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IBM、データ・オブザーバビリティー(可観測性)の市場拡大に向けソフトウェア・プロバイダーのDataband.ai社を買収

PR TIMES / 2022年7月15日 21時40分

・買収により、企業がデータ・ソース内の「品質の悪いデータ」を検知できるよう支援
・IBMの可観測性におけるリーダーシップが、インフラストラクチャー、アプリケーション、データ、および機械学習にわたるIT機能のフルスタックにまで拡大




[画像: https://prtimes.jp/i/46783/265/resize/d46783-265-484cab962b2e98b4f1e1-0.jpg ]


[ニューヨーク州アーモンク, 2022年7月6日(現地時間)発] -- IBMは、本日Databand.ai社を買収したことを発表しました。Databand.ai社は、収益に影響が及ぶ前に、組織がデータの問題(エラー、データ処理フローの障害、品質低下など)を修正することを支援する、データ・オブザーバビリティー・ソフトウェアの大手プロバイダーです。この買収によって、データ、AI、および自動化にわたるIBMのソフトウェア・ポートフォリオをさらに強化し、あらゆる可観測性に対応するとともに、企業が適切なタイミングで適切なユーザーに信頼できるデータを確実に提供できるように支援します。

IBMはハイブリッドクラウドとAIのスキルや機能を引き続き強化しており、今回のDataband.ai社の買収は、IBMにとって2022年で5件目の買収となります。IBMは2020年4月にアービンド・クリシュナ(Arvind Krishna)が最高経営責任者(CEO)兼取締役に就任して以来、25社以上を買収してきました。( https://newsroom.ibm.com/mergers-and-acquisitions

かつてないペースでデータ量が増え続ける中、組織は、優れた意思決定と競争上の優位を得るのに不可欠な、データ・セットの正常性と品質の管理に苦慮しています。急速に市場機会が拡大しているデータのオブザーバビリティー( https://databand.ai/data-observability/ )は、データ・チームとエンジニアが、システム内のデータの正常性をより深く把握し、異常、データ変更の中断、データ処理フローの障害などの問題を、ほぼリアルタイムで自動的に特定し、トラブルシューティングを行い、解決できるように支援する主要なソリューションとして急速に台頭してきています。Gartner社によると、データ品質の低下の問題に対応するために組織に毎年かかるコストは平均1290万ドルになります。この課題を軽減するために、データ・オブザーバビリティー市場は強力な成長が見込まれています。(*1)

データのオブザーバビリティーは、データ・ソースで直接データ・ワークロードとデータ処理フローに関する統計を算出するために過去のトレンド情報を活用し、データが役に立つか判断し、問題がどこにあるかを特定します。これにより、従来のデータ運用を次のレベルに引き上げます。フルスタックの可観測性戦略と組み合わせることにより、ITチームはインフラやアプリケーションからデータ、機械学習システムに至るまで、問題を迅速に表面化させ、解決することができます。

Databand.ai社が持つオープンで拡張可能なアプローチにより、データ・エンジニアリングのチームは、過観測性を容易にデータ・インフラストラクチャーに統合し、向上することができます。 今回の買収により、Databand.ai社は、最新のデータ・スタックを強化するオープンソース・ソリューションや商用ソリューションをより幅広く統合するために、可観測性機能を拡張するためのリソースを確保することができます。企業はSoftware as-a-Service(SaaS)か、セルフ・ホスティングのソフトウェア・サブスクリプションかにかかわらず、Databand.aiの実行方法を柔軟に選択することが可能です。

Databand.ai社の買収は、IBMの研究開発投資だけでなく、AIと自動化における戦略的買収を加速させます。Databand.aiをIBM Observability by Instana APM( https://www.ibm.com/cloud/instana )およびIBM Watson Studio( https://www.ibm.com/cloud/watson-studio )と組み合わせて使用することで、IBMはIT運用全体にわたって、あらゆる可観測性への対応を実現します。

例えば、Databand.aiの機能は、分析システムの動力源となるデータが不完全または欠落している場合に、データ・チームやエンジニアに警告することができます。データの発信元がエンタープライズ・アプリケーションである一般的なケースでは、IBM(R) Instanaは、欠落データの発信元や、アプリケーション・サービスが失敗した原因を、ユーザーが正確に把握し、説明できるようにします。Databand.aiとIBM Instanaの連携により、アプリケーション・インフラストラクチャーとデータ・プラットフォーム・システム全体を、より完全に把握できる視点を提供し、組織が収益と評判の損失を防ぐのに役立ちます。

