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ボッシュ、売上高と利益が著しく増加

PR TIMES / 2018年2月2日 13時1分

成功を記録した2017年

2017年にボッシュの売上高は6.7%の力強い成長を達成しました。暫定決算報告によると、グローバル規模で革新的なテクノロジーとサービスを提供するボッシュは昨年、780億ユーロ(約9.9兆円*)の売上高を記録しました。為替調整後の前年比伸び率は8.3%です。為替変動のマイナスの影響で、売上高は12億ユーロほど押し下げられました。「私たちは予想以上の成長に加えて、収益の改善を実現できました。2017年の売上高は過去最高水準に達しました」。ボッシュ取締役会会長のフォルクマル・デナーは、ドイツのルートヴィヒスブルクで開いた暫定決算報告発表の記者会見でこのように述べました。




売上高は約780億ユーロ(約9.9兆円*)に増加
営業利益は53億ユーロ(約6,700億円*)
モビリティ ソリューションズ事業セクターの成長率が自動車生産の伸びを上回る
インダストリー4.0の新部門を設立、従業員は500名
スマート農業、スマートシティ向けに数多くのソリューションを提供
ボッシュCEOのデナー:「私たちはネットワーク化の可能性に早くから着目してきました。これまでの努力が今、事業上の成功として実を結びつつあります」



[画像: https://prtimes.jp/i/5028/231/resize/d5028-231-378472-0.jpg ]


ボッシュの持つ技術革新力と、ネットワーク化に的を絞った戦略の奏効により、ボッシュは成長軌道を歩み続けています。「私たちはネットワーク化の可能性に早くから着目してきました。これまでの努力が今、成果として実を結びつつあるのです」(デナー)。2017年の支払金利前税引前営業利益(EBIT)は約53億ユーロ(約6,700億円*)に増加、売上高利益率(EBIT)は6.8%でした。ボッシュのCFOで、取締役会副会長を兼務するシュテファン・アーセンケルシュバウマーは、「ボッシュがIoT(モノのインターネット化)テクノロジーとモビリティ ソリューション分野でリーディングサプライヤーとなる努力に取り組むことができるのも、コア事業の成功による資金的な余裕があるからです」と強調しました。そして迎えた新年、工場、ビル、市街地などモビリティ以外の新たなエリアでネットワーク化を展開する数多くの機会が訪れるとボッシュは期待しています。取締役会長のデナーはまた、デジタル革命の時代に備えて企業文化の転換を図ることの重要性を指摘しました。

インダストリー4.0担当部門を新たに設立
デナーは、ボッシュではネットワーク化とデジタル化が社内業務に定着し日常化しています、と前置きしたうえで、「変革を通じて私たちは、エクセレンスが単なる概念でなく、地に足の着いた実践であることを、技術とビジネスの両面で証明していきます」と語りました。ボッシュはコネクテッドインダストリー、あるいはインダストリー4.0が売上げ増加につながる大きな可能性を秘めていると見ています。新しい事業部門である

「ボッシュ コネクテッド インダストリー」が、この1月に従業員500人体制でスタートしました。ボッシュはこの部門にインダストリー4.0分野の活動と専門能力、とりわけソフトウェアとサービス関係の活動を集約します。さらに、インダストリー4.0の実装に関する専門知識を活かして、サードパーティを対象にしたコンサルティングサービスも展開します。今後2020年までに、私たちはインダストリー4.0関連で10億ユーロを超える売上高を達成したいと考えています。マッププロバイダーのHEREへの出資を通じて、ボッシュはインダストリー4.0ドメインのプロジェクト開拓に向けて、新たなカギを入手しました。

根本的な課題にネットワーク化で取り組む
デナーはIoTを機能させるうえでのネットワーク化の重要性を強調して次のように述べています。「現在の環境は、差し迫った問題を解決する革新的なソリューションを見つけ出さないかぎり、数十億人以上の生命を支えることはできません」。ボッシュは現在、人口増加、都市化の進行、大気汚染、気候変動などの基本的課題に対処する目的で170件ほどのIoTプロジェクトに取り組んでいます。「人々の生活の質の向上に向けて、現実世界をつなぐために私たちはIoTを活用します」(デナー)。たとえば2017年にボッシュは、スマート農法、あるいはネットワーク化された農業向けの新しいソリューションを導入しました。2025年に80億人に達すると予想される地球の全人口に十分な食糧を確保するのが狙いです。スマート農法では、アスパラガスやイチゴ、トマトなどの栽培に、センサーベースのソリューションと人工知能(AI)を活用します。カキ養殖や家畜の飼養でも、ボッシュのテクノロジーが効率と持続可能性の向上に寄与しています。デジタル農業技術市場は2020年までに70%以上成長すると予想されています。

