品格ある子どもの育て方第三章 「中学受験」で品格をどう身につけさせるか(44)

クオリティ埼玉 / 2014年3月23日 0時26分

自由と責任をしっかり認識させる
~トップと2番手の決定的な違いとは?~
 
 私には、世界のサッカーとJリーグのレベルの違いを語る資格など当然ありませんので、自分に最も近い世界でトップと2番手の違いについて話したいと思います。 
 私が語れる世界で言えば、やはり学校選びでしょうか。いわゆるトップ校と呼ばれる学校と、2番手と呼ばれる学校では、偏差値では測れない決定的な違いが存在します。
 学校選びで保護者が必ず気にするキーワード、それは自由です。人気がある学校(特に私立)は、わずわけのわからない校則で管理することはありません。その学校に在学する生徒(のほとんど)が、自由の裏に潜む責任をきちんと理解しているからです。
 ・学生の本分は勉強であることを忘れない
・「遊びすぎたな」と思ったら自分で修正する
 いわゆる自己管理能力を持っていることが、学生に課せられる条件になります。
「経過や努力は関係ない。きちんと結果を出せ」
 これが自由と責任です。品格のある子どもであれば、この手の学校に進学する、しないはともかくとしても、この自由と責任はしっかり認識できていなければなりません。 
 つまり自己管理能力を持ち合わせていることも重要な条件になります。自己管理は、自分自身にカセをかけるわけですから、非常に強い意志が必要になります。そして勝ちたい、合格したいという向上心があるからこそ、つらい練習や制約など自分にかしたカセにも耐えられるわけです。
 もう一度サッカーの日本代表の話に戻りましょう。この日本代表の選手たちは何を目指したのでしょうか?
 選手たちが練習後に携帯ゲームに興じていて、中田が怒ったという報道もありました。結果が出なかった以上、この選手たちに言い訳の場は与えられません。少なくとも中田の目には、向上心や自己管理能力を持ち合わせる選手たちだとは映って居なかったでしょう。
 あえて厳しい言葉を使えば、ガキくさく見えたのではないでしょうか。その中に中田は身を置かず、宿舎すら別にとったとも聞いています。ジーコから与えられた自由を履き違え、責任を果たせない連中とは同じ空気さえ吸いたくなかったのではないでしょうか。
 この中田の目や感覚を養ったのは間違いなく一流(トップ)の環境です。リスクを恐れて海外へ飛び出すことがなかったら、あの中田にはなりえなかったでしょう。
 みなさんはこれでもまだ、自分の子どもに日本代表で留まってほしいのですか?
 特にお父さん。「中田スゲエな~」で親子の会話を終わらせず、これをきっかけにして受験校のこと、それから将来の夢について、ぜひ子どもと話し合ってみてください。
 お母さんというのは、悪気なくまず安全を考えてしまうようです。子どもの品格形成はまず挑戦からです。
 そして、挑戦させるのは、子どもの背中を押し出すのは、お父さんの仕事です。
「品格ある子どもの育て方(PHP文庫) 秋田洋和著」より

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