新型コロナウイルス:世界の活動予算を増額 日本でも寄付を追加募集
PR TIMES / 2020年5月28日 15時35分
新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行が続く中、国境なき医師団(MSF)は全世界で活動規模を拡大している。それに伴い、同感染症に対する医療援助活動の予算を当初の約120億円(1億ユーロ)から約180億円(1億5000万ユーロ)に引き上げる。MSF日本も、現在受け付け中の「新型コロナウイルス感染症対応募金」の目標額約7億円(583万ユーロ)を、約16億円 (1333万ユーロ)に増額し、広く募金を呼びかける。寄付はオンライン、ゆうちょ銀行への振り込み、電話(クレジットカード決済)で受け付ける。 ※1ユーロ=120円として換算
[画像: https://prtimes.jp/i/4782/480/resize/d4782-480-218009-0.jpg ]
感染拡大に伴い活動規模を2カ月で約3倍に
MSFは世界での新型コロナウイルス感染拡大に伴い、本年1月下旬から、アジア地域で援助活動を開始。その後、感染が急拡大した欧米諸国で、社会的弱者、高齢者施設、地元医療機関の支援を強化してきた。さらに中東、アフリカ、中南米、東南アジアでも感染拡大が進むにつれ、紛争地域や難民キャンプ、医療の空白地帯を抱える多くの国や地域で、地元当局等と連携しながら緊急対策を進めてきた。最初に活動予算を策定した3月下旬の時点では、活動する国と地域は24であったのに対し、現在は68まで増えている。今後も新規プロジェクトの立ち上げと、現行プロジェクトの見直しによる新型コロナウイルス感染症への対応を進めている。
一方、日本においては、長崎市に停泊中のイタリア籍クルーズ船「コスタ・アトランチカ」の乗員に対する長崎県の医療援助活動を5月8日から30日まで支援している。
今回の予算引き上げの背景には、こうした活動の規模拡大がある一方で、医療援助活動にとって最重要課題のひとつであるスタッフへの感染防止のためのコスト増が挙げられる。医療物資の不足やスタッフの移動制限などさまざまな制約がある中で、感染予防と制御策を徹底するために、遠隔診療システム構築への投資や、新型コロナウイルス感染流行が予想される主要拠点に緊急対応物資の輸送・備蓄を進める必要があるが、個人用防護具や医薬品などの価格高騰などが全体の活動コストを押し上げている。
MSF日本会長の久留宮隆医師は、「MSFは現在、全世界規模でこの未曽有のパンデミックに対し、主に社会的弱者や医療空白に置かれた人びとへの援助を行うとともに、新型コロナウイルスによって、その他の健康危機への対応がおろそかにならぬよう懸命に活動しています。医療ニーズの拡大によって活動地域を広げ、活動の新規立ち上げなど拡充を進めています。一部で収束への期待が膨らんでいますが、依然として状況は危機的です。引き続き皆さまの支援を強くお願いします」と訴えている。
<新型コロナウイルス感染症対応募金 寄付募集の概要>
募集開始日:2020年3月26日
支援でできること一例:
3000円で 医療用防護マスク12枚を提供できます。
5000円で 医療用フェイスシールド3点を提供できます。
1万円で 医療用防護ゴーグル6点を提供できます。
※ 外国為替レートの変動および、医療用防護具や医療物資の市場価格の変動により、物資の価格例(日本円)とMSFが購入する際に支払う価格には差異が生じる場合があります。
受付方法:
■オンライン
https://www.msf.or.jp/COVID19/
支援対象から「新型コロナウイルス感染症危機対応募金」を選択してください。
■ゆうちょ銀行
口座番号:00190-6-566468
加入者名:特定非営利活動法人国境なき医師団日本
通信欄に「新型コロナウイルス感染症危機対応募金」と記入してください。
■電話
0120-999-199 通話料無料(平日9:00~18:00/土日祝日、年末年始休業)
「新型コロナウイルス感染症危機対応募金」とお伝えください。*クレジットカード決済
※ 本募金で集められた資金は、MSFが世界各地で行う新型コロナウイルス感染症の緊急援助活動と感染症拡大の影響に伴うその他の援助活動に割りあてられます。この活動に必要な資金を上回る寄付が寄せられた場合は、その他の緊急援助活動にあてられます。また、活動状況に応じて予算額や募金目標額の変更、資金調達状況に応じて本募金の受付を予告なく終了する場合があります。
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