【共同プレスリリース】ユニセフ・WHO ポリオに関する報告書を発表

PR TIMES / 2014年7月22日 19時17分

シリア危機で14年ぶりに現れた脅威 中東で歴史上最大規模の予防接種キャンペーン



※本信は ユニセフ本部の情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、編集したものです
※原文及び報告書をご入用の方は、広報室までお問合せください。


【2014年7月22日 アンマン/カイロ/ジュネーブ発】

本日7月22日、ユニセフと世界保健機関(WHO)は、報告書『ポリオ:中東地域での発生
~シリア危機によってふたたび現れた脅威(Polio: Outbreak in the Middle East-
War in Syria Opens the Door to an Old Enemy)』のなかで、中東地域の歴史上最大
規模で実施されたポリオ予防接種キャンペーンの第1段階が完了したことを発表しました。
中東7カ国で37回にわたって実施されたキャンペーンにより、5歳未満の子どもたち
2,500万人が予防接種を受けることができました。


「非常に困難な状況であったにもかかわらず、キャンペーンの第一段階は、広く、
迅速に実施することができました。この達成に大きく貢献したのは、何千もの影の
ヒーローたち、子どもたちにポリオの予防接種を届けるため、非常に危険な状況下でも、
周辺国地域やシリア国内を休むことなく周った、献身的な保健員やボランティアの
人たちです」と、ユニセフ中東・北アフリカ地域事務所のマリア・カリヴィス代表は
述べます。


この報告書が発表された背景には、ポリオが14年ぶりにシリアで確認された経緯が
あります。その要因には、武力衝突による予防接種事業の中断、保健インフラの壊滅的
な崩壊、シリア国内外を行き来する人々の絶え間ない移動、混乱により子どもたちを
見失ってしまう状況、があります。


報告書によると、シリア危機が発生する以前は99%だったポリオの予防接種率は、危機後
には52%へと激しく低下しました。シリア国内の病院の少なくとも60%が破壊、あるいは
損壊しています。現在でも運行できる救急車両は3分の1以下まで減っています。ワクチン
の供給、予防接種実施に必要な車両、コールドチェーン(ワクチンの温度を適切に保った
まま輸送・管理する物流システム)の維持に必要な器具などが破壊され、もはや使えない
状態になっていたり、失われたりしています。

「すでに人道危機下にあったシリアで、ポリオの発生が確認されました。この地域で長く
忘れられていたポリオという脅威に対し、私たちは、かなり制限された資源で活動
しなくてはなりません。ポリオは国境やチェックポイントというものには制限されず、
急速に広がり、危機下にあるシリアだけなく、その地域一帯で生活する子どもたちに感染
します」とWHOのポリオ撲滅・緊急支援部長のクリス・マヘール氏が述べます。

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