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順天堂大学医学部附属練馬病院でパーキンソン病に対する脳深部刺激療法における世界初の最新治療機器を導入

PR TIMES / 2020年10月12日 20時15分

順天堂大学医学部附属練馬病院では、順天堂大学大学院医学研究科神経学の中島明日香助教、下泰司教授、服部信孝教授、脳神経外科学の菱井誠人教授、梅村淳教授らが共同で、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法(Deep Brain Stimulation: DBS)において、世界に先駆けて新しく開発された刺激発生装置「メドトロニックPercept PC」(図1)を導入することに成功いたしました。



[画像: https://prtimes.jp/i/21495/224/resize/d21495-224-965248-2.jpg ]

進行期のパーキンソン病では、薬効の持続時間短縮等の理由によりDBSを必要とする方が多くなります。これまでのDBSでは、脳内に電流を持続的に流す方法がとられていましたが、今回の機器を用いることによりパーキンソン病においては初めて、脳内のバイオマーカーを指標として脳内の神経細胞活動が異常になった時にのみ電流を流すことが可能となります。順天堂練馬病院では積極的にこの治療方法を取り入れていくとともに、今後は順天堂医院(東京都文京区)でも大山彦光准教授が中心となってこの治療を取り入れていきます。


練馬病院脳神経内科 https://www.juntendo.ac.jp/hospital_nerima/clinic/neurology/
順天堂医院脳神経内科 https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/nonai/


パーキンソン病におけるDBSについて
パーキンソン病は、国内でアルツハイマー病に次いで患者さんの多い神経変性疾患です。主に脳内のドパミンを産生する細胞が徐々に減少していき、震えや歩行障害、体の動かしづらさ等の症状が生じます。発症早期の段階では、様々な薬物治療を工夫することによって症状が改善し、不自由なく日常生活を送ることが可能ですが、経過が長くなるにつれ、薬効の持続時間が短くなることによるパーキンソン症状の出現や体が意図せずに勝手に動いてしまう不随意運動を生じる事が多くなります。そのため、薬の内服回数や投薬量が増加し、患者さんの生活の質の低下を招くことから、そのような患者さんに対してDBSが導入されることがあります。DBSは機能的脳外科手術*と呼ばれる治療法で、脳内に直径約1.3mmの電極(図2)を永久に留置し、胸部の皮下に刺激発生装置を埋設して、その間を結線します。埋設した電極を通じて脳内に電流を持続的に流すことにより、薬効が切れたときの症状や不随意運動を改善させることができます。

最新医療機器「メドトロニックPercept PC」の特長
これまでの研究から、薬効が消失してパーキンソン病の症状が出現している時には、脳内の神経細胞活動に異常が生じていることが分かっています。一方でこれまでの刺激発生装置は、神経細胞活動の状態に関係なく電流が流れるシステムでした。しかし、今回新しく開発された刺激発生装置では、脳内に埋設した電極から神経細胞活動を記録し、活動が異常となった時にのみ電流を流すことが可能となります。これにより、従来のように常に電流を流すことによって生じていた様々な副作用(不随意運動の発現やしびれ等)が軽減されることが期待されます。また、脳内の神経細胞活動というバイオマーカーを記録することで症状の変動を客観的に評価することができる可能性があります。


[表1: https://prtimes.jp/data/corp/21495/table/224_1.jpg ]



用語解説
*機能的脳外科手術:脳神経に手術操作を加えてその機能を変化させて疾患の治療を行う治療法

<本件についてのお問い合せ先>

[表2: https://prtimes.jp/data/corp/21495/table/224_2.jpg ]


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