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華道が文献に登場してから555年。華道の家元・池坊専好が能舞台を彩り、能の家元・人間国宝らが競演【横浜能楽堂】

PR TIMES / 2017年9月27日 10時35分

2017年は、華道・池坊の開祖と呼ばれる池坊専慶がいけばなの名手として文献に登場してから555年の節目の年に当たる。これを記念し、池坊次期家元として活躍する四代目池坊専好が舞台上に花を生け、花に関係する能を上演する公演「能の花 能を彩る花」が、横浜能楽堂(横浜市西区紅葉ヶ丘27-2)で、2017年10月28日から5回シリーズで開催される。



[画像1: https://prtimes.jp/i/14302/268/resize/d14302-268-918247-0.jpg ]

仏前の供花として始まった華道が大きく花開いたのは、室町時代。京都・六角堂の僧侶だった池坊専慶が花を生け、それが京都の人々の間で評判になったと、寛正3年(1462)記録に残る。

今年はそれから555年にあたり、初代池坊専好を主人公とした映画「花戦さ」が狂言師・野村萬斎の主演で公開されるなど、話題の年となっている。

今回の公演では、池坊555年に因み、5つの「花」に関係する能を上演、華道家元の次期家元・四代目池坊専好が能舞台を「花」で彩る。シテを演じるのは、人間国宝の梅若玄祥や大槻文蔵、金剛流家元の金剛永謹、金春流前家元の金春安明ら第一線で活躍する役者が揃う。

[画像2: https://prtimes.jp/i/14302/268/resize/d14302-268-384162-3.jpg ]

簡素で象徴的な表現を好む能において、生花を使用することは「半蔀(はじとみ) 立花供養」という特殊演出の際に限られており、辺り一面満開の桜の場面も、通常は造花の立木一本で表現される。そのため「能」と「いけばな」は、室町時代に大きく発展した芸能という近しい存在でありながら、交流が非常に限られてきた。

今回は、5回の公演を通じて能と花のコラボレーションによる美の競演を堪能できるだけでなく、能の舞台美術のあり方を問う公演にもなっている。

全5回の日時・演目・出演者(シテ方)


[画像3: https://prtimes.jp/i/14302/268/resize/d14302-268-213044-1.jpg ]

<第1回> 「菊」
平成29年10月28日(土) 14:00開演
【復曲】能「菊慈童 酈縣山」(きくじどう れっけんざん)
観世流 梅若玄祥(うめわかげんしょう)
菊の咲き乱れる仙境で七百年の年月を少年の姿のまま生きてきた慈童が、周の穆王から賜った枕の妙文と菊の水の功徳を称え舞う能「菊慈童」。2004年に復曲された「酈縣山」の小書(特殊演出)で、通常は演じられない、慈童が酈縣山に流罪となる前場が加わります。慈童の悲しみを描いた前半と、帝の長寿を祈り舞う華やかな後半の場面対比を、菊の花が彩ります。

<第2回> 「紅葉」
平成29年11月23日(木・祝) 14:00開演
能「紅葉狩 紅葉ノ舞 群鬼ノ伝」(もみじがり こうようのまい ぐんきのでん )
金春流 金春安明(こんぱるやすあき)
紅葉の盛りである信濃の国・戸隠山の山中で、狩りに訪れた平維茂が上臈に化けた鬼たちを神から授かった剣で退治する能「紅葉狩」。金春流七十九世宗家・金春信高が創作した「紅葉ノ舞 群鬼ノ伝」の小書で、後場の鬼女が多く登場するなど、より華やかな舞台となります。その舞台に紅葉の立花がさらに華やかさを加えます。

<第3回> 「牡丹」
平成30年1月13日(土) 14:00開演
能「石橋 大獅子」(しゃっきょう おおじし)
観世流 片山九郎右衛門(かたやまくろうえもん)
文殊菩薩が住むという清涼山にかかる石橋に現れた霊獣・獅子が、山一面に咲く紅白の牡丹に戯れ舞う能「石橋」。能の大曲として知られる「石橋」を京都の片山九郎右衛門と長男の清愛(きよちか)が初めて親子で演じます。通常は人の高さほどある牡丹の作り物を生花でどう表現されるかにも注目です。


<第4回> 「梅」
平成30年2月10日(土) 14:00開演
能「東北」(とうぼく)
観世流 大槻文藏(おおつきぶんぞう)
都・東北院に可憐に咲く梅の下に現れた和泉式部の霊が和歌の徳を称え、昔を思い舞を舞う能「東北」。美しい詞章で彩られた鬘物の小品を、繊細で幽玄味あふれる表現で高く評価される人間国宝の大槻文藏が演じます。普段は作り物を出さない舞台に、あえて梅の花を出すことで、新たな表現を模索します。

<第5回> 「桜」
平成30年3月10日(土) 14:00開演
能「泰山府君」(たいざんふくん)
金剛流 金剛永謹(こんごうひさのり)
桜の美しさに惹かれた天人が一枝を持ち去ったものの、泰山府君が現れ、枝を木に戻し、短い桜の命を伸ばす能「泰山府君」。メルヘンチックな舞台展開と天人の美しさと泰山府君の力強さが見どころの金剛流だけで演じられる曲です。能天人が桜の枝を持ち去り、また元へと戻す場面は、通常、桜の立木の作り物に枝を抜き差し出来るように、仕掛けを施しますが、今回は、いけばなで行います。


公演概要


[画像4: https://prtimes.jp/i/14302/268/resize/d14302-268-560078-2.jpg ]

【公演名】横浜能楽堂企画公演「能の花 能を彩る花」
【会 場】横浜能楽堂 本舞台
【入場料】各回とも・全席指定 S席7,000円 A席6,000円 B席5,000円(発売中)
【主 催】横浜能楽堂(公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団)
【特別協力】華道家元池坊

【申し込み・問合せ】
 横浜能楽堂 電話045-263-3055
 〒220-0044 神奈川県横浜市西区紅葉ヶ丘27-2
 ホームページ http://www.ynt.yaf.or.jp

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