あなたの年金はだれが運用しているか知っていますか?GPIFの改革に注目しよう

クオリティ埼玉 / 2014年8月10日 13時3分

8月の株式市場は夏枯れ相場とも言われる。事実ウクライナ情勢などの地政学リスクも懸念され、今月に入ってから日経平均やダウ平均など日米欧で下げ相場の様相を呈している。その中で注目を集めているのは「年金積立金管理運用独立行政法人(以下GPIF)」の運用改革だ。GPIFとは公的年金(厚生年金および国民年金)の積立金の管理と運用を行う独立行政法人である。GPIFの運用資産は約130兆円という大きな額で世界でも最大規模の機関投資家になる。いままではその運用資産である年金を目減りさせないために主に債券で運用していたが、この秋に発表する新しい資産構成では株式の運用比率を高める方針であり、それに伴い株式市場への資金流入・相場活性が期待されている。
 
一方、GPIFが株式での運用比率を高めることに対し、世間では消極派と積極派にわかれている。消極派の意見は株式のようなリスクのあるものに、国民の大事な資産を投資してよいのかというものであろう。改めて言うまでもないが、GPIFの使命は「われわれ国民の年金を資産運用によって殖やす」ということだ。GPIFのいままでの平均運用利回りは2.07%であり、この数値には直近2年間の株高の影響が含まれており、それがなければ0.67%であった。債券の代表的なものは国が発行する国債で、株式に比べると確かに元本の保証や利子の支払いなどは安定している。株式投資は株価が下がったとき多額の損失が一時的に発生する。しかし、海外の公的年金での10年程度の運用実績をみると、債券よりも高い利回りをあげているケースが多い。資産を株式、債券、不動産など運用先を分散させる考えをポートフォリオという。西洋の格言では「卵は一つのカゴに盛るな」とあり、卵を複数のカゴに分けておけば、一つのカゴを落としてその中の卵が割れても、他のカゴの卵が割れることはない。分散投資の大事さを表している。値動きは激しいが利回りが高いものと利回りは低いが元本が保証されているもの、これらを組み合わせて長期的に資産を殖やしていくことがポートフォリオのポイントだ。「イギリス人はどんなことにも我慢できるが、2%以下の金利には我慢できない」ということわざを知っているだろうか。現在の歴史的低金利のなかで、適切なポートフォリオを組んできちんとした運用利回りを出せないのであれば、GPIFの存在意義はない。この運用利回りはGPIFのホームページで確認できるので、きちんと国民が目を光らせなくてはいけないと考える。
 

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