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動物実験の代替法開発および動物実験廃止に向けた活動を推進する世界最大のプライズ『Lush Prize 2017』アジア全域で若手研究者のノミネート受付を開始

PR TIMES / 2017年6月7日 15時21分

英国を拠点とし、世界49ヶ国で展開する化粧品ブランドLUSH(ラッシュ)および英国の消費者団体であるEthical Consumer Research Association(エシカルコンシューマー・リサーチアソシエーション、以下エシカルコンシューマー・リサーチ)は、動物実験代替法の研究分野における世界最大のプライズ『Lush Prize 2017』における、「若手研究者部門アジア」の応募受付を、2017年6月5日(月)より開始致しました。



[画像1: https://prtimes.jp/i/6160/291/resize/d6160-291-616199-1.jpg ]

【若手研究者部門アジアについて】
「若手研究者部門アジア」は、動物実験に頼らない代替法開発、及び研究を行う35歳以下の研究者を対象にした、昨年から新設された部門です。受賞者には、それぞれ最大5万ポンド(700万円)が授与されます。 ※ 1ポンド140円換算

本部門を設けることで、動物を犠牲にすることなく研究開発に従事する若手研究者たちを援助することができます。これまで毒物学の分野においては、動物実験を軸に研究が進められていましたが、そのような実験方法を前にした多くの若手研究者たちは、研究意欲が軽減している事実もあります。また、動物を使用しない実験に取り組もうとする研究員たちの予算は限られているのが現状です。

昨年は、辰己 久美子氏(受賞当時大阪市立大学大学院在籍)による「ヒト肝細胞を用いたin vitro 肝毒性評価法構築への取り組み」が評価され、「若手研究者部門アジア」において日本人として初の受賞を獲得されました。日本人を含む合計3名の研究者にそれぞれ1万ポンド(140万円)が授与され、各人の研究支援につながりました。(※1)
[画像2: https://prtimes.jp/i/6160/291/resize/d6160-291-511573-0.jpg ]


この成功により、Lush Prizeでは、2017年も継続した若手研究者部門アジアの実施を決定しました。ラッシュおよびエシカルコンシューマー・リサーチは、これらのプロジェクトが、「アニマルフリーな実験」の時代を切り開いてくれると信じています。なお、2017年の受賞者は、11月にロンドンで開催予定の授賞式に招待される予定です。

【Lush Prize 2016 若手研究者部門アジア 日本人受賞者の声】
Lush Prizeの受賞は、尊敬する先生への成果報告として自分自身が課した約束であり、3年がかりでようやく受賞に至りました。化学物質のヒトへの影響(効果・安全性)を評価するには、ヒトの組織細胞による評価やその情報収集・解析が必須であると考えており、代替法開発の研究に取り組んでいます。受賞を通じて、研究の更なる推進のみならず、研究内容および成果が対外的に認知される機会につながりました。
(Lush Prize 2016 若手研究者部門アジア受賞、辰己 久美子氏)

【Lush Prizeとは】
Lush Prizeは、動物実験に頼らない研究開発支援や動物実験の廃止に向けた活動を推進することを目的に、ラッシュとエシカルコンシューマー・リサーチが、2012年に共同で設立致しました。「世論喚起部門」「サイエンス分野」「トレーニング部門」「ロビー活動部門」「若手研究者部門」の5分野における受賞者、および受賞団体へ毎年最大総額35万ポンド(4,900万円)を授与しています。

Lush Prizeは2012年以来、合計26ヶ国、76の個人・団体・機関に対して、総額150万ポンド(2.1億円)以上の賞金を授与してきました。中国、ケニヤ、イラン、ウクライナ、インド、ニュージーランド、ブラジル、アメリカ合衆国、そして12のヨーロッパ諸国といった、南極大陸を除く全大陸にわたる多種多様な国々の研究者と活動団体を支援する、まさにグローバル規模のプライズです。

ラッシュおよびエシカルコンシューマー・リサーチは、毒性学(化学薬品実験)研究における動物の使用問題に対する解決を目的として、Lush Prizeを実施しています。動物実験は非倫理的であるのと同時に、化学物質が人間に与える影響を予測する方法としては、正確性に欠けるという考えのもと、動物実験の禁止を実現するために必要な活動を5分野に分け、動物を使用しない取り組みを支援し、表彰しています。

Lush Prizeの賞金により進歩した近年の科学技術の一例として、organs-on-a-chip(生体機能チップ/臓器チップ)という技術があります。この技術があれば、創薬開発が劇的に変わり、患者の体質に合わせた薬の開発が可能となります。また、Adverse Outcome Pathways(有害転帰経路:化学物質の影響を予測する技術)の研究開発も進められています。

