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私たちの知らない天才絵師の素顔がここにあります。小学館文庫『遊戯神通 伊藤若冲』

PR TIMES / 2020年6月21日 12時40分

江戸と明治ふたつの時代軸を行き来しながら、若冲の秘密に迫る渾身の長編小説!!



[画像: https://prtimes.jp/i/13640/713/resize/d13640-713-306578-0.jpg ]


「がいなもん 松浦武四郎一代」で第25回中山義秀文学賞と第13回舟橋聖一文学賞をダブル受賞した著者が、天才絵師・若冲の素顔を描く。

明治37年、セントルイス万博に突如「若冲の間」というパビリオンが出現する。「なんで若冲はんを・・・」。当時、没後100年のときを経て、伊藤若冲の名は忘れ去られつつあった。この時「Jakuchu」の名を世界に広めたのは誰だったのか? 多くの美術関係者が疑問に感じたのと同じく、京の人気図案家・神坂雪佳(かみさかせっか)も不思議に感じていた。

‹‹雪佳はもちろん伊藤若冲という〈絵描きはん〉の名は知っている。作品も見ている。おそらく絵師として雪佳自身もどこかで影響を受けているだろう。だが、その実像は身近な存在すぎて改めて考えてみたこともなかった。雪佳にとって〈若冲はん〉は、のっぺらぼうのようにぼんやりとしたはっきりしない存在で、それなのに気付けば〈若冲はん〉の描き残したものだけが、一人歩きして雪佳の身の回りを浮遊している。››

もやもやした思いでいた雪佳はある日、「若冲の間」の仕掛け人のひとりである三原繁吉から紹介された「若冲の末裔」という芸者・玉菜から、「若冲の妹」と呼ばれた美しい女性の話を聞く。


時は変わり、宝暦13(1763)年、京都錦の青物問屋「枡源(ますげん)」に、ひとりの少女がやってきた。その名は美以(みい)。不思議な芳香が漂う彼女に与えられた役目は庭にいる鳥と草花の世話。「枡源」の主・若冲は、作製中の「動植綵絵(どうしょくさいえ)」を見せるなど、美以のことを何かと気にかけていた。ところが、若冲は彼女を自分の弟・宗右衛門(そうえもん)に与えてしまう。

‹‹「あんたのことが気に入ったんやろ。
兄さんは、おかしなところがあってな、気に入ったもんは自分のものにせえへんのや。
周囲を見回して一番似合いやと思う人にやってしまう。昔からそうやった」
そして、若冲は自らは何も持たない。
何にも執着しようとしない。
まるで修行僧のように頑なにそのことを自分に課している。
なぜなのか、誰にもわからなかった。››

美以は若冲のことを想いながら、宗右衛門と形だけの夫婦を続けていくが・・・。

ひとりの人間、ひとりの男、若冲とはどんな人物だったのか?
「若冲の弟」の秘密、「若冲の妹」の匂いの由来とは?
江戸と明治ふたつの時代軸を行き来しながら、人々を魅了する若冲の人物像と技法に迫る。

[表: https://prtimes.jp/data/corp/13640/table/713_1.jpg ]



【著者プロフィール】
河治和香(かわじ・わか)
東京都葛飾区柴又生まれ。日本大学芸術学部卒。CBSソニーを経て、日本映画監督協会に勤務。2003年、『秋の金魚』で小学館文庫小説賞を受賞してデビュー。2018年刊行の『がいなもん 松浦武四郎一代』が、北海道ゆかりの本大賞及び、中山義秀文学賞と舟橋聖一文学賞を受賞。

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