1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

-乾癬患者さんと医師の意識調査を実施- 約9割の医師は、患者さんが抱える多様な悩みを受け止めたいと思っている

PR TIMES / 2022年5月26日 16時45分




乾癬患者さんは治療や症状以外にも多様な悩みを抱えており、医師もそのことを理解している。
医師の約9割が、患者さんに「悩みを相談してほしい」と回答した一方で、実際に患者さんが相談するケースは少ない。また、医師自ら患者さんに悩みを尋ねる割合も少ないという結果に。
患者さんが相談をしない主な理由は「医師に尋ねても期待した答えが返ってこないから」、「診察時間が限られているから」、「医師に聞くことだとは思わなかった」。
医師が自ら尋ねない主な理由は、「診察時間が限られているから」、「患者さんが求めていなそうだから」、「プライバシーに関わるから」など。
約4割の患者さんが、思い切って相談して良かった・言われて嬉しかったことがあると回答。一方で、約2割の患者さんが医師に相談して後悔した・言われて辛かったことがあると回答した。
患者さんから思い切って相談してみる、医師からももうひと声をかけてみることが、疾患に関わる悩みを解決し、相互理解に基づくより良い治療に向けた大きな一歩となる可能性。


2022年5月26日 日本/東京
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役 医薬事業ユニット統括社長:シャシャンク・デシュパンデ、以下「日本ベーリンガーインゲルハイム」)と一般社団法人 INSPIRE JAPAN WPD 乾癬啓発普及協会は、乾癬*の確定診断を受けたことのある患者さん(以下、患者さん)と乾癬患者さんを専門に診察している皮膚科医(以下、医師)を対象に、診察時のコミュニケーションの実態や評価などについて調査(以下、本調査)を実施しました。

患者さんは、自身の疾患に関わる悩みの有無を問う設問において、「皮膚や症状に関する悩みや疑問、困りごと(調査項目1~10)」については約5割、「個人的な悩みや実生活に関する疑問や困りごと(調査項目11~24)」については約4割の人が「悩んでいる」と回答。医師は「患者さんが悩みを抱えていると思う」という回答が調査項目全24項目において約8割で、患者さんが多様な悩みを抱えていることに理解を示しています。

相談意向を問う設問においては、医師の約9割が、調査項目全24項目において患者さんに「相談してほしい」と回答。また患者さんの約4割は「相談したいと思う」と回答しました。一方、実際に患者さんが医師に自ら悩みを相談する割合は「皮膚や症状に関する悩みや疑問、困りごと」が約5割、「個人的な悩みや実生活に関する悩みや疑問、困りごと」が約3割という結果になりました。医師が患者さんに自ら悩みについて尋ねる割合は約3割となりました。

患者さんが相談をためらう主な理由は「医師に尋ねても期待した答えが返ってこないから」、「診察時間が限られているから」、「医師に聞くことだとは思わなかった」。また医師が自ら尋ねない理由は、「診察時間が限られているから」、「患者さんが求めていなそうだから」、「プライバシーに関わるから」などが挙げられました。

医師に相談して良かった経験・後悔した経験の有無を問う設問においては、約4割の患者さんが、医師に「相談して良かった・言われて嬉しかったことがある」、約2割の患者さんが「医師に思い切って相談して後悔した、言われて辛かったことがある」と回答しました。

<監修医のコメント>
本調査を監修した聖母病院 皮膚科 部長 の小林 里実先生は「今回の調査によって、患者さんの悩みは多様であり、医師は何でも相談してほしいと思っていることが明らかになった一方で、悩みの種類によっては実際に患者さんが相談するケースが少ないことも示されました。その理由は、患者さん側は医師に相談すべき内容ではないと思っていることや、疾患による気持ちの落ち込みや自己肯定感の喪失から積極的に医師に質問できない状況にあるとみられます。医師側はQOL改善のための対話による治療が十分に浸透しておらず、積極的に介入することへの難しさがあると推察され、十分なコミュニケーションができていない可能性が考えられます。患者さんの治療満足度やQOL向上のためには、医師側からまず乾癬により生じた困難や悩みに共感を示すことで、患者さんが安心して相談できる環境を作り出すことが大切です。このような言葉を聞いた患者さんは、思い切って医師に相談してみてはいかがでしょうか。時代の移り変わりとともに医師・患者の関係も変わってきています。疾患に関わる生活上の課題を解決するのも、医師や看護師の役割です」と述べました。

