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OKI、AIエッジコンピューター「AE2100」対応AIライブラリー第一弾として「波形解析 ForeWave(TM) for AE2100」を販売開始

PR TIMES / 2019年11月6日 12時45分

振動や音響などの波形データをリアルタイムにエッジ処理し、効率的な設備保全へ



OKIは、AIエッジコンピューター「AE2100」に対応したAIライブラリーの第一弾として、「波形解析 ForeWave™ for AE2100(以下 ForeWave for AE2100)」の販売を11月30日より開始します。本商品は、振動や音響といった波形データをエッジ領域でリアルタイム解析し、設備などの異常兆候を検知するソフトウェアです。データの収集からそのAI解析と結果の見える化までを、オールインワンで「AE2100」へ搭載することにより、効率的な状態基準保全(注1)の仕組み作りを実現します。

国内市場における労働力不足が深刻化するなか、将来の競争力強化に向けて、効率的な設備保全の実現が大きな課題として認識されています。従来、設備故障の兆候検知は、すべての設備を対象とした定期検査のなかで、高速フーリエ変換(FFT)(注2)やウェーブレット変換(注3)といった従来技術や、熟練技術者の聴覚や触覚などの感覚的なノウハウを用いて行われてきました。しかし、定期的な検査では、故障の兆候が発生してから検知するまで時間があき、現場でのすばやい兆候検知に至らない場合があります。加えて、従来技術では複雑な設備状態の認識は難しく、また、熟練技術者のノウハウは、その技術的な難易度から、次代を担う人材への技術継承が困難となっています。

OKIは、これらの課題に着目し、昨年10月に販売を開始した波形解析ソフトウェアライブラリー「ForeWave」に、振動や音響といった波形データをリアルタイムにエッジ領域でAI解析する商品メニューとして「ForeWave for AE2100」を追加しました。これにより、設備故障による振動や音響の変化をいち早く検知し、管理者、現場オペレーター、保全技術者などにリアルタイムに通知することができます。また、「ForeWave for AE2100」は、お客様の設備への適用条件や精度を検証し、異常の閾値となる判別モデル(注4)を作成するモデル生成サービス、およびシステム導入後の運用を支援するキットなど、従来の「ForeWave」の商品メニューと組み合わせて導入します。一般的なAI解析技術では、対象設備や検知したい異常ごとに、解析手法そのものと、異常の閾値となる判別モデルを準備する必要がありますが、「ForeWave for AE2100」は、解析手法として汎用性の高いOKI独自の波形データ解析向けAI解析技術(注5)を搭載しており、判別モデルの入れ替えだけで、さまざまな設備の異常兆候検知に利用できます。

OKIは、今後もお客様の課題解決に向け、雑音ノイズの除去技術や高速なディープラーニング技術の適用など、新たな価値につながる技術開発を通して、「ForeWave」の商品メニューを拡充していきます。

販売計画
標準価格:「ForeWave for AE2100」:800,000円(税抜)~
     ※「AE2100」、および関連するハードウェアは別売りとなります。
販売開始:2019年11月30日

「ForeWave for AE2100」の概要
「ForeWave for AE2100」は、「AE2100」へ搭載され、振動や音響といった波形データをリアルタイムにエッジ領域でAI解析して、設備状態をお知らせします。AI解析手法として、機械学習をベースにした、OKI独自の波形データ解析向けAI解析技術を採用しています。

[画像1: https://prtimes.jp/i/17036/329/resize/d17036-329-312569-0.jpg ]


「ForeWave for AE2100」の特長
1、音響データ解析に対応
・「ForeWave for AE2100」は、従来「ForeWave」が対応してきた振動データに加え、新たに音響データにも対応しています。指向性のあるマイクなどを利用し、振動センサーの取り付けが難しい高温部や湾曲部の異常検知にも対応します。

2、高いレスポンス要望に応えるエッジ活用
・サンプリング周波数50kHzまでという高い周波数帯の振動や音響のデータ検知および解析に対応しています。これは、熟練技術者の聴覚による故障兆候の検知に匹敵するレベルです。ここで発生する大量のデータはエッジ領域でリアルタイムにAI解析され、高いレスポンスで正確な検知を実現します。

3、データ収集からAI解析・見える化までのオールインワン提供
・「ForeWave for AE2100」により、波形データの取り込みから解析、判別結果の表示まで、振動や音響のデータ解析に必要な一連の機能を「AE2100」へ搭載することができます。

ソフトウェア構成の概要

[画像2: https://prtimes.jp/i/17036/329/resize/d17036-329-449410-1.jpg ]

商品メニュー
「ForeWave for AE2100」導入の各フェーズで求められるサービスやソフトウェアを品揃えしています。

・モデル生成サービス
お客様が指定する設備において、「ForeWave for AE2100」で利用するパラメーターの最適値を探り、異常判別の閾値となる判別モデルを作成するサービスです。

・運用支援キット
設備の状況や環境条件により、異常検知精度の悪化がみられる場合に、お客様ご自身で、閾値となる判別モデルを微調整いただくためのキットです。

用語解説
注1:状態基準保全
設備状態を監視して劣化兆候を把握することにより、劣化状況にあわせて、その都度メンテナンスを行う保全方法。メンテナンスが不要な正常動作している設備への対応が不要となり、設備保全の効率化につながる。

注2:高速フーリエ変換(FFT)
単位時間あたりの時系列信号を、高速で周波数成分に変換する符号化アルゴリズム。

注3:ウェーブレット変換
時系列信号を、周波数成分に変換する符号化アルゴリズムで、時間的変化も同時に抽出できるアルゴリズム。

注4:異常の閾値となる判別モデル
正常と異常を区別する閾値が格納されたファイルで、「ForeWave for AE2100」の導入に必須のコンポーネント。モデル生成サービスや、運用支援キットの利用により生成する。

注5:OKI独自の波形データ解析向けAI解析技術
「非負値行列因子分解」と「機械学習」を組み合わせた、OKI独自の高パフォーマンスなアルゴリズム。
https://www.oki.com/jp/rd/tt/vibration/

リリース関連リンク
AIライブラリー「波形解析 ForeWave for AE2100」紹介サイト
https://www.oki.com/jp/esc/iot/detection.html
AIエッジコンピューター「AE2100」紹介サイト
https://www.oki.com/jp/AIedge/ae2100/


沖電気工業株式会社は通称をOKIとします。
ForeWaveは、沖電気工業株式会社の商標です。
その他、本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。


本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
経営企画本部 広報部
電話:03-3501-3835
e-mail:press@oki.com
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
情報通信事業本部IoTプラットフォーム事業部
お問い合わせフォーム
https://www.oki.com/cgi-bin/inquiryForm.cgi?p=025j

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