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バケモノ揃いのUFCフェザー級頂上対決が『UFC231』で実現!元UFCファイター高阪剛「この試合でまたMMAが進化する」

PR TIMES / 2018年12月7日 9時40分



[画像1: https://prtimes.jp/i/1355/4688/resize/d1355-4688-557387-0.jpg ]

日本時間の12月9日、カナダ・オンタリオ州トロント スコシアバンク・アリーナで『UFC231』が開催される。
今大会では、12連勝中の王者マックス・ホロウェイが、総合格闘技15戦無敗の最強チャレンジャー、ブライアン・オルテガを迎え撃つUFC世界フェザー級タイトルマッチがついに実現。
さらに現在空位のUFC世界女子フライ級王座を賭けて、ヴァレンティーナ・シェフチェンコと、元UFC世界女子ストロー級王者のヨアナ・イェンジェイチックが対戦。豪華2大タイトルマッチが組まれている。
この2試合を独占生中継するWOWOW『UFC-究極格闘技-』で、解説を務める高阪剛にその見どころを語ってもらった。

――ついに12連勝中の王者ホロウェイと総合格闘技15戦無敗のオルテガによるフェザー級頂上対決が実現しますね!
「どっちが勝つにしろ、そうとうヤバい試合になると思いますよ。バケモノ揃いのUFCフェザー級の中でも頭一つ抜けた二人による頂上対決ですからね」
――前王者のコナー・マクレガーが王座を返上したあとホロウェイが正規王座に就いたわけですが、UFCフェザー級の進化スピードはすごいですよね。
「なによりレベルが格段に上がってますからね。一時期は“パウンド・フォー・パウンド”とまで呼ばれて、フェザー級で長期政権を築いていたジョゼ・アルドが(17年12月『UFC218』対ホロウェイ戦で)あんなに血まみれで、ボコボコにされて負ける姿なんて、それまで想像できませんでした。だから今度のホロウェイとオルテガの試合も、観ている人がびっくりするような試合になると思うんですよ。ここからまだ攻めるの?技いくつ持ってるの?みたいな驚きが、きっとあると思います」

――では早速、このホロウェイvsオルテガのポイントを語っていただけますか?
「まず、二人に共通しているのは、当然グラウンドもできるし、とくにオルテガに関しては、一本勝ちできる極めの強さも持っているんですけど、基本的に寝技はあまりやらないんですよね。とにかく打撃で圧倒する試合がほとんど」
――オルテガは一本勝ちも多いですけど、このところはスタンドから一気にギロチンチョークを極めて勝ったりしてますよね。
「そうですよね。(17年12月に)カブ・スワンソンに勝ったときもそうだし、その前に(17年7月『UFC214』で)ヘナート・モイカノとやったときも、打撃で散々追い込んで相手が不用意にタックルにきたとき、そこをギロチンでしっかり極めるというのはありましたけど。ほとんどが打撃で試合を進めてるんですよね」
――一方のホロウェイも、もともとは柔術ベースですよね。
「だからホロウェイもグラウンドコントロールはうまいですよね。例えばさっき挙げたジョゼとの2度目の試合(17年12月『UFC218』)でも、ジョゼがかなり消耗していたとはいえ、グラウンドのポジショニングでさらに削っていって、最終的にはマウントでタコ殴りにしてTKO勝ちですからね。あれは、しっかりとしたグラウンド技術がなければできないこと」
――では、両者ともに確固たるグラウンド技術があった上で、スタンドの打撃で勝負するタイプということですね。
「ただ、自分が見ていて思うのは、同じ打撃系でも種類の違うスタンドをやるということなんですよね。まずオルテガのほうは、「隙間のないスタンド」を好むんですよ。例えば、相手がプレッシャーをかけてきたら、バックステップでプレッシャーを逃していって、相手があきらめたところで、間髪入れずに逆にプレッシャーをかけていく。そこで打撃を当てながら主導権を握っていって、まだ相手が元気で前に出てきたら、無理はせずに距離をとって相手を泳がせておいて、向こうの足が止まったら、すぐに詰めて攻撃を入れていくという感じですね」
――つまり、攻守の隙間をなくすわけですね。
「あれはホント、相手にとっては嫌なやり方なんですよ。攻守の隙間がないから、休む暇がないんですよね。それでまず打撃で主導権を握っていく」
――相手の気勢を削ぐ守りがあった上で、絶妙なタイミングで自分の攻撃を刺していくと。
「対するホロウェイの方は、逆にちょっとミスするというか、空振りが比較的多いんですよ。身体のバランスを崩しながら打撃を入れにいったりとか。でも実は、これが功を奏していたりするんですよね。相手からしてみたら、「今だ!」と思って攻めていこうとしたら、ホロウェイはバランスを崩したところからでも強い打撃が打てるので、それがカウンターの効果になったりとか。ジョゼとの試合もそうでしたし、アンソニー・ペティス戦(16年12月『UFC206』)もそうでしたよね」
――相手からすると、思いもよらないタイミングで、イレギュラーな打撃がくると。
「そういう思ってもみないところでもらった打撃って、すごく効くんですよ。そしてホロウェイは、一発当ててから畳み掛ける圧力のすごさは、かなり高いレベルのものを持っているので、そこで一気に試合を決めてしまったりもできる。またホロウェイは、打ち合い上等のスタイルでもあるんですよね」
――普通、アルドと打ち合おうと思いませんもんね。
「まず思わないです。打たれ強いことが根底にあるから、それができるんだと思うんですよね。“もらっても俺は倒れない”という自信があって大胆にいけるんだと思いますね」
――では、オルテガは隙間を埋めていくスタンドで、ホロウェイは隙ができたように見えて、思いもよらぬ打撃を打ち込んでくるスタンド。見事に違いますね(笑)。
「だからある意味、噛み合わない種類の打撃をお互いに持った二人なので、これが実際に試合をしたらどうなるか……これはホント、やってみないとわからないですね(笑)。だからこそ、自分も個人的にすごく興味があるんですよ。ひとつ言えるのは、一発どちらかがクリーンヒットさせてから、展開が動いていくんだろうなと。だから、どっちが先に顔面に打撃をヒットさせるかがポイントですね」
――寝技の勝負になることは考えにくいですか?
「ホロウェイの方は、タックルでテイクダウンするという考えは、おそらくないと思うんですよ。だから逆に、オルテガがタックルを仕掛けていったらおもしろいですよね。そうすると展開も変わってくるかもしれない」
――オルテガは、もともとホリオン・グレイシーの息子ヘナーから柔術黒帯を授かった、“純正グレイシー”みたいな選手ですからね。そういう選手が、久しぶりにUFCタイトル戦に絡むのも楽しみです。
「グレイシーなのに打撃でガンガンくるという、いわば進化系ですよね。またオルテガは、毎試合ちょっとずつ詰めるタイミングとか、ステップの種類なんかを増やしてきてる。まだまだ成長段階なので、どんな形でタイトル戦に臨んでくるのか楽しみですよ。もちろんホロウェイもまだまだ成長しているので、今度の試合は、またMMAを進化させる試合になるかもしれません」
[画像2: https://prtimes.jp/i/1355/4688/resize/d1355-4688-465484-1.jpg ]