IBM Data and AIのゼネラル・マネージャーであるダニエル・ヘルナンデス(Daniel Hernandez)は次のように述べています。「私たちのお客様は、ミッション・クリティカルなプロセスを強化するために、高品質で信頼性の高いデータに依存するデータ駆動型の企業です。必要なデータにすぐにアクセスできない場合、事業が停止してしまう可能性があります。Databand.ai社が加わることでIBMは、アプリケーション、データ、機械学習にわたるITに最も包括的な一連の可観測性機能を提供するとともに、信頼性の高いデータとAIを大規模に提供するために必要なテクノロジーをお客様とパートナーに継続的に提供していきます」

データ・オブザーバビリティー・ソリューションは、組織の広範なデータ戦略およびアーキテクチャーにおいても重要な部分です。Databand.ai社の買収により、最も正確で信頼性の高いデータが、場所に関わらず適切なタイミングで適切なところに確実に提供できるように支援することで、IBMの既存のデータ・ファブリック・ソリューション( https://www.ibm.com/analytics/data-fabric )をさらに拡張します。

Databand.ai社の共同創設者兼CEOのジョッシュ・ベナムラム氏(Josh Benamram)は次のように述べています。「目に見えないものを保護することはできません。また、データ・プラットフォームが効果的でない場合は、顧客を含むすべての人に影響が及びます。そのため、FanDuel、Agoda、Trax Retailなどのグローバル・ブランドは、Databand.aiをすでに利用し、ビジネスへの大きな影響が出る前に問題を検出して解決することにより、品質の悪いデータがもたらす不測の事態を招かないようにしています。IBMにDataband.aiが加わったことで、ソフトウェアを拡張でき、企業のお客様の進化するニーズに対応する能力を大幅に向上できるようになります」

イスラエルのテルアビブに本社を置くDataband.aiの社員は、IBM Data and AI組織に加わり、IBM Watsonの機能やIBM Cloud Pak for Dataなど、IBMのデータおよびAI製品の拡大するポートフォリオをさらに強化する予定です。本取引の財務的な詳細は明らかにされていません。買収は2022年6月27日に完了しました。

Databand.ai社の詳細、およびこの買収によりIBMのデータ・ファブリック・ソリューションがどのように強化され、オブザーバビリティー・ソフトウェアのフルスタックがどのように拡大されるかについては、ブログ(英語)のニュースをご覧いただくか、https://www.ibm.com/analytics/data-fabric にアクセスしてください。

以上

Databand.ai社について
Databand.ai社は、プロアクティブなデータ・オブザーバビリティー・プラットフォームを提供する製品主導型のテクノロジー企業で、データ・エンジニアリング・チームは強固な信頼性を備えたデータの提供を支援します。Databand.ai社は、ビジネスへの大きな影響が出る前に、問題を検出して解決することにより、データの不完全性、異常、データ変更の中断などによる品質の悪いデータがもたらす不測の事態が起こらないようにします。Databand.ai社のプロアクティブなアプローチは、ソース・データから始まり、取り込み、変換、およびデータ・アクセスに至るまでのデータ・処理フローのすべての段階に結びついています。Databand.ai社は、エンターテイメント、テクノロジー、コミュニケーションにおける世界最大規模の企業を含む、世界中の組織にサービスを提供しています。 お客様が戦略的なデータ投資から最大限の価値を引き出せるようにすることに重点を置いています。Databand.ai社は、主要なVCの、Accel、Blumberg Capital、Lerer Hippeau、Differential Ventures、Ubiquity Ventures、Bessemer Ventures、Hyperwise、および F2に支援されています。詳細は、www.databand.aiをご覧ください。

[*1]出典:Smarter with Gartner、 「How to Improve Your Data Quality」、Manasi Sakpal、2021年7月14日

GARTNER は、Gartner Inc.または関連会社の米国およびその他の国における登録商標およびサービスマークであり、同社の許可に基づいて使用しています。All rights reserved.

IBM、ibm.co、IBM Cloud、IBM Instana、IBM Watson は、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては<<http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml>>(US)をご覧ください。

当報道資料は、2022年7月6日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳の一部をもとにしています。原文は下記URLを参照ください。

https://newsroom.ibm.com/2022-07-06-IBM-Aims-to-Capture-Growing-Market-Opportunity-for-Data-Observability-with-Databand-ai-Acquisition

当ニュースリリースは、以下の当社ホームページに掲載しています:
https://jp.newsroom.ibm.com/2022-07-12-Databand-ai-Acquisition

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