CAN / CAN-FDインタフェースを保護する車載用の低端子間容量過渡電圧サプレッサを発表
PR TIMES / 2021年5月31日 12時45分
[画像: https://prtimes.jp/i/1337/1156/resize/d1337-1156-334790-0.jpg ]
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、車載用の低端子間容量デュアル過渡電圧サプレッサ(TVS)「ESDCAN03-2BM3Y」を発表しました。同製品は、小型パッケージで提供され、CANおよびCAN-FDインタフェースの保護において優れた性能を実現します。
ESDCAN03-2BM3Yは、小型サイズ(1.1 x 1.0mm)のため、ADAS(高度運転支援システム)や自動運転用制御装置、車載用ゲートウェイといった高密度の車載ECU(電子制御ユニット)の増加に伴う小型・高性能のプロテクション・デバイスへのニーズに対応します。SOT23-3LやSOT323-3Lパッケージで提供される従来製品と比較して、基板面積を75%以上削減することができます。
また、優れた過渡電圧保護性能を備えており、クランプ電圧は1A(8/20µs)で33V、および16A(伝送ライン・パルス: TLP)で37Vです。さらに、ISO 16750-2(ジャンプスタートおよび逆バッテリ接続テスト)規格への準拠や、15kVのESD接触放電(ISO 10605)に耐える優れた堅牢性、および高いサージ電流耐性(ピーク・パルス定格3.3A)など、優れた性能を備えています。
ESDCAN03-2BM3Yは、端子間容量がわずか3.3pFであるため、CAN / CAN-FDだけでなく、FlexRay™やUSBといった高速かつ高データ・レートのバスにも対応可能です。さらに、この低端子間容量により信号経路の配線時にもマージンが得られるため、基板設計の簡略化にも貢献します。
最大接合部温度は175°Cで、車室内から要件の厳しいエンジン・ルームまで、自動車のあらゆる場所に使用することができます。また、24V時に50nAというきわめて低いリーク電流により、EV(電気自動車)が動作していないときのバッテリ消費を最小限に抑えることができるため、航続距離の延長に貢献します。
ESDCAN03-2BM3Yは現在量産中で、リードレスのDFN1110パッケージで提供されます。同パッケージには、はんだ実装後の高速自動光学検査に対応したウェッタブル・フランク構造が採用されているため、高い品質保証を実現可能です。単価は、1000個購入時に約0.044ドルです。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
( https://www.st.com/ja/protection-devices/esdcan03-2bm3y.html?icmp=tt21365_gl_pron_may2021 )
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、約46,000名の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な独立系総合半導体メーカーです。約10万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、IoT・5G通信の普及を可能にします。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st.com )をご覧ください。
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