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思考力を磨き、複雑化する世界を新たな視点でとらえる! 注目の哲学者による実践的学び直しの書『名著ではじめる 哲学入門』、NHK出版新書より9月10日発売!

PR TIMES / 2020年9月9日 17時15分

私たちを取り巻くこの世界とは、いったい何なのだろうか?哲学者・萱野稔人氏が名著38冊と49のキーワードを駆使して、日本人の哲学力を磨く!



[画像1: https://prtimes.jp/i/18219/227/resize/d18219-227-923090-2.jpg ]

「国家とは何か」「権力とは何か」「政治とは何か」と問われて、明確に答えられる人がどれだけいるでしょうか。本書は、西洋哲学の名著を題材に、日本人にとって苦手な「概念によって物事を把握する力」をつけて、「哲学の実践」のスキルアップを図ろうとするものです。

一般に「哲学を勉強する」というと、著名な哲学者の本を読んで丸ごと理解しなければならないと思う人が多いかもしれません。しかし、それは哲学研究者のすることで、哲学の本質ではないと著者はいいます。

では「哲学」とは何なのか? 著者によれば、まさしく「〇〇とは何か」という問いそのものが極めて哲学的な問いであり、その問いに対して、あるいは物事をとらえるために、概念的に考えたり、概念を練り上げたり、新たな概念を創出したりする知的営みこそが「哲学」だと語ります。

では、概念的に考えるとはどういうことか? スピノザは、「〇〇とは何か」という問いについて、その問いの答えは、「対象となっているものの〈起成原因〉を表していなくてはならない」(『スピノザ往復書簡集』)と考えました。

たとえば、地面に置いてあるボールを子どもが蹴ったとき、ボールが転がったのは「子どもが蹴ったから」とふつうは考えますが、それだけではありません。もし重い岩だったら蹴っても転がりません。ボールが転がったのは、ボールが丸くて軽く弾力性があるからで、また人間がそのように製造したからであり、ゴムという物質が地球上に存在したからであり、さらには硬い地表と重力が作用したからでもあります。これらが「ボールとは何か」の起成原因であり、物事を概念的に考えるということです。
[画像2: https://prtimes.jp/i/18219/227/resize/d18219-227-575685-0.jpg ]


本書では、このように近代の哲学者たちの名著を、「哲学」「人間」「国家」「政治」「権力」「存在」など、私たちが社会生活を営むうえで根幹となるものにグルーピングして、各項目3~5作品、1作品につき4、5ページのテキスト+イラストで構成します。

著者は「哲学の効用とは、頭をよくしてくれること、そして物事をより明晰に理解させてくれることにある」と断言します。自分の住む世界とはいったい何なのだろうか――。名著を味わいながら、世界のしくみを新たな視点でとらえる哲学の実践的素養が身につく、至れり尽くせりの哲学入門書です。


【本書の構成】


哲学とは何か――起成原因 スピノザ『スピノザ書簡集』/国家と哲学(1) ヘーゲル『法の哲学』 ほか
人間とは何か――口ばかりの哲学者 アリストテレス『ニコマコス倫理学』/労働・仕事・活動 アーレント『人間の条件』 ほか
自己と他者――森の比喩 デカルト『方法序説』/顔 レヴィナス『全体性と無限』 ほか
道徳とは何か――ルサンチマン ニーチェ『道徳の系譜』/性善説と性悪説 スピノザ『神学・政治論』 ほか
存在とは何か――有意義性 ハイデガー『存在と時間』/技術論 ハイデガー「技術への問い」 ほか
政治とは何か――友/敵理論 シュミット『政治的なものの概念』 /一般意志と全体意志 ルソー『社会契約論』 ほか
国家とは何か――国家の不可避性 スピノザ『国家論』/もう一つの社会契約 ホッブス『リヴァイアサン』 ほか
ナショナリズムとは何か――ネーションとステイト ゲルナー『民族とナショナリズム』/国民とは何か ルナン『国民とは何か』 ほか
暴力とは何か――合法な暴力と非合法な暴力 ベンヤミン「暴力批判論」/対抗暴力の可能性 ネグリ、ハート『マルチチュード』 ほか
権力とは何か――強制と権力の違い ルーマン『権力』/規律・訓練 フーコー『監獄の誕生』 ほか
正義とは何か――分配の正義 アリストテレス『ニコマコス倫理学』/悪の陳腐さ アーレント『イェルサレムのアイヒマン』 ほか
刑罰とは何か――死刑廃止論 ベッカリーア『犯罪と刑罰』/死刑廃止論への批判 カント『人倫の形而上学』 ほか
自由と平和――他者危害原理 ミル『自由論』/平和連合 カント『永遠平和のために』 ほか
資本主義とは何か――資本主義と国家 ドゥルーズ、ガタリ『千のプラトー』 ほか
歴史とは何か――歴史の発展過程 ヘーゲル『歴史哲学講義』 ほか


■商品情報
[画像3: https://prtimes.jp/i/18219/227/resize/d18219-227-400469-1.jpg ]

出版社:NHK出版
発売日:2020年9月10日
定価:1045円(本体950円)
判型:新書判並製
ページ数:312ページ
ISBN:978-4-14-088633-5
URL:https://www.amazon.co.jp/dp/4140886331/

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