開策を見出せずに日々やり過ごすということは、またもう一日シリアの人々を失望させるということです。第一に優先させることは、この紛争を終わらせることです。歴史への責任は私たちが負うことになります」と述べています。
かすかな希望の兆しや人々の力強さを伝えるストーリーが多くあるものの、ダマスカス近郊の東グータや、南部のダルアー、北部のイドリブとアフリンといった複数の前線では戦闘が激しさを増しています。これらの地域では一般の市民が大きな犠牲を払っています。
「私たちは人です。私たちは市民です。こんな理不尽なことはありません。私の子どもたちはお腹をすかせているのに、何も食べるものがないのです」と、一人の東グータの住民が国連WFPのスタッフに訴えました。2月にやっと人道支援物資を届けられた時のことです。激しい戦闘のため包囲された地域内に人道支援物資のトラックが入ることが非常に困難になっています。
紛争が始まって以来、多くの人々にとって手が届かないほどに食料価格が高騰しています。パンの値段は紛争前に比べて8倍も高くなっています。今日、10人に7人のシリア人が極度の貧困状態で暮らしています。
国連WFPは平和への声をあげ、支援を必要としている人々に食料やその他の人道支援を届けるための安全で、妨げのないアクセスが確保できるよう、紛争のすべての当事者に対して要請します。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
スーダン:戦闘開始から1年——緊急かつ迅速な人道援助の拡充を
国境なき医師団 / 2024年4月15日 19時1分
-
2023年10月7日から半年。ガザの「声」を聞いて下さい
PR TIMES / 2024年4月5日 15時15分
-
ユニセフ、安保理に対し行動呼びかけ~ガザ・スーダン・ミャンマー等、紛争下の子どもの窮状訴え【プレスリリース】
PR TIMES / 2024年4月5日 11時45分
-
戦闘開始から半年 飢きんが差し迫る中で「パレスチナ緊急支援募金」受付中
PR TIMES / 2024年4月4日 11時45分
-
国際NGOワールド・ビジョン声明:国連安全保障理事会のガザ停戦決議を歓迎するも、子どもたちの回復のための第一歩に過ぎず、恒久平和が必要です
PR TIMES / 2024年3月29日 12時40分
ランキング
-
1東京円一時1ドル154円87銭、34年ぶり円安水準を更新…経団連会長「円安過ぎる」
読売新聞 / 2024年4月23日 20時39分
-
2パナ、電動自転車発火の恐れ バッテリー14万個リコール
共同通信 / 2024年4月23日 18時32分
-
3いなば食品、大炎上でも「不買運動」が起きぬ理由 キリンはあれだけ盛り上がったが…どこに違いが?
東洋経済オンライン / 2024年4月23日 18時10分
-
4「配属ガチャ」対策を進める企業が、一度立ち止まって考えるべきコト
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月24日 8時15分
-
5わずか2年半で消えた「幻のJR新型特急」とは 裏目に出た高性能
乗りものニュース / 2024年4月24日 9時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください