バングラデシュで、大規模なコレラ予防接種始まる【プレスリリース】
PR TIMES / 2017年10月11日 16時27分
過去2番目の規模、90万回投与
[画像: https://prtimes.jp/i/5176/1029/resize/d5176-1029-901402-0.jpg ]
【2017年10月10日 コックスバザール(バングラデシュ) 発】
本日、大規模なコレラ予防接種キャンペーンがバングラデシュのコックスバザール近郊で始まりました。これは、新たに到着したロヒンギャの人々や受け入れているコミュニティの人々を、命を脅かす下痢症から守るために実施されます。過去2番目の規模で実施するキャンペーンに向けて、90万回分のワクチンが200を超える移動予防接種チームによって届けられました。
本キャンペーンは、WHO(世界保健機関)およびユニセフ(国連児童基金)協力の下、保健省が実施します。場所は、8月以来50万人以上の人々が国境を越えて到着したウキヤ(Ukhiya)とテクナフ(Teknaf)です。ここでは、既にたくさんの人々が仮設居住地やキャンプで暮らしています。
1回目の投与は、1歳以上の65万人を対象に実施、2回目は10月31日に開始し、1歳から5歳の子ども25万人を対象に、追加接種を行い免疫力を強化します。
「今回の経口予防接種のキャンペーンは、2016年のハイチ以来、世界で過去2番目の規模で展開されます」と、ユニセフ・バングラデシュ事務所代表エドゥアルド・ベイグベデル(Edouard Beigbeder)は述べました。「コレラは、特に人口が密集し不衛生な環境下で暮らしている子どもたちにとって、危険な病気です。予防は欠かせません」
先週、仮設居住地やキャンプにおいて、少なくとも1万292件の下痢症が報告され、治療が行われました。WHOは、コレラ発生の可能性があると警告しています。
ユニセフとWHOは保健省に協力し、計画、配布、ボランティアへのオリエンテーション、事業費およびモニタリングの面から支援を提供しています。
「緊急の予防接種が、人々の命を救います。コレラ感染のリスクは明らかで、断固とした措置を講じるべきです」と、WHOバングラデシュ事務所代表Navaratnasamy Paranietharanは述べました。「WHOは、その技術、運用能力を十分に活かして保健省やパートナー団体をサポートし、非常に高いリスクに晒されている人々の健康の保持増進に向けて取り組んでいます」
対象人口に予防接種を実施するため、ウキヤでは150のチーム、テクナフでは55のチームが配置されました。各チームは5名で構成されています。
コレラから命を守る免疫力を確保できるものの、予防接種は、コレラ制御における伝統的な方法である、安全な水、良い衛生環境の整備を補完するものに過ぎません。水、衛生面でのニーズを満たすため、ユニセフは支援を拡大し、安全な生活習慣を促すコミュニケーションを推進し、個々の事例に対処できるよう必要な物資の備えを進めています。
* * *
危機下にあるロヒンギャ難民の子どもたちと家族に、人道支援を届けるユニセフの活動を支えるため、日本ユニセフ協会は『ロヒンギャ難民緊急募金』を受け付けています。
<ロヒンギャ難民 緊急募金>
郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座 振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「ロヒンギャ」と明記願います。 *送金手数料は免除されます。
※公式ホームページでは、インターネットからの募金を受け付けています。
http://www.unicef.or.jp/kinkyu/rohingya/
* * *
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
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