世界中の全ての安全性テストが、動物を使わない先進的な代替法によって行われるようになるまで、動物たちは化粧品の実験台になるという恐怖から抜け出すことはできません。ラッシュは、このひどい慣習が撤廃されてこそ、化粧品業界は「美」を扱う業界だと言えるようになると考えており、その日が来るまで継続して「Be Cruelty-Free」のメッセージを広め続けていきます。

「Lush Prize 2017 若手研究者部門アジア」の応募概要は以下のとおりです。

Lush Prize 2017 若手研究者部門アジア
募集要項

1. 応募期間、及び応募後のスケジュール
2017年6月5日(月) 応募受付開始
2017年7月24日(月) 応募受付終了
2017年9月 イギリスにて審議、受賞者の決定
2017年11月 ロンドンにて授賞式を開催

2. 応募方法
Lush Prize公式ウェブサイトにて各分野への応募に関する詳細をご確認の上、公式ウェブサイト上のエントリー フォームにて必要事項をご記載の上、ご応募ください。
Lush Prize公式ウェブサイト(日本語) http://www.lushprize.org/ja/

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<参考>
毎年、世界中で約50万匹もの動物が、残酷で時代遅れな化粧品安全性テストに苦しめられ、犠牲になっています。テストに使われている一般的な動物は、ウサギ、モルモット、マウスやラットなど。化粧品の動物実験では、化学物質を点眼したり、毛を剃った皮膚に化学物質を塗りこんだり、致死量にも相当するほどの大量の化学物質を経口投与したりするのです。これらのテストの多くは、動物実験が法的要件とされる中国で行われています。中国では、ほとんどの美容製品において動物実験が行われ続けているのです。

日本では、化粧品の安全性試験は企業責任において実施することが原則で、大手化粧品メーカーを含め、動物実験をせずに化粧品を製造している企業が多数あります。一方、EUやノルウェー、インド、イスラエルなどでは、化粧品のための動物実験を行うことはもとより、動物実験された化粧品(原料に動物実験されたものを含む)の販売が法的に禁止されるまでに至っています。(※1)オランダ政府は、2025年までに動物実験廃止を目的とした安全な化学物質の研究に取り組むという発表を行いました。このように、動物実験の信憑性や倫理的観点から、世界中で動物実験に替わる試験方法(代替法)の研究開発が進んでおり、すでに一部の試験では代替法が使われているほか、世界各国で化粧品の動物実験を禁止する動きが進んでいますが、日本では化粧品の動物実験はいまだに法的に許されている状態が続いています。

ラッシュが考える、原材料や完成した商品の安全性を確認するための最も効果的で人道的な方法は、動物を使わない最先端のテストとボランティアの人達による討論会です。ラッシュは、商品や成分についての動物実験を一切行いません。第三者に動物実験を委託するサプライヤーとも関与しません。いかなる理由においても動物実験を行っているサプライヤーからは原材料を購入しない、それがラッシュの徹底したポリシーです。


ラッシュについて
LUSH(ラッシュ)/英国生まれのフレッシュハンドメイドコスメブランド。LUSHは、創立以来、新鮮さとオーガニックにこだわった、採れたてのフルーツや野菜、香り高いエッセンシャルオイルを使い、一つひとつ手作りしています。また、原材料は地産地消にこだわり、可能な限り国内で入手し、全ての製品をキッチン(神奈川県の製造工場)で生産し、フレッシュな状態でお客様に商品をお届けしています。

ラッシュは、人・動物・環境に配慮したビジネスを展開しています。化粧品の動物実験廃止や、容器のリサイクルはもちろん、ゴミをゼロに近づけるためにプラスティック容器や包装を必要としない固形商品の開発など、化粧品業界の従来の既成概念に囚われない様々な挑戦に挑み、ビジネスを通して社会に存在する様々な課題の根本解決を目指した持続的な取り組みを推進しています。( www.lush.co.jp )


※1: 2016年の若手研究者部門アジアの受賞者による受賞コメント動画は以下のリンクから閲覧可能です。
    http://lushprize.org/ja/2016%E5%B9%B4%E3%81%AE%E5%8F%97%E8%B3%9E%E8%80%85/
※2: オランダ政府による、2025年までに動物実験廃止を目指す計画(英語)は以下のリンクより閲覧可能です。
    https://chemicalwatch.com/51958/dutch-government-plans-to-stop-animal-testing-by-2025

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