<調査を監修したINSPIRE JAPAN WPDのコメント>
本調査を監修した一般社団法人 INSPIRE JAPAN WPD 乾癬啓発普及協会 代表理事 奥瀬正紀は、「今回の調査により、多くの医師は患者さんの悩みを受け止めたいと思っていることが示されました。これは、治療に向き合う私たちを非常に勇気づけるものです。病気と上手く付き合い、患者さん一人ひとりが自分の生活をより良いものにしていくために、医師に自ら相談できるよう、これからも患者さんへの情報発信をしていきます」とコメントしました。

本調査は、日本ベーリンガーインゲルハイムが行う「#だけじゃない乾癬」プロジェクトの一環として行われました。「#だけじゃない乾癬」は乾癬領域における疾患の認知向上と患者さんのよりよい人生のサポートを目指し、乾癬の多様性にフォーカスを当てながら、患者さん一人ひとりの異なる悩みや負担に寄り添っていく活動です。本調査の結果を踏まえて、日本ベーリンガーインゲルハイムは、乾癬患者さんが抱える多様な悩みを医師や周囲に相談できる環境づくりをサポートし、患者さんが前向きに生きていくことを後押しします。

* 乾癬とは、私たちの体を守る免疫システムが過剰に活性化することで引き起こされる慢性的な皮膚の病気です。皮膚症状や病名の響きから、うつる病気だと誤解されることも多い疾患ですが、人にうつる病気ではありません。乾癬の原因は今のところ明確になっていません。乾癬の代表的な症状は免疫システムの過剰活性による皮膚の炎症症状(皮疹)で、症状の現れかたによっていくつかの種類にわけられますが、患者さん個々によって症状に違いがあり、関節の痛みや発熱・倦怠感といった全身症状がみられることもあります。

<調査概要>
調査期間:2022/4/14~4/19
調査方法:インターネット調査

対象者:
1.ネオマーケティング社のモニターから、以下の基準でスクリーニングされた乾癬患者さん
条件:5種類の乾癬のうちいずれかの確定診断を受けた患者さん(116人)
性別:不問 年齢:18歳~99歳
地域:全国

2.メディリード社のモニターから、以下の基準でスクリーニングされた皮膚科医師
条件:直近1ヶ月以内に5名以上の乾癬患者さんを診察した皮膚科医師(100人)
性別:男女 年齢:24歳以上
地域:全国

調査協力:一般社団法人 INSPIRE JAPAN WPD 乾癬啓発普及協会、株式会社ネオマーケティング、株式会社メディリード
調査依頼元:日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社

なお、調査のレポートは以下のURLよりご覧になれます。
https://www.boehringer-ingelheim.jp/sites/jp/files/documents/press_release_doc/20220526_01a.pdf

【1.~3.の設問における選択肢とN数の一覧】

[画像1: https://prtimes.jp/i/2981/312/resize/d2981-312-912904eb289509230768-7.png ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/2981/312/resize/d2981-312-98add3445af1134c1b05-8.png ]

※医師のN数は全て100

<主な調査結果>
1.患者さんの悩み・疑問・困りごとと、医師の認識(調査項目全24項目は調査概要の一覧を参照)

患者さんが経験したことのある悩みは、1.「症状が今後どのような経過を辿ってどれくらいよくなるのか知りたい(81%)」、7.「疾患の原因が分からず不安(66%)」、11.「病気の治療による金銭的な負担が大きい(65%)」、3.「治療方法の選択肢が限られていると感じる/現在の治療方法がベストなのか疑問に感じる(59%)」、6.「自身でできるケアの方法について知りたい(59%)」、20.「周囲の視線が気になってプールやサウナ、銭湯に入りづらい(56%)」などが回答者の半数を超えました。また「皮膚や症状に関する悩みや疑問、困りごと(項目1~10) 」は平均52%、「個人的な悩みや実生活に関する悩みや疑問、困りごと(項目11~24) 」は平均42%の患者さんが「悩んでいる」と回答しており、症状に関する悩みが多いものの、それ以外にも多様な悩みを抱えていることが示されました。医師は「患者さんが悩みを抱えていると思う」と答えた割合が各項目で高く、患者さんが多様な悩みを抱えていることを理解していることが示されました。

