村田諒太が語るボクシングの魅力「感情移入して見ると、さらに楽しめる」。豪華ゲスト陣で振り返る「エキサイトマッチ」1000回特番は5月4日(土・祝)夜8:30~WOWOWプライムで無料放送!

PR TIMES / 2013年5月2日 19時4分



 先月、プロ転向を正式表明したロンドン五輪ミドル級金メダリスト、村田諒太(三迫)はボクシングを始めた13歳のころからエキサイトマッチを見続けてきた。競技者として頂点を極めた一方、観戦者としてもマニアの域にあるといっても過言ではないだろう。
「22年間に1000回でしょう、すごいことですよね。僕にとってはエキサイトマッチがトレーナーみたいなものだったんですよ。海外のトップ選手の戦い方を見て、こんな打ち方があるのか、あんなタイプの選手がいるんだ、ああいう防御もあるんだと。たとえばフェリックス・トリニダード(プエルトリコ)だと、首を振りながら爪先立ちになり、ダッキングして左フックを振り抜くとか。ナジーム・ハメド(イギリス)の真似もしましたよ。一見ハチャメチャなんですが、よく見ると下半身の力をうまく上体に伝え、体のしなりをつかってパンチを打ち抜いているんです。勉強になりましたね。そうやって真似をしてみることでどんどん奥に引き込まれていって、さらにボクシングを好きになったんです。同時に、自分がやっている競技を誇りに思えるようになりましたね」
 ジェスチャーを交えながら、村田の口調は熱を帯びていく。
「好きな選手はいっぱいいますよ。まずはトリニダードでしょ、そしてオスカー・デラ・ホーヤ(アメリカ)、ロイ・ジョーンズ(アメリカ)、バーナード・ホプキンス(アメリカ)、フェリックス・シュトルム(ドイツ)、ミゲール・コット(プエルトリコ)、マニー・パッキャオ(フィリピン)、フロイド・メイウェザー(アメリカ)……」
 村田が挙げる選手には、ある共通項があることに気づく。ベストの体重が村田と近いウェルター級からライト・ヘビー級の選手たちなのだ。その点を意識して見ているのだと村田はいう。それだけではない。自身の成長に合わせて興味や参考にすべき対象が変化してきたというのだ。
「ボクシングを始めたころは、とにかく相手をKOしたいのでトリニダードのような強打者の試合を参考にしましたが、アマチュアで世界選手権に出たころにはブロックなどの防御を意識したのでシュトルムを手本にしました。さらに自分のボクシングで強化したい部分があれば、たとえば腰を入れて打つのならノニト・ドネア(フィリピン)の試合を見たり、ステップならばパッキャオを参考にしたりといった具合ですね」
 そんな村田がボクシングの魅力、面白さ、観戦のポイントについて語る。
「一般の人にとって面白いのは倒し倒されという展開の試合でしょうね。でも、もう一歩踏み込んで、その選手がどういう人生を歩んできたのか、何を背負っているのか、そういう背景も知ってほしい。選手の半生、ドラマを知ることで必然的に感情移入して見ることができるんです。たとえばロバート・ゲレロ(アメリカ=WBC世界ウェルター級暫定王者)などは典型です。世界タイトルを返上して白血病の夫人の看病をするなんて、人として尊敬できるじゃないですか。だから応援したくなってしまいますよね。あとは生観戦、生中継を見ることをお勧めします」
 5日には、そのゲレロが43戦全勝(26KO)のメイウェザーと対戦するWBC世界ウェルター級王座統一戦がWOWOWライブで生中継される。オッズは13対2でメイウェザー有利と出ている。天才と称されるメイウェザーが高度な防御技術とスピードを生かして勝利を握ると見られているのだ。しかし、村田は独自の視点でこの試合を展望している。
「いかにゲレロが中長距離でメイウェザーのパンチを外すか。僕はゲレロのディフェンスが焦点だと思っています。メイウェザーのパンチをもらわずに距離を詰めてショートパンチに繋げられれば勝機が生まれるでしょうね。逆にパンチをもらうようだと遊ばれてしまうと思います。心情的にはゲレロに肩入れしていますが、勝負となるとメイウェザーの終盤TKOか判定勝ちと予想します」
 もう1試合、5日にはドイツで3団体統一世界ヘビー級タイトルマッチも行われる。ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)が、29戦無敗(28勝15KO1分)のフランチェスコ・ピアネッタ(イタリア)の挑戦を受けるのだ。
「クリチコにはここで負けてほしくはないですね。かつてモハメド・アリ(アメリカ)の複製のような選手が多かった時代にマイク・タイソン(アメリカ)が現れたように、クリチコも次の時代のスターが現れるのを待っていると思うんですよ。それが今回の相手(ピアネッタ)かどうかは分からないけれど、まだまだクリチコには勝ち続けてほしいですね」
 5日はボクシングファン、マニアにとっては垂涎の日となりそうだ。
今月中にトレーニングのため渡米が予定されている村田は、最後をこう締めくくった。
「5日は最高のプレゼントですね。これらの試合(メイウェザー対ゲレロ、クリチコ対ピアネッタ)を見てボクシングに興味が湧かないのであれば、その人はボクシングに向いていないんですよ(笑)」

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
PR TIMES

トピックスRSS

ランキング