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STとアムステルダム大学理学部、鳥追跡システムの開発で協力

PR TIMES / 2013年2月15日 10時37分

~MEMS技術により、鳥の移動と習性を追跡~



多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーで、
MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)の主要サプライヤ(1)である
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)とアムステルダム大学理学部
は、同大学が開発した高度な鳥追跡システムにSTの先進的なMEMSセンサ技術が
採用されたことを発表しました。

この追跡システムは、鳥の背中に取り付けることができる高機能データ・ロガー
で、重量はわずか20ユーロセント硬貨または25米セント硬貨程度、サイズは
自動車のキーより小さく、鳥の飛行を妨げません。また、GPS(Global
Positioning System)で位置を3秒ごとに測定し、鳥の習性に関する有益な
科学研究を可能にします。

また、この追跡システムは、GPSで測定した鳥の位置情報に加え、STの電子コン
パスLSM303DLMから取得した加速度ならびに飛行方向のデータも収集します。
高性能なモーション・地磁気検出機能を搭載したLSM303DLMは、小型サイズならび
に低消費電力を特徴としています。このMEMS製品が鳥の飛行方向と垂直・水平
方向の向きをモニタするため、横風を受けて飛んでいる鳥の体の角度を測定する
ことができます。

さらにこの追跡システムには、気温と装置内部の温度を測定するセンサが内蔵
されています。高効率のトリプル・ジャンクション太陽電池で充電される
リチウム・バッテリが、システムに電力を供給し、ZigBeeトランシーバが装置間
の無線データ通信を管理します。

現在、追跡システムから得られたデータは鳥類研究機関や生物学者に共有され、
鳥の習性や移動のパターンを予測するコンピュータ・モデルを検証しています
http://www.UvA-BiTS.nl )。

STのエグゼクティブ・バイスプレジデント 兼 アナログ・MEMS・センサ グループ
ジェネラル・マネージャであるBenedetto Vignaは、次の様にコメントしています。
「MEMS技術は広範なアプリケーションに利用されており、STは、幅広い技術を
有するMEMSのワンストップ・サプライヤです。軽量、低消費電力、高精度な
MEMSは、鳥類の移動や習性を研究するアムステルダム大学の鳥追跡システム等、
革新的なプロジェクトに適しています。」

アムステルダム大学のWillem Bouten教授(博士、工学修士)は、次の様に
コメントしています。「人間は動物から多くのことを学ぶことができます。
とりわけ、地球の気候変動が進んでおり、動物の習性や移動パターンを研究する
ための多くのプロジェクトを実施することができます。STは、地球温暖化や土地
利用変化が及ぼす影響への取り組みに役立つ困難な課題の研究に適した技術を
開発する上で心強いパートナーです。」

(1)IHS iSuppli社: MEMS Competitive Analysis 2012

MEMSについて
MEMS (Micro-Electro-Mechanical Systems )技術は、シリコンの機械特性と
電子特性を活用し、機械要素部品や電子回路をシリコン上に集積化する技術です。
一般的な半導体チップでは、電子がシリコンの中を移動します。一方で、
シリコンは、鋼鉄より高い強度と弾力性を持つなど、複数の優れた機械特性を
有しています。従来、シリコン上にトランジスタを形成するために利用してきた
微細加工技術を、片持ち梁(カンチレバー)構造、バネ構造、またはギア構造)
など物理的な動きが可能な(可動構造)の超小型機械構造を形成するために利用
することができます

アムステルダム大学について
鳥追跡システムは、アムステルダム大学理学部のIBED(Institute for
Biodiversity and Ecosystem Dynamics)およびTC(Technology Centre)との
緊密な連携によって開発されました。TCは、機械的構成、エレクトロニクス、
およびソフトウェアの領域で同学部の科学グループを支援し、革新的な研究を
促進しています。同大学理学部は、広範囲にわたる優れた研究グループを擁し、
学術研究と教育をリードしています。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッ
シング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する
世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・
セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、
家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆる
シーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた
技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。
2012年の売上は84.9億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト
http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。

◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
アナログ・MEMS・パワー製品グループ
TEL: 03-5783-8340 FAX: 03-5783-8216

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