高大接続に関する調査【結果速報】「共通学力試験+多面的な評価で選抜」は高大ともに6割が賛成 「達成度テスト導入」は大学側より高校側で懸念が多数

PR TIMES / 2014年1月23日 15時45分

大学入試改革が高校生の学習を積極的にするかは、大学6割、高校5割が否定的

株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山市、以下ベネッセ)の社内シンクタンク「ベネッセ教育総合研究所」では、2013年11月下旬~12月末にかけて、全国の高等学校長および大学の学科長を対象に、高大接続の諸問題(入学者選抜、入学前教育、初年次教育等)について調査を実施しました(主査:川嶋太津夫大阪大学教授)。今回は速報として、現在、国で審議されている大学入試改革の方向性に関する高校側・大学側の賛否について報告するものです。主な調査結果は以下の通りです。



1.共通入試を基礎に大学が多面的な評価を加える入学者選抜には、高校・大学ともに6割程度が賛成。
  賛否双方に試験の公平性に対する問題意識がみられる。
 「共通入試を基礎とした上で各大学が多面的な評価を加えて実施する入学者選抜」については、高校の63.0%、大学の60.7%が「賛成(賛成+どちらかといえば賛成の合計)」と回答。自由記述では多面的な評価を歓迎する声がある一方で、選抜における公平性を疑問視する回答も目立つ。


2.「現在のセンター試験の廃止」、「2種類の達成度テスト導入」には、高校で反対する割合が高い。
  高大ともに新しいテスト導入の意義を問う声があがっている。
 「現在のセンター試験の廃止」については、高校で反対する割合(どちらかといえば反対+反対の合計)が高い(高校;賛成19.6%、反対41.6% 大学;賛成26.8%、反対28.8%)。特に、「国公立大学や難関私立大学への進学者が多い」高校では、反対が半数を超えた(51.7%)。また、「基礎レベル・発展レベルの2種類の達成度テスト導入」については、高校で賛成27.2%、反対41.4%、大学で賛成37.4%、反対24.9%と、高校では反対の比率が高く、大学では賛成の比率が高い。自由記述では、「センター試験と何が違うのか」「なぜセンター試験を廃止する必要があるのか」等の声が多い。


3.「達成度テストの複数回受験」は、高校で反対が賛成を上回る。高校の教育活動への影響を懸念。
  一方で、達成度テスト(基礎レベル)の推薦・AO入試での活用には高校・大学ともに賛成が多い。
 「達成度テストの複数回受験」については高校で賛成31.8%、反対40.6%、大学で賛成43.6%、反対23.2%と、高大での認識が分かれた。高校では、特に、「国公立大学や難関私立大学への進学者が多い」高校の反対率が高い(57.5%)。一方、大学では私立の賛成率が高い(46.4%)。高校の自由記述では、行事や部活動への影響を懸念する声や、学習がテスト・受験対策中心に偏ることを危惧する声が多かった。一方で「達成度テスト(基礎レベル)の推薦・AO入試への活用」は高校の46.9%、大学の48.3%が賛成と回答。特に私立大学の自由記述では、基礎学力把握への活用に賛成する声が多い。

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