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石川県の限界集落など地域を再生させたスーパー公務員に学ぶ『頭を下げない仕事術』とは?

PR TIMES / 2016年10月27日 9時21分

「農産物のブランド化」「UFOで町おこし 」etc. 次なる一手は世界に通用する「自然栽培」を国策に!

 株式会社宝島社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:蓮見清一)は、書籍『頭を下げない仕事術』を2016年11月14日(月)に発売します。



 本書は、石川県羽咋(はくい)市役所の元職員でTVドラマ「ナポレオンの村」のモデルにもなった高野誠鮮(たかの・じょうせん)氏が、年間60万円という前代未聞の低予算で限界集落をどう再生させたのか、さらにその後手がけた「大仕事」はどう進めたのかなどを含め、頼まずに相手の心を動かす仕事術を紹介した書籍です。
 著者の高野氏は、「特産物である神子原米のブランド化」や「UFOで町おこし」「NASAから月の石を100年無償貸与」など、様々なプロジェクトを成功させ、「スーパー公務員」と呼ばれてきましたが、その理由は2つあります。1つ目は「『どうせ無理』と考えずに常に実行し続けてきたこと」です。地域で作られた神子原米は、ローマ法王に手紙を書いて献上に成功。米のブランド化に繋がりました。2つ目は、「人や仕事を動かすとき、決して頭を下げないこと」です。これは偉そうにしようという意味ではなく、交渉ごとをするときは私欲のために頭を下げるのではなく、人の役に立ちたいという「利他の心」で、相手のためになるような提案をすることで、頭を下げなくても「ぜひお願いしたい」と相手の心を動かすことができると、自身の経験をもとに説いています。
 さらに、高野氏は「自然栽培」を「国策」にしてもらい世界に発信していくという、新たなことに挑戦しています。 また、高野氏が客員教授を務める立正大学は、日本初の自然栽培の専門学科開設の準備を進めており、自然栽培の普及活動を行うことで豊かな国づくりを目指しています。
[画像: http://prtimes.jp/i/5069/447/resize/d5069-447-549718-0.jpg ]

書籍『頭を下げない仕事術』
発売:2016年11月14日  定価:本体1370円+税

著者:高野誠鮮(たかの・じょうせん)氏
1955(昭和30)年、石川県羽咋市生まれ。現在61歳。氷見市地方創生アドバイザー。科学ジャーナリスト、日蓮宗僧侶、立正大学客員教授。テレビの企画構成作家を経て、1984(昭和59)年に羽咋市役所臨時職員に。2005(平成17)年、過疎高齢化が問題となった同市神子原地区を、年間予算わずか60万円で建てなおすプロジェクトに着手。神子原米のブランド化とローマ法王への献上、Iターン若者の誘致、農家経営の直売所「神子の里」の開設による農家の高収入化などで、4年後に“限界集落”の脱却に成功。「スーパー公務員」と呼ばれる。また、2011(平成23)年より自然栽培米の普及に尽力。

【高野さんコメント】
私がくじけることなく、「実行」を続けることができたのは、ひとえに「利他の心」で動いていたためです。利他
とは「他人に利する」の意味。自分以外の他者のためということです。根気強く続ければ、思いは必ず届くものです。はじめは警戒していた相手も、次第に「なんだ、こいつがやろうとしているのは別に悪いことじゃないんじゃないか?」となり、しまいには「どうやらこいつの言うとおりにやるのが良さそうだ」となります。

【ビジネスパーソンにも役立つ高野さんの仕事術】
■「戦略」は立てても 「計画」はしない
高野氏は、行動には必ず「対案」をいくつか用意します。走り出す前に用意することもあれば、走りながら用意することも。神子原米のブランド化で最初に「献上米とさせてほしい」とアプローチしたのは、天皇皇后両陛下でした。しかし、祭祀の関係で難しいということで断られ断念。この時もすぐに対案が出てきました。コメ、米、米国…というつながりでアメリカ大統領。そして神子原といえば「神の子の原」。神の子、キリスト、キリスト教…とくればローマ法王。こうして対案ができていきました。

■売りたい時ほど、売らない
ローマ法王に献上されたことで神子原米が話題になると、高級住宅街から問い合わせが。しかし高野氏は「申し訳ありませんが在庫がありません。デパートに問い合わせてみられては どうでしょう」と答えます。デパート担当者は最初「出せば置いてやる」という上からな態度でしたが、高野氏はここでも「在庫がない」を貫きます。上顧客の要望に応えられなければ、デパートとしては面子が立たない…。結果、通常は生産者に運搬費まで負担させるデパートが、羽咋にまでトラックを送ってきました。

■敵を味方にする
既存の農業の常識に疑問を投げかける…。高野氏は、「敵」をつくるだけのように思われる大学の自然栽培学科の開設も、やりようによっては味方を広げられると考え、立正大学の理事長にその提案をします。始め消極的だった理事長でしたが、高野氏を同学の公開講演に招いた際「自然栽培を学べる大学は日本初。やりましょう!」とアピールされ、結果快諾することに。現在、高野氏とともに世界初の自然栽培学科開設に向けて準備を進めています。

■モノに価値をつけて売っていく
歴史的価値が高い石川県の古刹「妙成寺」への来訪者が近年減少しているとの相談を、地域の住民から持ちかけられた高野氏。「道の駅」をもじった「寺の駅」という、寺に農産物の直売所をつくることを提案します。全国初の試みということに加え、さらに「不殺生戒」を日本で唯一守っている寺院として、別の価値も付加します。結果、2015年の北陸新幹線開業時に、多くのメディアで取り上げられました。

■戦略はアメリカを参考にする
「限界集落」を活性化するプロジェクトの際、高野氏は「ロバートソン査問会」という、CIAを中心とした「人間の行動心理に関する研究(等を含む)」のレポート」をヒントにします。それによれば、人は目と耳に自然と流れ込んだ情報により、もっとも強力に扇動されるといいます。高野氏は農家をJA依存から脱却させるため、直売所設立を提案しますが、当初賛成したのは、農家全169世帯のうち3世帯。そこで同レポートをもとに、常に神子原地区を話題の中心にした「ニュース」を拡散すべく、地元紙や大新聞を中心に、徹底的に同地区での取り組みを発表してゆきます。注目度が高まれば「本気」が伝わる…。結果、農家は次第に賛成派優勢へと転じてゆきました。




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