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シリア・イドリブ:暴力の激化、行き場を失う子ども-ユニセフ、政治的成果より子どもたち優先求める【プレスリリース】

PR TIMES / 2018年8月13日 17時1分



【2018年8月9日 アンマン(ヨルダン)発】

「今ここで起きていることを説明することなんかできない。ここには水も食べものもなくて、恐怖の中で暮らしているの」。イドリブに暮らす12歳の女の子のランドさんはそう言って泣き出しました。

イドリブにはランドさんのような子どもが100万人以上います。戦争に疲れ果て、不安、暴力、さらなる避難に怯えています。多くの子どもたちが避難することを余儀なくされ、中には7回移動を強いられた子どももいます。ほとんどの子どもたちは郊外の過密した避難民キャンプや仮設住居に暮らしています。食料、水や医薬品が深刻に不足しています。これ以上の暴力の激化は、シリアで最も多くの国内避難民を受け入れている地域に大惨事を招くことになります。

14歳の女の子のサラさんは、学校で過ごす貴重な時間が、彼女にとっての唯一の心のよりどころだと言います。「学校に行けるのは週に1回か2回。学校の窓はすべて割れていて、きれいな水はありません」

さらなる暴力の激化が迫る中、イドリブの子どもたちは、他の地域の子どもたちと同様に、最初に最悪の被害を受けることになるでしょう。

「シリアの子どもたちはユニセフ(国連児童基金)に、もううんざりだと言いました。私たちは、紛争当事者、彼らに影響力のある者、そして政治的プロセスに関与している者に対して、何よりも子どものことを最優先するよう求めます」とユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・カッペラエレは述べました。「シリアの子どもたちは、さらなる暴力の波を耐えることはできないし、耐えるべきではありません。さらなる激しい戦闘やさらなる殺戮にもです」

サラさんやランドさんのような子どもたちはシリアのいたるところにいます。ユニセフは、このような子どもたちと彼らの必要としていることを優先し、せめて一度でも、子どもたちのことを、政治的、軍事的、および戦略的な成果や課題より重視することを求めます。子どもたちとシリアの運命はそのことにかかっているのです。

[画像: https://prtimes.jp/i/5176/1196/resize/d5176-1196-647909-0.jpg ]



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■ 本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。本信の原文は、下のURLからご覧いただけます。
https://www.unicef.org/press-releases/unicef-fears-escalation-violence-idlib-syria-will-leave-350000-children-no-place-go
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )

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