雑誌『旅』の名編集長だった岡田喜秋氏による紀行文の名作を、 「秘境ブーム」の今、ヤマケイ文庫『定本 日本の秘境』として復刊

PR TIMES / 2014年1月28日 12時7分



インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:関本彰大)は、1月17日にヤマケイ文庫『定本 日本の秘境』を刊行いたしました。
日本が戦後の復興を遂げ、都市部では好景気に沸き立つ昭和三十年代前半、雑誌『旅』(日本交通公社・当時)の名編集長として知られた岡田喜秋氏(本年米寿、88歳を迎えられました。)が、日本各地の山・谷・湯・岬・海・湖などを歩いた旅の記憶をまとめた紀行文18編が収載されています。紀行文の名手が紡ぎだす文章は、ときに鋭く、ときにやさしく旅の風景を描出していきます。高度経済成長の陰で失われていった日本の風景を描写した、昭和三十年代の旅の記録としても貴重なものです。
初刊行後、2度、文庫化や単行本化された不朽の名作が、半世紀以上を経たいま、著者の最終校訂を経て、「定本」としてヤマケイ文庫に収録されました。新たな「秘境ブーム」が起きているいま、半世紀前の「秘境」の現実と、現在の「秘境」の様相を比較してみるのも興味深いでしょう。
巻末の解説は、ドイツ文学者・エッセイストの池内 紀氏に寄稿いただいております。

【もくじ】

山頂の湿原美と秘湯 赤湯から苗場山へ/九州山脈を横断する 五家荘から椎葉へ/乳頭山から裏岩手へ 秘話ある山越え

神流川源流をゆく 西上州から奥信州へ/大杉谷峡谷をさぐる 秘瀑の宝庫/アスパラガスを生む羊蹄山麓 地場産業の創出

中宮温泉の二夜 白山山麓の動物譚/酸ヶ湯の三十年 冬の秘話/夏油という湯治場へ 奥羽山中の秘湯

陸の孤島・佐多岬 四国の最西端/日高路の果て・襟裳岬 開拓民の連帯感/四国の果て・足摺岬 憧憬者の心境

千島の見える入江 早春の野付岬へ/四国東海岸をゆく 橘湾から室戸岬へ/離島・隠岐の明日 新航路への期待

氷河の遺跡・神秘な小湖群 津軽・十二湖/木曾御岳のふもと 開田高原から三浦貯水地へ/長老湖と高冷地 南蔵王に生きる人々
解説「変動の一歩手前」 池内 紀

【著者プロフィール】
岡田喜秋おかだ・きしゅう
1926(大正15)年、東京生まれ。作家。旧制松本高校を経て、1947(昭和22)年、東北大学経済学部卒業。日本交通公社に入社し、1959(昭和34)年より12年間、雑誌『旅』編集長を務める。雑誌編集者時代から、日本各地を取材し、数多くの紀行文を発表。日本交通公社退職後は、横浜商科大学教授として、観光学の構築に努める。著書は、『秘話ある山河』(日本交通公社・平凡社)、『山村を歩く』(河出書房新社)、『芭蕉の旅路』(秀作社出版)ほか、50冊を超える。

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