10月15日は「世界手洗いの日」~重要性を増す手洗い習慣、世界には大きな格差も【プレスリリース】
PR TIMES / 2020年10月9日 17時45分
手洗いに関する世界のデータ
[画像1: https://prtimes.jp/i/5176/1606/resize/d5176-1606-514380-0.jpg ]
【2020年10月9日 東京 発】
10月15日は、国際衛生年の2008年に、ユニセフ(国連児童基金)など水と衛生の問題に取り組む国際機関や大学、企業などによって定められた「世界手洗いの日(Global Handwashing Day)」です。病気の原因となるウイルスや細菌から身を守るために、子どもたちが自分でできる、最もシンプルで効果的な習慣である手洗い。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが世界中で広がり続ける中、正しい手洗い習慣が一層重要になっています。
今年の世界手洗いの日を前に、手洗いや衛生に関する世界のデータをご紹介します。
世界人口の40%、およそ30億人が、石けんと水で手を洗う設備が自宅にありません。(ユニセフ・WHO共同報告書『飲み水と衛生の進歩と格差』2019年)
多くの先進国では、ほとんどすべての人が手洗い設備を利用できる一方で、後発開発途上国ではその割合は28%に留まり、わずか1%という国(リベリア)もあるなど、手洗い設備へのアクセスには大きな格差があります。(ユニセフ・WHO共同報告書『飲み水と衛生の進歩と格差』2019年)
43%の学校には石けんと水で手を洗う設備がなく、8億1,800万人の学齢期の子どもたちが学校で手を洗うことができません。(ユニセフ・WHO共同報告書『学校における衛生施設と飲料水の前進』2020年)
正しい手洗いによって、下痢性疾患を30-48%減らすことができます(学術誌『Tropical Medicine & International Health』2018年等)
正しい手洗いによって、急性呼吸器感染症を最大23%減らすことができます(学術誌『Tropical Medicine & International Health』2006年等)
[画像2: https://prtimes.jp/i/5176/1606/resize/d5176-1606-899868-2.jpg ]
また、日常的に正しい手洗いを励行することで、COVID-19感染の可能性を36%減らすことができるとする調査報告(英ウェルカム財団『Hand Hygiene Practices and the Risk of Human Coronavirus Infections in a UK Community Cohort』2020年)もあります。
その他、ユニセフの水と衛生に関する主要データや情報は、こちらからご覧いただけます。
https://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_act01_03.html
* * *
【正しい手洗い】
汚れやばい菌(病気の原因となるウイルスや細菌)は、手のあちこちにつきます。手の中で溝やくぼみのあるところ、物によく触れる場所をしっかり洗うことが大切です。手洗いで洗わなくてはいけないのは、次の6カ所です:手のひら、爪、親指の付け根、手の甲、指と指の間、手首。洗わなくてはいけないすべての部位を正しくしっかり洗うには、約20秒かかると言われています。
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* * *
■ 「世界手洗いの日」について
「世界手洗いの日」は、国際衛生年の2008年、ユニセフなど水と衛生の問題に取り組む国際機関や大学、企業など13の組織から成る「せっけんを使った手洗いのための官民のパートナーシップ」により、制定されました。世界では、年間520万人もの子どもたちが5歳の誕生日を迎えずに命を失い、その原因の多くは肺炎や下痢、マラリアなどの予防可能な病気です。せっけんを使って正しく手を洗えれば、下痢や肺炎を防ぎ年間100万人もの子どもたちの命が守れると言われています。
■ ユニセフ「世界手洗いの日」プロジェクトについて
日本ユニセフ協会は、日本の子どもたちに、正しい手洗いの大切さを楽しく伝え、世界の子どもたちが直面する保健や衛生の問題を知っていただくために、2009年プロジェクトを発足。「手をあらおう。手をつなごう。」の合言葉のもと、ダンサーの森山開次さん振り付けによる「世界手洗いダンス」を制作し、子どもたちに楽しく手洗いの習慣を身につけてもらうための活動を行っています。本プロジェクト特設サイトでは、ダンス動画のほかポスター、ハンドブック、紙芝居などのダウンロード素材、また手洗いに関する様々な情報を掲載しています。
https://handwashing.jp/
■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(www.unicef.or.jp)
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