コンゴ民主共和国:紛争、エボラ、はしか――前例なき人道危機に緊急対応を

PR TIMES / 2019年6月29日 12時40分

コンゴ民主共和国(以下、コンゴ)北東部にあるイトゥリ州で深刻な人道危機が起きており、数十万人が緊急援助を必要としている。同州のジュグ、マアギ、イルム地方では民族間の対立が激化し、数千人が自宅から避難した。紛争に加えて、エボラ出血熱とはしかの流行も深刻だ。国境なき医師団(MSF)は繰り返し人道援助の拡充を呼びかけているが、避難民の大半は最低限の援助さえ受けられずにいる。



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紛争に追い討ちをかける感染症の流行

「この国で膨大な人道ニーズが生じたのは、残念ながらこれが初めてではありません」。コンゴのMSF活動責任者を務めるムーサ・ウスマン医師は話す。「紛争による大規模な避難だけでなく、はしかとエボラの流行も同時に起きていて、どれも鎮静化の兆しが全く見られないという、前例のない事態です」

イトゥリ州では部族間紛争が2017年12月以降増え、住民の大半が避難している。すぐにでも援助を必要としながら、1年以上待たされたままの人もいる。2018年10月以降、MSFが同州のドロドロ、ニジとアングムで3回にわたって死亡率調査を実施したところ、死亡率は全ての調査で緊急事態を示す基準値を大幅に上回っていた。

「この調査から、マラリア、はしか、下痢など予防できる病気で命を落としている人が多いことが分かりました」とウスマン医師は話す。「現地ではエボラが流行し、感染拡大の恐れもあって、はしかの予防接種ができない状態なので非常に心配です。保健省と連携して、どのような戦略を打ち出せばよいか検討していますが、これ以上死者を出さないようにするためには、緊急援助の拡大が必要です」

コンゴではエボラ出血熱の流行を今も抑え込めずにいる。2018年8月に流行宣言が出されて以来、6月5日までの症例合計数は2000件以上、死亡者数も1300人を超える。さらに6月7日には、はしかの流行宣言も出された。2019年1~5月までに、はしかの関連死亡例は1500件以上にのぼっている。この数は、コンゴで過去最悪のはしか流行に見舞われた2012年の死亡率の75%にあたる。予防接種で防げるはずの病気で、多くの命が失われているのだ。

これ以上の命が失われないために

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MSFはイトゥリ州ドロドロ、ニジ、ブニアで現地の保健当局を支援して治療を担うとともに、避難民の喫緊のニーズに対応している。清潔な水の供給、救援物資の配布のほか、シャワーとトイレの設置も行っているが、数千世帯にとって最も切実なニーズは満たされないままの状態だ。

長期展開も視野に入れた人道援助をすぐに拡充することが急務だ。これ以上の人命が失われる事態を防ぎ、全ての避難者がきちんとした生活を送れる環境を整える必要がある。MSFは他の国際援助団体にも引き続き援助の拡大を呼びかけていく。

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