【患者さん向け設問】:ご自身の病気(乾癬)について、悩みや疑問、困りごとを抱いた経験がありますか。(SA*) 回答選択肢: 1.悩んだ/疑問に思った/困った経験がある2.悩んだ/疑問に思った/困った経験はない
【医師向け設問】:患者さんはどんなことに悩みや疑問、困りごとを抱えていると思いますか。(SA) 回答選択肢: 1.悩んだ/疑問に思った/困った経験があると思う2.悩んだ/疑問に思った/困った経験があるとは思わない
*SA(Single Answer):単一回答
[画像3: https://prtimes.jp/i/2981/312/resize/d2981-312-12ec3876a3d9617f78b4-1.png ]


2.患者さんの相談経験の有無と、医師の対応(調査項目全24項目は調査概要の一覧を参照)

調査項目1~24それぞれで、患者さんが医師に自ら悩みを相談する割合は「皮膚や症状に関する悩みや疑問、困りごと(1~10)」が平均46%、「個人的な悩みや実生活に関する悩みや疑問、困りごと(11~24)」が平均30%であり、患者さんは「皮膚や症状に関する悩みや疑問、困りごと(1~10)」を医師に実際に相談している割合が多いことが確認されました。

【患者さん向け設問】:前問で、「悩んだ/疑問に思った/困った経験がある」と答えた方にお聞きします。ご自身の病気(乾癬)に関する悩みや疑問、困りごとについて、医師に相談したことがありますか。(MA*) 回答選択肢: 1.自ら相談した事がある2.医師から尋ねられ、相談したことがある3.相談した事はない
【医師向け設問】:以下のような悩みや疑問、困りごとについて、患者さんから実際に相談を受けたことがありますか。また自ら尋ねたことはありますか。(MA) 回答選択肢: 1.自ら尋ねたことがある2.患者さんに尋ねられ、相談を受けたことがある3.自ら尋ねたことも、相談を受けたこともない
*MA(Multiple Answer):複数回答
[画像4: https://prtimes.jp/i/2981/312/resize/d2981-312-2ffc921ffa7142bab1f4-2.png ]


3.患者さんと医師の相談意向の比較(調査項目全24項目は調査概要の一覧を参照)

調査項目1~24のすべてにおいて、約9割の医師は患者さんに「相談してほしい」と回答しました。一方で患者さんは、「相談したいと思う」と答えた割合が、項目平均で43%でした。特に11~24の「個人的な悩みや実生活に関する疑問や困りごと」は平均35%と、医師への相談意向が低い結果となりました。医師側は患者さんに「個人的な悩みや実生活に関する疑問や困りごと」も含めて何でも相談して欲しいと思っているものの、実際に医師に相談したいという意向を持つ患者さんが少ないことが示されました。

【患者さん向け設問】:ご自身の病気(乾癬)に関する悩みや疑問、困りごとについて、医師に相談したいと思いますか。(SA) 回答選択肢: 1.相談したいと思う2.相談したいと思わない3.自分には当てはまらない
【医師向け設問】:患者さんの以下のような悩みや疑問、困りごとについて、医師であるご自身に相談してほしいと思いますか。(SA) 回答選択肢: 1.相談してほしい2.相談してほしいとは思わない
[画像5: https://prtimes.jp/i/2981/312/resize/d2981-312-edc93568c5d4c610b18c-3.png ]


4.患者さんが「自ら医師に相談できていない・しない理由」と、医師が「自ら患者さんに悩みについて尋ねない理由」

患者さんが自発的に相談しない理由は「医師に尋ねても期待した答えが返ってこないから(48%)」「診察時間が限られているから(34%)」「医師に話すこと・聞くことだと思わなかったから(24%)」の順で多く、医師は「診察時間が限られているから(49%)」「患者さんが求めていなさそうだから(39%)」「プライバシーに関わるから(38%)」の順で多い結果となりました。約4割の医師は患者さん側が悩んでいると感じているものの、「診療時間が限られていること」や「プライバシーに関わるから」などの理由から、自ら積極的に患者さんに尋ねづらいと感じていることが示されました。

