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文学界を瞠目させたのは、北海道の過酷な自然に生きる一人の羊飼いだった!驚異の新人が描く〈唯一無二の作品〉とは

PR TIMES / 2017年10月26日 14時1分

河崎秋子著『肉弾』2017年10月6日発売



「低いうなり声。骨が軋み、砕ける音。肉と肉が真っ向からぶつかり合う。ちぎれた肉片があたりに飛び散るのも構わず挑みかかってくる」
「咀嚼を迫る一語一文にがつがつと食らいつきたい」
(平松洋子氏)

「自然の中に放り出された人間が古代から引き継がれたはずの研ぎ澄まされた生きる感覚を思い出す」
「まだ血の匂いが鼻先に残ってる」
(松任谷玉子氏 TOKYO FMプロデューサー)

こんな感想を抱く小説を、かつて読んだことがあるだろうか。

2014年『颶風(ぐふう)の王』で三浦綾子文学賞を受賞し、翌年デビュー。本著は2015年JRA賞馬事文化賞も受賞し、更には雑誌「ダ・ヴィンチ」の〈今月の絶対はずさない!プラチナ本〉にも選ばれる等、いきなり3冠を達成し、文壇に「颶風(=気象用語で強烈な風のこと)」を巻き起こした一人の作家がいる。羊飼い兼作家という日本唯一の肩書きを持つ、河崎秋子だ。

[画像1: https://prtimes.jp/i/7006/3806/resize/d7006-3806-654606-1.jpg ]

河崎は、北海道 根室の別海町に暮らす。女性の羊飼いは、北海道でも珍しい。大学卒業後、ニュージーランドで緬羊飼育技術を1年間学んだ後、「バチカン市国1個半入る広さ」の70ヘクタールある牧場で酪農従業員をしつつ、たった一人で約30頭の羊を飼育している。春には分娩の介助や子羊の育児、夏には餌となる草刈り、そして食肉の出荷と、四季を通してゆっくり休む暇はなく、時には半年の間一日も休みがない事もある。また、100キログラムにもなる羊の体を押さえ込み毛刈りをする等、かなり肉体を酷使する仕事だ。そんな重労働を午前5時から午後9時まで行った後、河崎はへとへとになりながら、それでも寝る時間を削ってパソコンに向かうのだ。

[画像2: https://prtimes.jp/i/7006/3806/resize/d7006-3806-635911-2.jpg ]

兄姉の影響を受け学生時代から小説に親しみ、大学では文芸サークルにも属して小説を書いていた河崎。羊飼いを志し一旦は作家の道を諦めるも、30歳という節目がきっかけとなり、再び「小説を書きたい」という思いが目覚めた。「生命を育み、そして奪う。羊と向き合う日々が、動物を題材にした文章を書くことが多い私の背筋を常に伸ばしてくれるのです」そして生み出されたのが、明治から平成まで6世代にわたる女達と半野生馬との壮大な物語『颶風の王』だ。

[画像3: https://prtimes.jp/i/7006/3806/resize/d7006-3806-524388-5.jpg ]

別海町は、冬には最低気温がマイナス25度にもなる。牧場から一歩外へ出れば羆も棲息する深い森が鎮座する。荒々しい自然の前に、人間はいかに無力で小さい存在かという事を、河崎は幼い頃から思い知らされ育ってきた。そう、河崎が生きる世界では、人間と野生動物は、あくまで同等なのだ。

人智の及ばぬ大自然の極限状態の中で、虚飾を取り去られた人間が、いかに命と向き合い、生きぬこうとするか。『颶風の王』で受けた衝撃を、私たちは再び全身で浴びることとなる。今月発売した、第二作『肉弾』だ。

[あらすじ]
豪放でワンマンな父親のもとで育ったキミヤは大学を休学中のニート。親に反発しながらも、親の庇護下から抜け出せずにいる。
息子の心を測れずにいる父親は、北海道での狩猟に息子を連れ出した。息子を引き連れ森林を奥深く分け入っていく父。
そこに突然熊が襲ってくる。至近距離のため、父親はなすすべなく腹を裂かれて死ぬ。
ひとり取り残されたキミヤ。後ろから気持ちの悪い唸り声が追ってきた。情けなく涙と涎を垂らし、意味のない悪態をつきながら、キミヤは逃げる。死なないために。生き延びるために――。
北海道のカルデラ地帯で、孤立した青年が熊や野犬と戦い、人間の生きる本能を覚醒させてゆく。圧倒的なスケールで描く肉体と魂の成長物語。

今、出版界を瞠目させる驚異の新人、河崎秋子。ぜひ作品の髄に歯を立て食らいついていただきたい。

■ニュース■
文芸情報サイト「カドブン」にて、河崎さんのワイルドでラブリーな日々を、ご自身で撮られた写真と共にお届けします!「河崎秋子の羊飼い日記」連載スタート URL https://kadobun.jp/readings/83

TBS系「王様のブランチ」(毎週土曜日9:30~放送)BOOKコーナーにて、10月28日に『肉弾』が特集されます! 番組URL http://www.tbs.co.jp/brunch/


■書籍情報
[画像4: https://prtimes.jp/i/7006/3806/resize/d7006-3806-758241-0.jpg ]

書名:肉弾
発売日:2017年10月6日 ※電子書籍も発売中
価格:本体1,600円+税
体裁:四六判並製
頁数:258頁
書籍サイト:http://www.kadokawa.co.jp/product/321611000177/
発行:株式会社KADOKAWA

[画像5: https://prtimes.jp/i/7006/3806/resize/d7006-3806-515531-4.jpg ]

書名:颶風の王
発売日:2015年8月1日 ※電子書籍も発売中
価格:1,600円+税
体裁:四六判並製
頁数:248頁
書籍サイト:http://www.kadokawa.co.jp/product/321412000172/
発行:株式会社KADOKAWA

■著者プロフィール
[画像6: https://prtimes.jp/i/7006/3806/resize/d7006-3806-951501-3.jpg ]

河崎秋子(かわさき・あきこ)
羊飼い。1979年北海道別海町生まれ。北海学園大学経済学部卒。大学卒業後、ニュージーランドにて緬羊飼育技術を1年間学んだ後、自宅で酪農従業員をしつつ緬羊を飼育・出荷。2012年「東陬遺事」で北海道新聞文学賞(創作・評論部門)受賞。14年『颶風の王』で三浦綾子文学賞、2015年JRA賞馬事文化賞受賞。

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