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IoT文具「しゅくだいやる気ペン」を用いた発達に特性のある、生活や学習に工夫が必要な子どもたちへの学習支援の共同研究を開始

PR TIMES / 2022年4月21日 17時45分

5大学1施設の学習支援専門家と子どもの多様性と支援のあり方を研究

コクヨ株式会社(本社:大阪市/代表取締役社長:黒田 英邦)は、4月21日(木)より、京都橘大学(所在地:京都市/学長:日比野 英子)および 大阪公立大学(研究当時 大阪府立大学/所在地:大阪府/学長:辰巳砂 昌弘)他3大学1施設の研究チーム(*1)と共同で、「しゅくだいやる気ペン」を用いた発達に特性がある、生活や学習に工夫が必要な子どもたちに対する学習支援の研究を開始します。



[画像: https://prtimes.jp/i/48998/393/resize/d48998-393-790f3894c0cf44cf5533-0.jpg ]


【研究背景】
コクヨは2021年に企業理念を「be Unique.」に刷新し、事業活動を通じて創造性豊かな社会の実現を目指し、「サステナブルな長期視点の経営にシフトし、次々と事業を生み出す集合体へと変革する」と宣言しました。経営トップ主導の下、事業を通じた社会的課題解決への取り組みを加速させていきます。

今回の取り組みは、IoT文具「しゅくだいやる気ペン」本来のミッションである親子のコミュニケーションを促す「日々の努力を“見える化”する」ことに加え、多様な子どもたちのタイプ別の学習支援方法を追求するという社会課題解決に積極的に貢献したいとの思いから生まれた新たなチャレンジとなります。

文部科学省の調査によると、公立の小中学校の通常の学級において、学習面または行動面で著しく困難を示す児童は6.5%、2018年の全国での不登校児童数を16万人と言われています(*2)。発達障がいへの理解や支援について、以前に比べ社会の関心は高まっていますが、支援ニーズに供給が追いついていないのが現状です。

また、学習支援の現場のみならず家庭においても同様の課題が存在します。学童期の児童が机に向かう習慣をつけるために、保護者や教育者は様々な工夫を施します。しかし様々な周囲の努力があるにも関わらず、家庭学習現場からは「取り掛かりまでに時間がかかる」、「持続して机に向かえない」、「運筆が不安定」など、様々な要因から子どもの学習習慣の獲得は容易ではありません。

【共同研究に至るまで】
「しゅくだいやる気ペン」は、いつもの鉛筆に取り付け、日々の努力を“見える化”するIoT文具で、利用者様から「子どもが自ら机に向かうようなった」と喜びの声を多数頂いていまます。この「しゅくだいやる気ペン」を、日々保護者や現場の教育者と相談しながら様々な方策を持って、発達に特性のある子どもたちの学習習慣の獲得を支援している医療専門職のひとつで、“生活や学習のしやすさを提案する専門家”である作業療法士の先生に試用頂いた際、顕著な成果を得た例があったため、今回、本格的な研究へと移行しました。また、IoTデータや観察結果から、子どものタイプによって、やる気が引き出されるポイントが異なることも分かってきました。

【研究概要】
発達に特性がある子どもたちに対する学習支援ツールとしての「しゅくだいやる気ペン」の有効性を検証するため、本研究チームは、100名規模の対象者に対し、「しゅくだいやる気ペン」を使った家庭学習を行って頂き、質的な変化を分析する班と、しゅくだいやる気ペンから得られるIoTデータを分析する班にわかれて研究を行います。2班は相互に連携を取りながら、2023年12月を目途に、研究成果をしゅくだいやる気ペンホームページおよび各学会にて発表します。

質の面では、本ツールを教育現場における学習習慣獲得のための方策のひとつとして検討し、専門職(作業療法士)の視点から、本ツールの教育及び療育現場での適応の方向性を示します。IoTデータの分析からは、教育・療育の現場にフィードバックするサイクルを回すことで、子どもの個性に応じた学習習慣の獲得方法、家庭学習支援方法、やる気向上策等を見出してまいります。

【共同研究者コメント】
・特性のある子どもに対する学習支援の研究で、複数の学会で数多くの受賞経験のある大阪公立大学 医学部(研究当時 大阪府立大学)中岡 和代氏より、本研究に対し「お子さん、ご家族、先生の『やってみよう!できた!』につながる研究になる」とのコメントを頂いております。

・日頃から発達に特性のある子ども対し、読み書きを含め様々な学習支援を実践されおり、多くの論文、著書を発表されている藍野大学 高畑 脩平氏より、本研究に対し「最初は、『しゅくだいやる気ペンを使いたい』という外的動機づけで学習に取り組み始めた子どもたちが、徐々に『学習そのものが楽しい』という内的動機づけによる学習へと発展するのか、大変興味深い」とのコメントを頂いております。

・京都橘大学 健康科学部 原田 瞬氏は、「家庭での学習への取り組み状況を量的に把握、分析することができるため、子どものモチベーションに対するアプローチの効果を客観的に評価することができる」と期待を寄せています。

子どもの「できた!」を増やすために
今回、研究に参加頂いた“子どもの「できた!」を増やす専門家(作業療法士)”の先生方より、子どもの学習や成長のための工夫について、「〇〇が苦手なお子さんへ」をテーマにしたコラムを寄稿頂きました。広くご活用頂ければ幸いです。

参照先:『しゅくだいやる気ラボ』 https://kakihome.jp/

また、研究成果の第1弾を第56回日本作業療法士学会(2022年9月16日~18日@京都国際会議場)にて発表予定です。

これからも、商品・サービスを活用した調査研究を通じて、子どもの多様性やそれぞれの特性を深く理解し、これにもとづいた「子どもたちの個性を輝かせるサービスづくり」を目指してまいります。

(*1)京都橘大学 健康科学部 作業療法学科 川崎 一平助教・原田 瞬助教、
大阪公立大学医学部リハビリテーション学科(研究当時 大阪府立大学)中岡 和代講師
藍野大学 医療保健学部 作業療法学科 高畑 脩平助教、
白鳳短期大学 リハビリテーション学専攻 作業療法学課程 福永 寿紀講師、
大阪人間科学大学 保健医療学部 作業療法学科 西井 正樹教授、
児童デイサービス施設 合同会社BASEともかな 高島 聡江
(*2)https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main/006/h29/1409214.htm


コクヨ「しゅくだいやる気ペン」について
コクヨのIoT文具「しゅくだいやる気ペン」は、スマートフォンのアプリと連動して、子どもの日々の努力を「見える化」することで、学習への意欲を高めていくために開発された商品です。センサー付きアタッチメントを鉛筆に取り付け、勉強への取り組みに応じて溜まった「やる気パワー」をスマホアプリに取り込んで見える化します。「かく⇔ほめる」の好循環を生み出すことで、親子のコミュニケーションを円滑にし、子どもが自発的に学習する習慣を促していきます。2020年「第14回キッズデザイン賞」(子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門)を受賞しました。

「しゅくだいやる気ペン」商品HP: https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/yarukipen/

【お問い合わせ先】
コクヨお客様相談室 https://www.kokuyo.co.jp/support/

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