2021年度 環境活動報告 2013年度比で自社CO2排出量24%削減、廃棄物原単位33%削減
PR TIMES / 2022年8月4日 20時15分
~ カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを強化 ~
YKK AP株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 秀充)は、「第6次中期環境事業計画」(2021~2024年度)の初年度となる2021年度、環境経営方針で掲げる「気候変動」「資源循環」「水」「生物多様性」の4つの環境課題に取り組み、自社CO2排出量24%削減、廃棄物原単位33%削減を達成したことをお知らせします。
詳細は、「YKK AP環境報告書 2022」として、弊社ウェブサイトに掲載しています。
https://www.ykkap.co.jp/company/jp/sustainability/environment/report2022/
[表: https://prtimes.jp/data/corp/6735/table/519_1_157a8d10eac778dd6282db79a2961955.jpg ]
[画像1: https://prtimes.jp/i/6735/519/resize/d6735-519-7315d2b0acb168643d17-0.jpg ]
【2021年度の主な取り組みと成果】
2021年度は、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを強化しました。
「気候変動」では、建築物のエネルギー消費量の削減に貢献する高断熱商品や、大型化する台風に対応するシャッターや豪雪に対応するカーポート、コロナ禍に対応した様々な換気商品などの開発・販売・普及を進めました。また、2050年カーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一環として「カーボンニュートラルプロジェクト」を発足し、テーマごとにカーボンニュートラル技術ロードマップを策定しました。その中の「創エネ」では、自社敷地内への自家消費型再生可能エネルギーの導入などを進め、これまでに国内外6拠点に合計2,100kWの太陽光発電・小水力発電を導入しました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/6735/519/resize/d6735-519-5cd94ed23aba7e1544a3-1.jpg ]
「資源循環」では、2022年2月より黒部越湖製造所にRPF(※3)の製造設備を導入し製造開始するなど、社内で発生する廃棄物の削減に取り組みました。また、製造工程で発生したアルミ屑や樹脂屑を資源として再生させ、原材料に活用するなど、投入資材の削減にも取り組みました。
「水」では、工程内で使用する水の循環利用や漏水対策により、工業用水や地下水の取水量を前年に比べ7%削減しました。
「生物多様性」では、国内外の各拠点で植樹等の緑化活動を行うなど、地域のニーズに応じた社会貢献を行いました。
【第6次中期環境事業計画主要テーマの到達目標と実績】
※達成度・・・◎:計画以上 ○:計画通り △:一部未達(>90%) ×:未達
[画像3: https://prtimes.jp/i/6735/519/resize/d6735-519-64b3e740da8cac17c78a-4.png ]
【今後の展望】
カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー実現に向け、今後も、ESG、SDGsなどの社会が目指す方向性を踏まえた環境政策をさらに深化させ、持続可能な社会に貢献する取り組みを推進していきます。「気候変動」では、建築物のカーボンニュートラルに大きく貢献する高断熱窓やドア、カーテンウォールの開発・販売・普及を推進するとともに、再生可能エネルギーをはじめとしたCO2削減に貢献する設備投資を加速することで、2050年カーボンニュートラル実現に向けてこれまで以上に取り組みを強化していきます。「資源循環」では、商品への投入資材削減と再生材活用を進めるとともに、サーキュラーエコノミーの考え方に基づき、社内で発生する不要物を最大限有効利用することで廃棄物削減に取り組みます。「水」「生物多様性」においても、水使用削減、商品中の化学物質管理などの取り組み事例を水平展開し、2024年度の中期到達目標達成と2050年のあるべき姿「事業活動におけるライフサイクル全体を通して“環境負荷ゼロ”を実現」に向けて取り組みを続けます。
※1:出荷高当たりの廃棄物排出量
※2:売上高当たりの水使用量
※3:廃棄物(廃プラスチック、紙屑)を原料とした固形燃料
※4:出荷高当たりのエネルギー使用量
<参考情報>
2021年度 環境活動のポイント(詳細)
(1)気候変動(商品)
2050年までにカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すうえで、建築物におけるCO2削減も重点テーマとなっており、YKK APでは、高断熱窓の開発・販売・普及に取り組むことにより、建築物のCO2排出量削減に貢献したいと考えています。高断熱窓は、従来のアルミ窓に比べ窓からの熱の出入りを抑えることができるため、空調使用時のCO2排出量削減に貢献できます。2021年度は、高断熱窓の拡販により、このCO2削減貢献量(アルミ窓に対するCO2削減貢献効果に販売数を乗じて算出)が2020年度比117%に達しました。今年度よりその対象商品を見直し、新たに2020年度を基準年としてCO2削減貢献量を算出し、2024年までに149%を目指していきます。
また、自社からのCO2排出量の削減目標として、2030年までに2013年比50%削減を掲げており、年率1.3%以上の省エネ、燃料転換、再生可能エネルギーの導入を主軸とした対策を推進しています。2021年度は、再エネ導入により年間930tのCO2を削減するなど、売上高原単位で3%の削減を実現しましたが、売上高11%増加に伴う排出量の増加を削減で補いきれず、未達となりました。今後は、2024年度までに合計12,300kWまで創エネを拡大し、2020年度比8,300tのCO2削減を目標に再生可能エネルギーの導入を加速するとともに、2050年カーボンニュートラルに向けて、事業活動の全ての工程で温室効果ガスの削減や気候変動への適応に取り組んでいきます。
[画像4: https://prtimes.jp/i/6735/519/resize/d6735-519-05ac9a10bfeb634b9dcb-2.png ]
(2)資源循環
2021年度は、国内製造拠点でのリサイクル率100%を継続し、工場から排出する廃棄物のゼロエミッション(※5)を2005年度から17年連続で達成しました。廃棄物削減については、投入資材の適正化を進めており、アルミニウムでは、社内で発生するアルミ屑だけでなく、市中アルミ屑を原材料として活用することも積極的に行っています。アルミ屑のリサイクル率は2021年度24.5%ですが、リサイクルに適したアルミ溶解炉を導入し2024年度36.6%を目指していきます。樹脂フレーム材、樹脂窓の製造工程では、効率的な生産により樹脂端材切粉の発生抑制に努めるとともに、発生した端材、切粉は樹脂材に再生しています。さらに、樹脂屑を再生して複層ガラスのガスケット原材料にしており、これらにより2021年度の社内リサイクル率(端材再利用)は27%となりました。今後は2028年度までに、100%を目指していきます。また、2021年度は、産官学連携で市中の樹脂屑(社外品)リサイクル実証実験がスタートしました。住宅解体により発生する樹脂窓の回収リサイクルと更なる資源利用率の向上を図るため、回収した樹脂窓に付着する樹脂以外の部材除去など技術的課題に取り組み、環境に配慮した技術・生産プロセスを構築し、持続可能性向上へつなげていきます。
2021年度は、これらの取り組みにより廃棄物排出量の抑制を進めてきましたが、生産量の増加に伴い、海外も含めて500t(2020年度比)の増加となりました。2022年度は、廃棄物の状態、排出状況を検証し、混合廃棄物の選別等、ひと手間かけて有価物とすることにより前年より430tの削減を計画しており、拠点別に計画値を落とし込み、達成していきます。
[画像5: https://prtimes.jp/i/6735/519/resize/d6735-519-f6c83c77d18eedf3868b-5.png ]
[画像6: https://prtimes.jp/i/6735/519/resize/d6735-519-a6cc36b81961e0da02be-6.jpg ]
※5:YKK APの定義「事業活動に伴って発生する排出物のリサイクル率を97%以上にすること」
以上
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