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日本におけるチェコ文化年 2017 関連事業 「横浜能楽堂特別企画公演『川本喜八郎の世界―人形劇・能・人形アニメーション』」

PR TIMES / 2017年11月28日 11時1分

チェコ人形劇の巨匠・トルンカ作の人形も登場!

 今年は「日本におけるチェコ文化年 2017」。これに関連して12 月16日(土)に「川本喜八郎の世界―人形劇・能アニメーション」が横浜能楽堂で開催される 。



[画像1: https://prtimes.jp/i/14302/292/resize/d14302-292-268478-3.jpg ]




主な内容


 チェコで学び、のちにNHK人形劇「三国志」などで人気を博した、日本を代表する人形アニメーション作家の川本喜八郎に焦点をあてた公演。人形劇では、川本の師でチェコ人形アニメーションの巨匠として知られる、イジー・トルンカが製作した貴重な人形も使用される。

 第一部は〈トルンカへのオマージュ〉。トルンカによるアニメーション作品「フルヴィーネクのサーカス」(1955)の映像一部と併せ、トルンカ自身が1930年代に製作した人形を遣い、新作「トルンカのサーカス」を世界初演する。演じるのは、チェコを代表するアルファ劇団。

 第二部は〈「求塚」と「火宅」〉。能「求塚」を題材とし、日本の伝統美とともにその世界観を描いた人形アニメーション「火宅」(1979)は、川本の芸術的な到達点とされる。今回の公演では、「火宅」でナレーションを務めた能楽師・八世観世銕之亟が率いた銕仙会の重鎮 ・浅見真州らの出演で、能「求塚」を上演 。その後、川本の「火宅」を上映する。
川本喜八郎の世界軌跡を辿りながら、チェコの人形劇、日本の能、人形アニメーションという異なるジャンルの3
作品を一度に楽しむことができる、貴重な機会だ。


作品紹介


[画像2: https://prtimes.jp/i/14302/292/resize/d14302-292-855253-0.jpg ]


人形劇「トルンカのサーカス(Circus Trnka)」[新作]
 チェコのイジー・トルンカと日本の川本喜八郎のつながりを象徴する作品。トルンカのアニメーション「フルヴィーネクのサーカス」(1955)をベースに制作されたフ ィクション。トルンカの映像作品とともに、トルンカによって1930年代に製作されたオリジナルの人形が使用される。映像には、トルンカの師匠であるヨゼフ・スクパが生んだチェコの人形の人気キャラクター「シュペイブル」と「フルヴィーネク」も登場する。師から弟子へ、チェコから日本へ、時空を超えたつながりが、横浜能楽堂でユニークな新作となって世界初演される。

[画像3: https://prtimes.jp/i/14302/292/resize/d14302-292-320324-1.jpg ]


能「求塚(もとめづか)」

 能の名作の一つ。早春、旅の僧が摂津国・生田を訪ねると、若菜を摘む若い里の女たちに出会う。やがて若菜を摘み終えた女たちは帰って行くが、一人だけ残った女がいた。女は、僧を塚に案内し、そこにまつわる話を語る。それは、昔、二人の青年から同時に求愛された「菟名日処女(うないおとめ)」という娘の悲劇の物語であった。女は、自分が菟名日処女であることを仄めかし、僧に弔いを願う。願いに従い僧が弔っていると、菟名日処女の亡霊が現れ、地獄に落ち、責め続けられている有様を見せ、やがて塚の中に消えて行く。

[画像4: https://prtimes.jp/i/14302/292/resize/d14302-292-695071-2.jpg ]


人形アニメーション「火宅(かたく)」
 能「求塚」を題材として制作された人形アニメーション作品。前作「道成寺」での日高川の水の描写や大蛇が吐く執念の炎が、「火宅」において荒波や火の責め苦の表現等へと昇華され、川本喜八郎の芸術的な到達点となった。不条理三部作「鬼」(1972)、「道成寺」(1976)、「火宅」(1979)の中でも秀逸。能楽師の八世観世銕之亟が語りをつとめる。音楽は武満徹。オタワ国際アニメーション映画祭審査員特別賞(1980)、バルナ国際アニメーション映画祭グランプリ受賞(1981)など、国際的にも高い評価を得ている。


