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イスラエル・パレスチナ衝突:ガザに人道アクセスを-ユニセフ事務局長声明【プレスリリース】

PR TIMES / 2021年5月19日 14時15分



[画像1: https://prtimes.jp/i/5176/1738/resize/d5176-1738-551724-0.jpg ]

【2021年5月18日 ニューヨーク発】

ユニセフ(国連児童基金)事務局長のヘンリエッタ・フォアは、イスラエル・パレスチナ衝突で影響を受けるガザの子どもたちと家族の状況を非常に懸念し、人道的停戦と人道アクセスを求める声明を以下の通り、発表しました。

* * *

ガザで暮らす100万人の子どもたちは、暴力的な衝突が続く中で安全な場所もなく、心身ともに苦しんでいます。命が奪われ、家族は打ち砕かれています。

ガザでは、この10日足らずで少なくとも子ども60人が死亡し、444人が負傷しました。3万人近くの子どもたちが避難しています。推定25万人の子どもたちが、メンタルヘルス(心の健康)と保護のサービスを必要としています。少なくとも、4つの保健施設と40の学校が損傷しています。暴力から逃れようとする家族の緊急避難所として、およそ48の学校が使用されており、その大半は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営している学校です。

すでに疲弊していた水と衛生システムは、今回の衝突拡大でさらに悪化しています。井戸、貯水池、海水淡水化プラント、廃水プラント、配水網、ポンプ場などの重要なインフラは、甚大な被害を被っています。32万5,000人が緊急の水と衛生支援を必要としており、そうした支援がなければ人々が致命的な感染症にかかる可能性が高まります。

[画像2: https://prtimes.jp/i/5176/1738/resize/d5176-1738-100484-1.jpg ]

ガザにおける電力供給量はおおよそ60パーセント低下しており、病院では不可欠な保健医療サービスを継続するために発電機への依存度が高まっています。これらの発電機は大量の燃料を必要とします。保健医療施設の対応能力が低下すれば、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者への治療も危機に晒されます。

ユニセフは、燃料や医療品、救急キット、COVID-19ワクチンなどの必須物資や人道支援スタッフがガザに入れるよう、人道的停戦を直ちに求めています。そして、支援物資の安全な輸送、家族の再会および不可欠なサービスのアクセス確保、患者や負傷者の避難が可能になる「人道的回廊」の設置を求めています。

衝突が一日一日と続くごとに、パレスチナとイスラエルの子どもたちがより苦しむことになります。子どもたちのために、今すぐ停戦することが、広範な紛争に対する長期的な政治的解決策と同様に必要です。子どもたちには、あまりにも長く続いている暴力と恐怖の連鎖よりもはるかに良い日常を与えられる権利があります。

* * *

■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/

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