【患者さん向け設問】:ご自身の病気(乾癬)に関する悩みや疑問、困りごとを抱いた経験がある方で、自ら相談していないものがある方にお聞きします。医師に自ら相談できていない・相談しない理由をすべてお答えください。(MA) N=101 回答選択肢: 1.医師が忙しそうだから2.医師に話すこと・聞くことだと思わなかったから3.看護師などのコメディカルに聞いたから4.面倒な患者と思われたくないから5.診察時間が限られているから6.医師に尋ねても期待した答えが返ってこないから7.何を話せばよいか分からないから8.その他
【医師向け設問】:患者さんの悩みや疑問、困りごとについて、「自ら尋ねたことがない」項目がある方にお聞きします。ご自身から尋ねなかった理由はなんですか?(MA) N=97 回答選択肢: 1.患者さんが求めていなさそうだから2.面倒な医者と思われたくないから3.不快感を与えてしまいそうだから4.診療時間が限られているから5.プライバシーに関わるから6.その他
[画像6: https://prtimes.jp/i/2981/312/resize/d2981-312-80bcbd19adcdfa07cd1a-4.png ]

[画像7: https://prtimes.jp/i/2981/312/resize/d2981-312-53fe1f3ff1fbadc91bbb-5.png ]


5.患者さんが「医師に思い切って相談してよかった経験」と「相談して後悔した経験」

患者さんの40%が「相談してよかったと感じたこと、言われて嬉しかったことがある」と回答しました。その内容について具体的に聞いたところ、患者さんに治療や疾患に関する理解の進展があったことや、医師からの前向きな言葉や対応が嬉しかったという意見が多く見られました。一方、患者さんの20%が「相談して後悔したこと、言われて辛かったと感じたことがある」と回答しました。比較すると、 「相談してよかったと感じたこと、言われて嬉しかったことがある」という回答の方が、割合が高いことが確認されました。

【患者さん向け設問】
今までに医師に思い切って相談してよかった経験や言われて嬉しかったことはありますか。 (SA) N=116 回答選択肢:1.ある2.ない
今までに医師に思い切って相談して後悔した経験や言われて辛かったことはありますか。 (SA) N=116 回答選択肢:1.ある2.ない
[画像8: https://prtimes.jp/i/2981/312/resize/d2981-312-669acb9714a3942abffd-6.png ]


「医師に思い切って相談してよかった、言われて嬉しかったことがある」と答えた患者さんの具体的な内容(抜粋)
■疾患や治療についての理解が進んだ

[表1: https://prtimes.jp/data/corp/2981/table/312_1_e84b676c4423faf1de2596d439662edd.jpg ]



■医師からの前向きな言葉や対応が嬉しかった

[表2: https://prtimes.jp/data/corp/2981/table/312_2_a20ff49bf18f49dbacc3b1c3e7ea1fda.jpg ]



詳細は調査レポートをご覧ください。
https://www.boehringer-ingelheim.jp/sites/jp/files/documents/press_release_doc/20220526_01a.pdf

ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムは、今日そして次世代にわたり、暮らしを変革する画期的な医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。研究開発主導型のバイオ製薬企業のリーディンクカンパニーとして、アンメットメディカルニーズの高い分野において、イノベーションによる価値の創出に日々取り組んでいます。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態により長期的視野を維持しています。ヒト用医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品受託製造の3つの事業分野において、52,000人以上の社員が世界130ヵ国以上の市場で事業を展開しています。

詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com
(アニュアルレポート 英語)

一般社団法人INSPIRE JAPAN WPD 乾癬啓発普及協会について
乾癬の一般認知度の向上と正しい情報の啓発普及をはかるために社会へ向けた活動を行い、さらにそれらの活動を通してひとりで悩み苦しんでいる乾癬患者さんをつなげるきっかけとなることを目指す法人です。

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください