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18万kW級の高炉ガス焚きGTCC発電設備を受注

PR TIMES / 2021年6月25日 18時15分

中国 江蘇沙鋼グループの製鉄所向けに

◆ 製鉄所の排ガスをエネルギーとして有効利用、環境負荷低減に貢献
◆ 当社の現地法人を通じて、協業先の東方電気集団と連携

三菱パワーは、中国の大手製鉄企業グループである江蘇沙鋼集団向けに当社の現地法人を通じて、M701SDAX形ガスタービンを中核とする高炉ガス焚き18万kW級ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注しました。グループ企業の製鉄所内における高炉から排出されるガスを有効利用して工場内の電力の一部を賄うもので、運転開始は2023年を予定しています。

同発電設備は、上海から北西へ約100kmに位置する江蘇省蘇州市内の県級市である張家港市の張家港宏昌鋼板有限公司(Zhangjiagang Hongchang Plate Co., Ltd.)に納入します。今回受注した高炉ガス焚きGTCC発電設備は、ガスタービン、排熱回収ボイラー、蒸気タービン、発電機、ガスコンプレッサー、各種補機などで構成されます。当社はこのうち、主要機器であるM701SDAX形ガスタービンを高砂工場(兵庫県高砂市)で製作。関連装置・補機類も供給します。蒸気タービンや発電機は、協業関係にある現地重電機器メーカーの東方電気集団(Dongfang Electric Corporation)が手掛けます。

江蘇沙鋼グループは、蘇州市を本拠とする中国および世界有数の製鉄会社です。1975年の設立で、鉄、鉄鋼、圧延鋼板などの生産を手掛けています。同社向けにはこれまで、2005年の初号機運転開始を皮切りに高炉ガス焚きGTCC発電設備(5万kW級)を計4基納入しており、今回の受注はその実績と当社の高い技術力が評価されたことによるものです。

世界的な環境負荷低減の動きのなかで、製鉄業界でもCO2排出量の削減が強く求められています。製鉄所から発生する副生ガスを高効率で活用する高炉ガス焚きGTCCは、環境への負荷低減に力を発揮するだけでなく、エネルギーの有効利用にも大きく貢献します。

高炉ガスは、天然ガスに比べてカロリーが低く、ガスタービンの安定燃焼には高度な技術が要求されます。当社は、1980年代に専用の燃焼器を開発するなどして独自の高炉ガス焚きGTCC発電技術を確立。以来、国内外の製鉄所に数多く納入してきました。高炉ガス焚きGTCC発電システムでは世界トップの実績を誇っており、現在では高炉ガス焚きガスタービンの世界シェアは6割を超えています。

三菱パワーは、今後もこの分野で先駆的な役割を果たすため、高炉ガス焚きGTCC発電設備の提案によるソリューション活動を積極的に展開し、エネルギーの有効利用と環境負荷低減による持続可能な脱炭素社会の実現に貢献するとともに、多様なグローバル社会の課題解決に取り組んでいきます。

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