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高等学校における英語4技能指導の実態を調査―『アルク英語教育実態レポートVol.18』6月30日発表

PR TIMES / 2020年6月30日 17時40分

2019年度に「生徒の4技能すべてが向上した」先生の授業・評価の特徴とは

株式会社アルク(東京都千代田区 代表取締役社長:天野 智之、以下アルク)より、『アルク英語教育実態レポート』の第18弾となる「高等学校における英語4技能指導の実態 -4技能向上に効果的な授業モデルと評価法-」のご案内を申し上げます。




本調査の背景と目的

アルクでは、高校の先生方を支援する活動として、『英語の先生応援マガジン』やウェブサイト、セミナーなどで、指導・評価事例の紹介をはじめとするさまざまな情報発信を行っています。近年、先生方からの関心が特に高いのが「いかに生徒の英語4技能をバランスよく伸ばすか」という課題です。

社会のグローバル化が進み、日本においても人々がさまざまな場面で英語を使用する機会が増加することが予測される中、学校現場では 4技能指導の充実が図られてきました。しかし、今日の高校現場において実際に4技能向上を目指した指導・評価がどのように行われているのか、また、どのような要因が4技能向上に寄与する可能性があるのかに関して、不明な点もあるのが現状です。

本調査では、高校における英語4技能指導の実態を明らかにするとともに、2019年度に「生徒の4技能がすべて向上した」と実感した先生の指導・評価の特徴を分析しました。そこから得られた知見を元に、4技能向上を目指した英語指導・評価改善のためのアイデアをレポートにまとめ、公表いたします。


調査概要

1. 調査対象
株式会社アルクが主催するセミナーの参加者や、アルクが発行する情報誌『英語の先生応援マガジン』の読者など、アルクと接点がある高校の英語教師。有効回答者数1,224人。
2. 調査方法
インターネットで実施。メールマガジンやレターで参加を募った。
3. 調査期間
2020年1月10日(金)~2月10日(月)


調査結果

1. 2019年度に生徒の英語4技能すべてが向上したと実感した先生は全体の17.8%。1年間の授業で4技能すべてを向上させるのは容易ではなく、特に「スピーキング」の指導や評価に苦労されていることがうかがえる。

[画像1: https://prtimes.jp/i/888/1315/resize/d888-1315-634284-0.jpg ]


2. 生徒の4技能すべてが向上したと実感した先生の「授業」には、下記のような特徴が見られる。
・先生が英語で発話し、オーラル・イントロダクションや説明を行っている。
・定着活動において、英語を声に出す活動を中心に、さまざまな活動を行っている。
・表現活動において、やり取りや発表など、さまざまな活動を行っている。
・英語の「論理」について指導している。
・教科書の単元によって扱う時間や指導展開を変えている(メリハリをつけている)。
・内容理解にかける時間が短く、表現活動に時間をかけている。

※設問数の関係から、主にコミュニケーション英語の授業について問うた。2019年度にコミュニケーショ
ン英語を担当していた先生は1,098人。
[画像2: https://prtimes.jp/i/888/1315/resize/d888-1315-688419-1.jpg ]

[画像3: https://prtimes.jp/i/888/1315/resize/d888-1315-157228-2.jpg ]


3. 生徒の4技能すべてが向上したと実感した先生は、生徒や先生が使うICTツールを導入し、有効に活用している。

[画像4: https://prtimes.jp/i/888/1315/resize/d888-1315-897513-3.jpg ]


4. 生徒の4技能すべてが向上したと実感した先生の「テスト・評価」には、下記のような特徴が見られる。
・コミュニケーション英語の定期考査において、自由英作文など「表現力を問う」問題の出題割合が高い。
・学習到達目標を「CAN-DOリスト」形式で設定し、評価に活用している。
・定期考査以外でも、「音読」「やり取り」「発表」「自由英作文」などのパフォーマンステスト・評価を定期的に行っている。

5. 生徒の4技能すべてが向上したと実感した先生が「自身のスキルアップのために行っている活動」には、下記のような特徴が見られる。
・自身の英語力向上に力を入れている。
・授業準備において、ALT(外国語指導助手)とコミュニケーションを取ったり、指導に使う英文を自作したりしている。
・生徒に授業の感想を聞く、自身の授業を録画・録音するなどして、振り返りを行っている。


まとめ

本調査で、授業中に「先生が英語で発話する」、「生徒がさまざまな表現活動を行う」など、4技能を複合的に使用するコミュニケーション活動を増やし、ペーパーテスト以外のパフォーマンステストを含めて適切に評価することが生徒の4技能向上に寄与しそうだということがわかりました。

表現活動やパフォーマンステストには手間や時間がかかりますが、ICTツールを導入したり、教科書の使い方を工夫したりすることで、授業・評価の効率化や、授業中の活動の幅の広がりが期待されます。それに加えて、先生が自身の指導力・英語力のスキルアップを継続的に行うことも、4技能向上につながる授業・評価を行う上で重要と考えられます。

全てをすぐに実践するのは容易なことではありませんが、こうした調査結果も踏まえ、アルクは、先生方が指導をより効果的、効率的に行える教材の開発や、指導力・英語力アップ支援を通じて、高校生の英語力アップに貢献し続けていきます。

▼▼調査レポートの全文は以下よりダウンロードできます(無料・登録不要)▼▼
https://www.alc.co.jp/company/report/pdf/alc_report_20200630.pdf

【アルク英語教育実態レポート】
アルク調査レポート: https://www.alc.co.jp/company/report/

▼▼英語の先生応援サイト「Learning Teachers' and Advisors' Forum」(LTAF)▼▼
-中学・高校の先生向けセミナー・教材・指導法のご紹介
https://teacher.alc.co.jp/high.html

▼▼中学・高校の先生向け情報誌『英語の先生応援マガジン』▼▼
https://teacher.alc.co.jp/high/magazine/issues/

[アルクとは]
アルクは、1969年4月の創業以来、半世紀にわたって、企業理念として「地球人ネットワークを創る」を掲げ、実践的な語学力を身につける教材の開発をすすめてきた語学教育総合カンパニーです。2021年に創刊50周年を迎える英語学習情報誌『ENGLISH JOURNAL』をはじめ、受講者数延べ120万人の通信講座「ヒアリングマラソン」シリーズ、書籍、研修、eラーニング教材、各種デジタルコンテンツの提供など、語学分野における学習者向けの様々な支援を行っております。
https://www.alc.co.jp/

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