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インテック、モノと情報を結びつける視覚障がい者支援スマホアプリ「これなにメモ」公開開始

PR TIMES / 2020年3月18日 12時25分

~画像処理と音声読み上げインターフェースの活用で、誰でも簡単にモノから情報を取得~

 TISインテックグループの株式会社インテック(本社:富山県富山市、代表取締役社長:北岡隆之、以下インテック)は、モノと情報を結びつける視覚障がい者向けスマートフォンアプリ「これなにメモ」を公開しました。
 「これなにメモ」は、視覚障がい者が身の回り品を管理することをサポートする無償のiPhone用アプリで、視覚障がいのあるインテックの技術者が、自身の経験をもとに企画・開発を行いました。




 視覚障がい者は、形の似ているモノを手触りだけで区別することができません。「これなにメモ」は、「画像処理」と「音声読み上げインターフェース」によって、それが何であるかを教えてくれるスマートフォンアプリです。たとえば、財布の中の大量のカードについて、カードの写真と情報をあらかじめ「これなにメモ」に登録しておけば、iPhoneのカメラでカードを写すと「〇〇カード」と「これなにメモ」が読み上げてくれるため、必要なカードを選ぶことができます。

■「これなにメモ」利用イメージ

[画像1: https://prtimes.jp/i/11650/769/resize/d11650-769-209880-0.jpg ]

■「これなにメモ」の特長
1.「画像処理」と「音声読み上げインターフェース」の活用
 インテック独自の「画像処理」と「音声読み上げインターフェース」により、モノと情報を紐づけ、それが何であるかを教えてくれます。
2.効果音で撮影を補助
 インテック独自開発の効果音ガイドにより、視覚障がい者も、スマートフォンのカメラで登録したいモノを撮影し、登録することができます。
 モノが置いてある机などをスマートフォンのカメラで映すと低いゆっくりとした効果音が流れ、カードやCDなどモノが映ると高く速い効果音を出し、撮影を補助します。
3.カメラを意識しない撮影画像認識
 区別したいモノをカメラで写す際には、撮影画像の一部でもカメラに写れば認識できるため、ピンポイントで狙う必要がありません。
4.iPhone付属のアクセシビリティ※1機能「ボイスオーバー※2」に対応
 iPhone画面を見ることができない視覚障がい者でも簡便にアプリを利用できるよう、iOS標準機能「ボイスオーバー」に対応しました。

※1 アクセシビリティ:近づきやすさ、利用しやすさ、などの意味を持つ英単語で、ITの分野では機器やソフトウェア、システム、情報などが身体の状態や能力の違いによらず様々な人から同じように利用できる状態やその度合いのことを指す。
※2 ボイスオーバー:指で触れた部分の文字列を音声で読み上げる機能。iOS標準の機能で、画面が見にくい利用者が活用している。

■背景
 近年、IoTやO2Oなどが普及しており、社会全体でモノと情報の結びつきが強くなっています。また、商品のQRコードやICタグの組み込みなど、モノと情報のアクセシビリティも多様化するなどモノを自動認識できる仕組みが実用化されています。
 インテックでは、モノと情報を結びつけて双方の価値を高め、さらに誰でも簡単にモノから情報へアクセスできるよう、「画像処理」や「音声読み上げインターフェース」の研究開発を進めてきました。
 今回提供する「これなにメモ」は、これまでインテックが研究開発を行ってきた独自技術を活用し、視覚障がい者の生活の利便性向上を目指し、企画・開発したものです。

■「これなにメモ」について
<「これなにメモ」App Store>

[画像2: https://prtimes.jp/i/11650/769/resize/d11650-769-970003-1.jpg ]

<「これなにメモ」ロゴ>

[画像3: https://prtimes.jp/i/11650/769/resize/d11650-769-729747-2.jpg ]

<「これなにメモ」紹介You Tube動画>
https://www.youtube.com/channel/UC_KN3Me_4AVTtMOZX97Tshg

■インテックが開発した「画像処理」「音声読み上げインターフェース」について
<「画像処理」について>
 固有の物体認識技術では、ロゴやイラストなど画像中の特徴的な部分を数値化し、データベース画像とカメラ画像の数値データを比較する手法が知られています。この手法は、物体を認識するカメラ画像を取得するために、物体にカメラを正確に向ける必要がありますが、ピンポイントでカメラを向けることができない視覚障がい者には、敷居が高いという課題がありました。
 そこでインテックでは、物体の特徴的な部分が少しでもカメラに映っていれば、認識できるように数値データの一部を使って認識する手法を開発しました。
 加えて、高速な数値データ比較アルゴリズムを用いることでリアルタイムな動画像処理を実現し、カメラを意識しない利用が可能となりました。

<「音声読み上げインターフェース」について>
 視覚障がい者は、音声を利用してスマートフォンの画面遷移を確認します。スマートフォンの画面に表示されているコンテンツを一つひとつ読み上げて音声内容を聞く必要があり、画面全体を把握しにくいという課題があります。また、ボタンを押下して表示画面が遷移しても、今操作している画面に何が表示されているのかを確認するために、読み上げの音声を聞く必要があるため、表示内容の把握に時間を要し、利用者の利便性を損ねています。
 そこでインテックは、スマートフォンの画面遷移に合わせ、適切な内容の読み上げ、主要な機能を表示画面の下端に常に表示するなど、iPhoneの「ボイスオーバー」利用者の簡便なアプリ操作を実現しました。

■今後の展開
 インテックは、無償アプリの公開を通して、実環境での課題やユーザ行動などを確認し、さらなる研究開発を継続します。また、公共、行政、視覚障がい支援機器メーカ等と協力して、サービス化を行い、一人でも多くの視覚障がい者の生活が、より豊かで独立したものとなることを目指します。
 また、「画像処理」「音声読み上げインターフェース」は、視覚障がい者支援以外の分野にも応用が可能な技術です。外国人観光者向けの情報翻訳サービスや、レジレス決済、製造業における検品システム等への活用も目指していきます。インテックは、モノと情報をつなぐ技術を活用したサービス開発を今後も推進していきます。

※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
※ Apple、Apple のロゴ、iPhoneは米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
※ iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。

インテックについて (https://www.intec.co.jp/)
 お客様の経営戦略に沿った情報化戦略の立案からシステムの企画、開発、アウトソーシング、サービス提供、運用保守まで、IT分野において幅広く事業を展開しています。インテックは、1964年の創業以来培ってきた技術力をもとに、AI、RPA等のデジタル技術の活用や、新たな市場の創造にも積極的に挑戦しています。常にオープンな姿勢で、人、企業、社会を技術でつなぎ、自らも変革しながら「豊かなデジタル社会の一翼を担う」企業としてお客様に新しい価値を提供してまいります。

TISインテックグループについて
 TISインテックグループはグループ社員約2万人が一体となって、強みを活かし、国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのお客様のビジネスを支えるITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして、未来の景色に鮮やかな彩りをつけていきます。

【サービスに関するお問い合わせ】
株式会社インテック 先端技術研究所 担当:守井
TEL:076-444-8012   E-Mail:korenanimemo_support@intec.co.jp

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