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【新潟医療福祉大学】スポーツ現場やリハビリテーション現場で行う「ストレッチング」による筋力・筋肉量への影響、柔軟性の持続効果を科学的に解明!

PR TIMES / 2021年4月2日 11時45分

本学研究グループの研究論文が国際誌に採択されました

NSGグループの新潟医療福祉大学(以下、本学)中村雅俊講師(理学療法学科、応用理学療法Lab、運動機能医科学研究所)と八幡薫さん(本学理学療法学科出身、新潟医療福祉大学大学院修士課程1年、応用理学療法Lab、運動機能医科学研究所)が中心に行った研究論文が、国際誌に採択されましたのでお知らせいたします。本研究成果は国際誌『European Journal of Applied Physiology』と『Frontiers in Physiology』に掲載されました。



[画像1: https://prtimes.jp/i/32951/439/resize/d32951-439-874393-0.jpg ]

【研究内容のポイント・概要】
1.ストレッチングによる筋力増強・筋肥大効果について調査
→筋力はわずかに向上するが、筋肥大効果はほとんど期待できない。

2.ストレッチングの効果について関節の柔軟性について調査
→関節の柔軟性はストレッチにより減少するが、ストレッチ中止後は元通りになってしまう。

3.筋の硬さ(スティフネス)について調査
→筋の柔軟性(硬さ)はストレッチにより減少するが、ストレッチ中止後は元通りになってしまう。

4.関節可動域増加に関してのメカニズムについて検討
→関節可動域の増加には筋の硬さの変化よりもストレッチに対する慣れの方が関係していることを明らかにした。

ストレッチングはスポーツ現場やリハビリテーション現場でたくさん使用されている手技で、その主な効果は関節や筋の柔軟性を増加させることです。また興味深いことに、継続的なストレッチングにより筋力が増加したり、筋肉が太くなる(肥大する)可能性が述べられていました。今回の調査では、一週間60分間のストレッチングを行う、これまでの研究の中で最も長いストレッチング介入を5週間行った時の筋力・筋肉量の変化についての検討とその関節の柔軟性や筋の柔軟性に対してストレッチングがどのような影響を与えるのか?について検討しました。

その結果、筋力はわずかに増加するものの、筋肥大効果はほとんどありませんでした。また、ストレッチングのメインの目的な柔軟性の変化についてですが、関節と筋の柔軟性が増加することがわかりましたが、ストレッチングを終了した後は、その効果はなくなってしまい、5週間後には増加した柔軟性はストレッチング前に戻ってしまうことが明らかとなりました。この結果より、若者を対象とした場合、長時間のストレッチングは筋力をわずかに増加させ、関節や筋の柔軟性増加に有効な方法ではありますが、その効果は持続しないため、柔軟性を増加した状態を維持するためにはストレッチングを継続する必要性があることが明らかとなりました。

研究の詳細についてはこちら https://www.nuhw.ac.jp/research/2021/03/post-58.html

【中村雅俊講師からのコメント】
ストレッチングの効果に関しては、筋力増強や筋肥大、関節や筋の柔軟性を増加することがわかっていましたが、その効果に関しては十分わかっていませんでした。今回の研究では、これまでの研究の中で最長のストレッチング時間を用いた研究により、筋力・筋肉量・柔軟性がどのように変化するのか?について研究した結果、筋力はわずかに増加し、関節・筋の柔軟性は増加しますが,ストレッチを行った期間と同じ期間のストレッチ中止期間を設けると、ストレッチング効果がなくなってしまうので、柔軟性を高い状態で期待するためにはコツコツとストレッチングを継続する必要があることが分かりました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/32951/439/resize/d32951-439-922693-1.jpg ]

新潟医療福祉大学は、全国でも数少ない保健・医療・福祉・スポーツの6学部13学科を有する総合大学として20種類以上の専門職を養成する教育カリキュラムを配置しています。

"運動機能医科学研究所"やトップアスリートおよび指導者を育成する"強化指定クラブ"、アスリートサポート研究を推進する"アスリートサポート研究センター"などを設置し、リハビリテーション科学およびスポーツ科学を基盤とした、特色ある教育・研究・地域貢献活動を実践しています。

2020年12月に文部科学省が発表した「2020年度科学研究費採択件数」において、「スポーツ科学、体育、健康科学、およびその関連分野(リハビリテーション科学を含む)」で新潟医療福祉大学が全国第4位となりました(私立大学では全国第2位)。
[画像3: https://prtimes.jp/i/32951/439/resize/d32951-439-891899-2.jpg ]

※過去3年間の新規採択の累計数(文部科学省HP「令和2年度科学研究費助成事業の配分について」参照)


本学では引き続き、保健・医療・福祉・スポーツ分野の発展に貢献する研究と研究成果を広く世界へ発信することに積極的に取り組んでまいります。

【新潟医療福祉大学】 https://www.nuhw.ac.jp/
全国でも数少ない、看護・医療・リハビリ・栄養・スポーツ・福祉・医療ITを学ぶ6学部13学科の医療系総合大学です。この医療系総合大学というメリットを最大限に活かし、本学では、医療の現場で必要とされている「チーム医療」を実践的に学ぶことができます。また、全学を挙げた組織的な資格取得支援体制と就職支援体制を構築し、全国トップクラスの国家試験合格率や高い就職実績を実現しています。さらに、スポーツ系学科を有する本学ならではの環境を活かし、「スポーツ」×「医療」「リハビリ」「栄養」など、スポーツと融合した学びを展開しています。

学科
理学療法学科/作業療法学科/言語聴覚学科/義肢装具自立支援学科/臨床技術学科/視機能科学科/救急救命学科/診療放射線学科/健康栄養学科/健康スポーツ学科/看護学科/社会福祉学科/医療情報管理学科

所在地:新潟県新潟市島見町1398番地
TEL 025-257-4459  FAX 025-257-4456

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