――では続いてUFC世界女子フライ級王座決定戦。この一戦のポイントはどこになりますか?
「やはり、まずはシェフチェンコがバンタム級から落としてきた選手で、イェンジェイチックはストロー級から上げてきた選手。そこがこの試合のおもしろさですよ。だから大前提として、どちらの選手がフライ級という新しい階級に自分をアジャストできるかというのがポイントになりますよね」
――シェフチェンコはフライ級に階級を落として2試合目、イェンジェイチックは初のフライ級戦ですからね。
「また、お互いにバックボーンが打撃系ですよね。しかも二人ともかなりの実績を残している者同士。実は以前、キックボクシングの試合で二人は対戦していて、そのときはシェフチェンコが勝っています。ただ、これがMMAとなると、また違いますから。とくにイェンジェイチックは、基本、線が細いじゃないですか。だけど相当パンチ力があるんで、体幹が強いんだと思いますね」
――アーネスト・ホーストの指導を受けていただけあって、打撃のスタイルがオランダ人キックボクサー的ですよね。
「そうですね。ガシガシと強い打撃を入れ続けるスタイル。対するシェフチェンコは、どちらかというとカウンター狙いというか。相手が前に出てきたところで、前手のフックを入れて。そこから嵐のようにパンチを見舞うという。それでいて深追いはせず、勝負に徹するスタイルですよね」
――まず、その打撃の違いがどちらにハマるかがポイントですね。
「それプラス、シェフチェンコはタックルからのテイクダウンも狙ってくる選手なので、それをどう差し込んでくるかでしょうね。シェフチェンコの寝技は上からコントロールして削っていくんですけど、“無理をしない寝技”をやるから、相手にとっては厄介なんですよ。腕十字にいけそうなタイミングでも、トップキープを優先するタイプなので」
――相手としては、極めにきてくれないから切り返すタイミングがないわけですね。
「だから試合展開としては、全局面で仕掛けるのがイェンジェイチックで、シェフチェンコはそのカウンターで打撃やタックルを入れてくる、そういう展開が増えるんじゃないかと思いますね」
――また、両者ともにスタミナには定評があるので、消耗戦になりそうですね。
「そう考えると、やはりどちらがフライ級という新しい階級にフィットするか、ということになると思うんですよね。どちらが勝つにしても、フライ級でトップを目指す人の指針となるような試合になると思います」

この12月9日(日)の『UFC231 in トロント』UFCフェザー級タイトルマッチのマックス・ホロウェイvsブライアン・オルテガをはじめ、同30日(日)には『UFC232 in ラスベガス』で復活するジョン・ジョーンズvsアレクサンダー・グスタフソンのUFCライトヘビー級王座決定戦と、年末にかけてビッグマッチが目白押し。年の瀬も世界最高峰の闘いから、目が離せない!
(取材/文・堀江ガンツ)


◆◆◆WOWOW『UFC-究極格闘技-』放送スケジュール◆◆◆
★『生中継!UFC231 in トロント ダブルタイトルマッチ!フェザー級王者ホロウェイ防衛なるか?!』
12/9(日)午後0:00 WOWOWライブ

★『生中継!UFC232 in ラスベガス オクタゴンに元王者ジョン・ジョーンズが帰ってくる!』
12/30(日)午後0:00 WOWOWプライム
【ゲスト:玉袋筋太郎】

■詳しくはWOWOW番組オフシャルサイト(https://www.wowow.co.jp/sports/ufc/)をチェック!
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