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横浜美術館「澄川喜一 そりとむくり」展、2020年2月15日(土)開幕!

PR TIMES / 2019年12月10日 12時15分

東京スカイツリー(R)のデザイン監修でも知られる、戦後抽象彫刻のパイオニア澄川喜一の作家活動60年を総括する大規模個展!




[画像1: https://prtimes.jp/i/14302/576/resize/d14302-576-405762-0.jpg ]

本展は、戦後日本の抽象彫刻を牽引してきた澄川喜一(すみかわ・きいち/1931年生まれ)の、首都圏の公立美術館で開催される初の大規模個展です。最新作を含む約100点の作品・資料によって、60有余年におよぶ澄川の創作活動の全貌を、あらためて回顧します。

彫刻家をこころざして東京藝術大学に進学した澄川は、塑像(そぞう)を中心とする具象表現の基礎を徹底的に学びました。彫刻専攻科を修了後は藝大で教職につきながら数々の作品を発表、やがて、木や石などの自然素材に対する深い洞察をへて、日本固有の造形美と深く共鳴する抽象彫刻「そりのあるかたち」シリーズに展開します。このテーマは、今なお追究し続ける澄川のライフワークとなっています。

一方で、公共空間における造形の分野でも精力的に作品を発表していきます。東京湾アクアライン川崎人工島「風の塔」や東京スカイツリー(R)のデザイン監修など、都市の巨大構造物に関わる多彩な仕事でも注目されました。横浜市内においても野外彫刻や多くの公共造形物を手がけ、2013年には横浜文化賞を受賞、横浜市や郷里をはじめとして日本各地で文化貢献に尽くしてきました。

具象彫刻にはじまり、やがて先鋭な抽象彫刻に転じつつ、巨大な野外彫刻や建築分野との協働へと創作の領域をひろげる澄川喜一の決定版ともいえる展覧会です。


みどころ

1.戦後日本の抽象彫刻のパイオニア、首都圏の公立美術館における初の大規模な回顧展
戦後の抽象彫刻のパイオニアとして、公共の大規模プロジェクトを含む多彩な創作を展開してきた澄川喜一。作家としての活動期間は優に60年を超え、今なお創作意欲はおとろえることを知りません。この展覧会は、澄川喜一の創造の原点、展開と到達点を明らかにする首都圏の公立美術館においては初の大規模な回顧展です。
木彫の巨匠・平櫛田中(ひらくし・でんちゅう)や塑像の第一人者・菊池一雄から彫刻の基本を学び、具象的な造形を出発点としながら、やがて日本の伝統美に深く共鳴する抽象彫刻「そりのあるかたち」シリーズに転じていく、その理知的な展開を検証します。


2.美の原点としての「そり」と「むくり」
澄川喜一は、思春期から青年期を過ごした山口県岩国市の名橋・錦帯橋(きんたいきょう)に魅了された若き日の体験を、自らの創作活動の起点として、しばしば語ります。戦禍をまぬがれた木造の橋の複雑な構造美と、反(そ)りと起(むく)りのシンプルなかたちは、澄川が感応する美の原点として、その胸裏に潜在することになります。東京藝術大学における具象表現の追究をふまえ、木という自然素材をみつめ、それに向き合う過程で、木のなかに「そり」と「むくり」という澄川にとっての本質的なかたち・美を見出していきました。今も取り組み続けるライフワーク「そりのあるかたち」シリーズに、澄川芸術の洗練されたシンプルな美が遺憾なく表現されています。
「そり」は下に向かってゆるやかに湾曲する線や面を指し、「むくり」はその逆に上に向かってゆるやかに湾曲する線や面を指します。澄川は「頭の垂れた稲穂の優しい反りや、五重塔など古建築の優美な反りや、緊張感みなぎる日本刀の反り、さらに天空から裾野にかけて霊峰富士が見せる雄大な反り」など、日本の風景や伝統的な造形に見られる多様な「そり」と「むくり」を制作の根底に据えています。

3.公共空間における巨大な造形
澄川喜一は、1980年代以降、全国各地の野外彫刻を手がけます。環境や景観と切り離すことが出来ない野外彫刻の追究から、やがて建築分野などとの協働による公共空間における造形にも関心をひろげ、都市の巨大構造物に関わる仕事にも精力的に取り組みました。現在では、澄川の屋外彫刻・環境造形の仕事は、北は北海道から南は鹿児島県まで、全国28都道府県120点以上に及びます。ときに自然と対峙し、ときに周辺環境に寄り添い空間の可能性を拓く巨大な造形物も、近年の澄川の創作活動を特徴づけています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/14302/576/resize/d14302-576-594472-1.jpg ]




澄川喜一 プロフィール


[画像3: https://prtimes.jp/i/14302/576/resize/d14302-576-757622-2.jpg ]

戦後において彫刻および公共造形の分野を牽引してきた彫刻家。島根県鹿足郡六日市町(現・吉賀町)に生まれ、山口県立岩国工業高等学校在学中に美術を志す。東京藝術大学彫刻科で平櫛田中(ひらくし・でんちゅう)および菊池一雄に学び、具象彫刻から抽象彫刻、さらには新たな創作領域としての野外彫刻をはじめ、公共空間における造形の分野も切り拓いた。

1970年代後半より「そりのあるかたち」シリーズを展開。自然と対話し、日本の伝統と美意識に根ざしたその造形は、澄川芸術の真骨頂となる。東京藝術大学学長(1995年~2001年)をはじめ、教育者としても多大な業績を残すとともに、公共プロジェクトや文化行政にも貢献。文化功労者に顕彰され、1998年紫綬褒章、1999年紺綬褒章など授章。


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お得な「前売券」が販売中です。
横浜美術館ミュージアムショップ、セブンチケット、イープラスでの取扱いとなります。
2020年2月14日(金)までの販売です。ぜひこの機会にお求めください。


開催概要



[表: https://prtimes.jp/data/corp/14302/table/576_1.jpg ]


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