武なき朝廷は、なぜ徳川と戦えたのか……。30年におよぶ死闘を描いた隆慶一郎の傑作『花と火の帝』11月28日発売!
PR TIMES / 2024年11月28日 11時0分
わずか6年の創作期間でこの世を去った隆慶一郎の絶筆『花と火の帝』が、新潮文庫より刊行いたします。日本史の水面下で、帝を護った超人たち描いた伝奇小説をお楽しみください。
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秀吉の死が知らされ、天下を揺るがすほどの騒乱が迫る中、帝は天皇政権の復活を企みます。この時代、朝廷は兵を持っていませんでしたが、相手は最強の武力を振りかざしている徳川幕府。力の差を埋めたのは、天皇の駕籠丁でもあった八瀬童子でした。なかでも常人離れした体力と超能力を持ち、天狗から「鬼道」を叩き込まれた岩介は、やがて真田忍者や風魔衆までも味方につけます。対する徳川秀忠は、父・家康を殺したといわれる天皇の呪力を恐れ、国内外から集めた霊能者や呪禁師たちを次から次へと送り込みます。超人岩介、真田十勇士を率いた猿飛佐助、超絶視力の狙撃者霧隠才蔵、不動金縛りの達人兵左衛門ら四人衆の激闘に次ぐ激闘に、ページをめくる手が止まりません!
形だけの存在である天皇は、なぜ滅びなかったのか。帝の保ち続けた力の源とは。
天皇と幕府による、前代未聞の呪術合戦を描いた大作です。
■書籍内容紹介
(上巻)武力と財力を笠に着て、天皇家を揺さぶる家康と秀忠。狡猾な幕府から帝の立場をお守りするため、謎の隠密集団・八瀬童子が凄まじい武と呪の力を解き放つ。「岩介、八瀬の鬼をあてにしているぞ」若き後水尾天皇は、自らの皇位を賭けて幕府と事を構えると肚を決めた。殺しを禁じられた兵なき朝廷に闘いの道はあるのか……。忍びの者と帝の友情をありありと描き上げた、隆慶一郎の伝奇小説!
(下巻)天皇家の外戚になりたい秀忠は、〈天皇の隠密〉を抹殺すべくあらゆる手段を使った――呪禁師やシャムから来た恐るべき呪者たち。対峙するのは、超人岩介、真田十勇士を率いた猿飛佐助、超絶視力の狙撃者霧隠才蔵、不動金縛りの達人兵左衛門ら四人衆。泰平の裏で繰り広げられる呪詛返し。30年におよぶ呪術大戦と帝を護った超人たちを描く、圧巻の絶筆。
■著者紹介:隆慶一郎(りゅう・けいいちろう)
(1923-1989)東京生れ。東大文学部仏文科卒。在学中、辰野隆、小林秀雄に師事する。編集者を経て、大学で仏語教師を勤める。中央大学助教授を辞任後、本名・池田一朗名で脚本家として活躍。映画「にあんちゃん」の脚本でシナリオ作家協会賞受賞。1984(昭和59)年、『吉原御免状』で作家デビュー。1989(平成元)年には『一夢庵風流記』で柴田錬三郎賞を受賞。時代小説界に一時代を画すが、わずか5年の作家活動で急逝。
■書籍データ
【タイトル】花と火の帝(上)
【著者名】隆慶一郎
【発売日】11月28日
【造本】文庫
【価格】935円(税込)
【ISBN】978-4-10-117423-5
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/117423/
【タイトル】花と火の帝(下)
【著者名】隆慶一郎
【発売日】11月28日
【造本】文庫
【価格】935円(税込)
【ISBN】978-4-10-117424-2
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/117424/
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