革新力文化:ネットワーク化を推進
「企業文化の変化なくしてデジタル革命はあり得ない」とデナーは言います。「私たちはリーダーシップと協働のあり方を見直しているところです。それをステップに、私たちのイノベーションを生み出す文化を強化するのが狙いです」。多くの分野でボッシュは組織の非階層化と、部門ないし職能間の壁の廃止に取り組んでいます。既に、大企業にありがちな官僚的手順の3分の2以上をなくし、個別賞与を廃止しました。ボッシュのイノベーション文化は明確な競争優位をもたらすと、デナーは確信しています。「私たちは、日々継続的改善に取り組む従業員に恵まれています」

事業セクター別2017年度事業報告
2017年の業績改善にすべての事業セクターが貢献しました。暫定数字によれば、モビリティ ソリューションズ事業セクターは前年比7.8%の成長を記録しましたが、これは世界の自動車生産の伸びの3倍に当たります。売上高は474億ユーロで、為替調整後の売上高は9.2%の増加となりました。成長を支えた主な要因は、旺盛な需要が続いたディーゼル燃料噴射システム、特に商用車向けと、ガソリン燃料噴射システム、そしてドライバーアシスタンスおよびインフォテインメントシステムです。消費財事業セクターの売上高は、BSH Hausgeräteと電動工具合わせて前年比4.5%増の185億ユーロでした。為替調整後の売上高は6.7%増加しました。特に、2017年に創業50周年を迎えたBSH Hausgeräteが好調でした。産業機器テクノロジー事業セクターは7.7%の力強い成長を見せ、売上高は67億ユーロに増加しました。為替調整後の伸びは8.5%です。成長を中心的に支えたのはドライブ&コントロール テクノロジー事業部です。エネルギー・建築関連テクノロジー事業セクターの売上高は54億ユーロで、名目成長率は3.1%、為替調整後で4.8%でした。サーモ テクノロジー関係では暖房と空調用のネットワーク化ソリューション、セキュリティ システム事業部ではビルディングオートメーションとセキュリティ用のスマートテクノロジーが好調でした。

地域別2017年度事業報告
欧州では、ボッシュの業績は非常に好調で、売上高は前年比5.5%増(為替調整後では6.3%増)の407億ユーロにのぼりました。好調の原因として、西欧と中欧で経済成長が続いたことが挙げられます。北米の売上高は121億ユーロで、為替調整後で前年比横ばい、名目では2.3%の減収となりました。南米は回復基調が続き、売上高は16億ユーロと、前年比伸び率は名目で15%、為替調整後で12%に達しました。アジア太平洋地域とアフリカは、力強い成長を示し、売上高は236億ユーロでした。前年比14%、為替調整後で17%の伸びに当たります。

従業員数は増加:40万人台乗せ2017年にボッシュ グループの従業員数は1万1,200人ほど増加しました。2017年12月31日時点での従業員数は世界全体で40万500人を数えます。2017年にボッシュはソフトウェアとITのスペシャリストを世界合わせて数千人採用しました。地域別では従業員が増えたのは主にアジア太平洋地域と中欧および東欧です。ドイツ国内の従業員数は3,800人増加しました。

2018年の展望:経済環境に力強さは欠けるものの、売上高/利益は改善する見込み
2018年の世界経済について、ボッシュでは2.5%前後の穏やかな成長に留まると見ています。英国のEU離脱交渉、予測困難な米国の外交政策、北朝鮮をめぐる緊張など、地政学的要因に由来するリスクが経済成長の足かせになるというのがグローバル規模で革新的なテクノロジーとサービスを提供するボッシュの総合的な判断です。さらに、特に中国で、景気のスローダウンが見込まれます。困難な環境が予想される中、ボッシュは2018年には売上高と利益をさらに拡大し、業務の改革を進めてIoT技術とモビリティ ソリューション分野で業界の第一人者としての地位を目指します。

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