プロフィール


川本 喜八郎(かわもと きはちろう)
 人形美術家、アニメーション作家。1925年、東京生まれ。旧制横浜高等工業学校(現横浜国立大学)卒業後、映画会社・東宝に入社。1950年、フリーの人形作家となる。日本初の人形アニメーションテレビ CM「ほろにが君の魔術師」で人形製作、アニメーションを初作。20代の頃、人形アニメーションの巨匠・イジー・トルンカの作品「皇帝の鶯」に感動したことがきっかけで、のちに1963年から約2年間、旧チェコスロバキアへ渡りトルンカに師事。帰国後、日本伝統の能・狂言を題材とした「花折り」「鬼」「道成寺」「火宅」等を制作し国内外で高い評価を得る。NHKの人形劇「三国志」「平家物語」の人形美術を担当し、人形劇を重要な表現ジャンルとして確立した。紫綬褒章、勲四等旭日小綬章ほか受章歴多数。2010年、85歳で逝去。

アルファ劇団(Divadlo Alfa)
 トルンカの故郷・ピルゼンを拠点とする、チェコを代表する人形劇団のひとつ。1966年に前身となるチルドレン・シアターが設立され、1992年にアルファ劇団に名称を変更し、現在に至る。子供から大人まで幅広い客層に対応する表現と技術をそなえ、人形と役者が一緒に演じるオリジナルのスタイルを持つ。また、音楽も作品の重要な役割を担っている。レパートリーは古典から現代、おとぎ話からドラマまで、幅広い。1970年代から海外公演も行っており、これまでの公演回数は100回を越える。

浅見 真州(あさみ まさくに)
 能楽師(シテ方観世流)。1941年、浅見真健の五男として生まれる。父および観世寿夫に師事。初舞台は4歳。幅広い作品で、独自の世界を作り上げる。横浜能楽堂の公演で「綾鼓」を約 600 年ぶりに上演するなど、新作・復曲等を数多く手がける。日本芸術院賞、紫綬褒章、芸術選奨文部科学大臣賞など数々の栄誉に輝く。能楽の世界を代表する一人。

※イジー・トルンカ(Jiří Trnka)※
 チェコを代表するアニメーション監督、人形作家、絵本作家。1912年、ピルゼン生まれ。近代人形劇の父と言われるヨゼフ・スクパ(1892-1957)の劇団で人形美術を学ぶ。1945年、自身のスタジオを創設し、「動物たちと山賊」がカンヌ国際映画祭アニメーション大賞を受賞。その後発表した「皇帝の鶯」(1948)がブロードウェイでロングランヒット、「チェコの古代伝説」(1952)がヴェネチア国際映画祭にて銀獅子賞を獲得するなど、多くの作品が世界的に評価され、東ヨーロッパのアニメーションの規範とされた。1969 年、57歳で逝去。


公 演 概 要


【公演名】 日本におけるチェコ文化年 2017 関連事業 横浜能楽堂特別企画公演「川本喜八郎の世界―人形劇・能・人形アニメーション」
【日時】  平成29年12月16日(土)午後2時開演(午後1時開場)
【会場】  横浜能楽堂 本舞台
【演目】  第一部〈トルンカへのオマージュ〉
      人形劇「トルンカのサーカス」[新作] アルファ劇団(チェコ)
      第二部〈「求塚」と「火宅」〉
      能「 求塚 (もとめづか)」 (観世流)浅見真州
      人形アニメーション「 火宅(かたく) 」 作:川本喜八郎
【チケット】料金:S席7,000円、A席6,000円、B席5,000円 ※チケット発売中
【問合せ】 横浜能楽堂 TEL:045-263-3055
      http://www.ynt.yafjp.org/
【主催】  横浜能楽堂(公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団)
【協力】  チェコセンター東京、有限会社川本プロダクション
【後援】  チェコ共和国大使館
【助成】  平成 29 年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
【認証】  beyond 2020 プログラム

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