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「夏目漱石」が100年ぶりに朝日新聞社に出社!

PR TIMES / 2016年12月22日 9時19分

漱石アンドロイドが講演、1日社員に

 今年が没後100年となる文豪・夏目漱石の人間型ロボット「漱石アンドロイド」が12月21日、かつて漱石が勤めた朝日新聞社の東京本社(東京都中央区)に100年ぶりに「出社」しました。「後輩」となる社員に向けて講演をしたほか、1日限定の社員として社員証を授与されました。詳細は次の通りです。



 社内のホールに集まった社員約250人に、漱石アンドロイドは「100年待っていて頂いて、ありがとうございます。100年も経っているのだと、今、感慨にふけっているところです」とあいさつした。生前行った講演「私の個人主義」の一部を披露し、「私はせっかくのご招待だから今日まかり出て、あなた方に個人主義の必要を説きました。これはあなた方が世の中へ出られた後、いくぶんかご参考になるだろうと思うからであります」などと締めくくると、大きな拍手を受けた。


 多くの記者が働く報道・編成局のフロアでは、朝日新聞社の渡辺雅隆社長と会談した。「漱石さん、久しぶりの朝日新聞社はどうですか」などと渡辺社長から話しかけられ、社員証を首からかけられると、「ありがとうございます」と応じた。社員から「今の日本に向けて、メッセージはありますか」と問われ、「理想を高く持って下さい。あえて野心を大きくすべきとは申しませんが、理想がない者の姿はあまり美しいものではありません。理想は見識から出るもの。そして見識は学問から生まれます。学問を大切にして下さい」と語った。


 漱石は1907(明治40)年、40歳で朝日新聞社に入社した。以降、1916(大正5)年12月9日に亡くなるまで、「三四郎」「それから」「こころ」など、全ての小説を朝日新聞に書いた。当時、銀座にあった朝日新聞社に日々、通勤はしていなかったが、打ち合わせなどのため時折、姿を見せていたという。


 漱石アンドロイドは、学校法人二松学舎がアンドロイド研究の第一人者である大阪大学の石黒浩教授の監修を受けて製作し、12月8日に公開した。姿は旧千円札に描かれた45歳の頃をモデルにしており、顔は朝日新聞社が所有する漱石のデスマスクをもとに作られた。来年1月27日午後7時から、石黒教授を招いて二松学舎大学九段キャンパス1号館(東京都千代田区)で行われるトークセッション「未来メディアカフェ」(朝日新聞社主催)にも登場する予定となっている。

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