軍用個人防護具（PPE）の市場規模、2019年から2028年にかけてCAGR7.8%で成長予測

PR TIMES / 2021年12月28日 12時45分

株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「軍用PPE (個人防護具) の市場動向・市場シェア・市場規模の予測 (2019-2028年)：製品 (ボディアーマー・タクティカルベスト)・エンドユーザー (陸軍・海軍)・地域別」（Grand View Research, Inc.）の販売を12月27日より開始いたしました。

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軍用個人防護具（PPE）の市場規模は、2020年に134億7,000万米ドルとなり、2019年から2028年にかけてCAGR7.8%で成長すると予測されています。胴体防護具、目の保護具、防弾チョッキ、高度な戦闘用ヘルメット、呼吸装置、手袋、履物などは、戦闘時や訓練時に兵士が着用する軍用PPEの一例です。個人用保護具（PPE）は、生物学的、化学的、物理的、および放射性の脅威から兵士を保護するために設計されています。兵士の安全性とセキュリティに対する防衛機関の関心の高まりと、軍事予算の増加が、今後の市場成長を促進すると予想されます。COVID-19パンデミックの状況下にもかかわらず、世界の軍事費は2019年に比べて大幅に増加しています。これは、地政学的な不安定さの高まり、国内紛争、国境紛争、テロの増加、NATOへの支出の増加などが原因と考えられます。

COVID-19パンデミックにより、兵士をウイルスから保護するために、呼吸器系保護具（RPE）や目用のPPEの採用が増加しています。RPEには、ガスマスク、フィルター、動力式空気呼吸器、自給式呼吸器などがあります。マスクやアイウェアの需要の高まりが、市場成長を後押しすると考えられます。

米国は、軍用PPEの主要市場です。2020年、米国は約7,780億米ドルを軍事費にあてており、世界トップの軍事大国です。米国の高額な支出は、研究開発や装備・核兵器の近代化への投資に起因しています。また、米国の軍隊は世界第3位の軍事力を有しており、防衛費の増加が製品需要を促進すると予想されています。

中国の軍事費が増加しているのは、経済的な繁栄と、「真珠の首飾り」政策を実行するためにインド洋地域で示している強い存在感に起因しています。中国とインドの国境紛争に伴う緊張の高まりにより、両国の軍事費が大幅に増加しています。

製品に関する考察

2020年の世界市場では、敵対的環境での保護からの需要が増加した結果、胴体防護具製品セグメントが19.8%で最大シェアを占めました。米国、インド、中国などの間で、非対称戦争が増加していることが、この成長をさらに押し上げています。

目用のPPEの需要は、今後CAGR 7.5%で成長すると見込まれています。アイウェアは、訓練中や戦闘中に起こりうる怪我から兵士を保護します。軍用のアイウェアは、視認性の向上、UVカット、触覚環境下での破片や発射物からの弾道保護などの機能を備えています。

戦闘用ヘルメットは、兵士の衝撃や弾道の保護を向上させるために使用される不可欠なアイテムです。また、重度の頭部損傷を引き起こす可能性のある機関銃の弾丸、IEDの爆発、破片から人員を保護するために、防衛機関で広く採用されています。この分野では、疲労を軽減する軽量ヘルメットや、戦術的なヘルメットの需要が高まっています。

呼吸器保護具（RPE）分野は、化学・生物・放射線兵器の脅威が世界的に高まっていることを背景に、最高のCAGRを記録すると予測されます。さらに、COVID-19の増加により、RPEの需要が高まり、このセグメントの成長を促進しています。

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