2014衆院選 ― 政治家の節操

クオリティ埼玉 / 2014年12月7日 21時18分

第47回衆議院議員総選挙は12月2日に公示され、直後に序盤の情勢分析が出た。自公が公示前の議席を超える勢いという各社報道が流れた。
野党の選挙準備ができていなかったこともあるが、民主党は国民の期待を裏切った前政権時の反省、総括がないことが期待につながっていない。
そして2年前に自民、民主以外の選択肢だった第三極が、互いの主導権狙いの離合集散の結果、存在感を失っていることが背景だろう。
 
しかし野党の候補者調整はあまりにも泥縄だ。アベノミクスを批判している民主党と、規制緩和などアベノミクスの第三の矢をすすめろという維新の党。経済政策がまったく異なる野党が候補者を統一しようというのは、所詮議席を得たいという野心を有権者にみすかされたということではないだろうか。
 
政治家に必要なことは信念を貫くという節操だ。
 
戦前、床次竹二郎(とこなみ たけじろう)という何度も首相候補と評された大物政治家がいた。原敬に内務大臣に抜擢されて政界に入り、その後鉄道大臣、逓信大臣も務めた。
野党として当時の政権に護憲運動を起こして対抗していた政友会を脱党して、みずから政友本党を結成し与党に転じた。その後憲政会と合同、民政党を結成したが、あとでまた脱党、新たな政党を立ち上げるものの、その後政友会に戻るという政党遍歴であった。その行動は、政権に近寄ろうという野心からで、「もし床次を女学校の校長にするくらいなら、女郎を校長にしたほうがいい」とその無節操さを非難する者もおり、結果評判を落として「万年首相候補」に終わった。
 
みんなの党の要職についていた前職議員がいた。この埼玉県でも応援演説で官公労に支えられている民主党をしがらみの象徴として批判をしていたのだが、なぜか埼玉県内で民主党公認候補として立候補している。かたや同じみんなの党でも無所属を選択した行田邦子参議院議員は一定の評価ができる。
 
政治家であれば人それぞれ信念を持ち、それが所属政党と齟齬をきたし政党を変わるということがあるかもしれない。しかし、今回の選挙では己の議席を得たいがための野心で行動している候補者調整が目につく。インターネット時代は政治家に過去の言動をごまかせなくさせる。賢い有権者には候補者をよく知って投票してもらいたい。
(小林 司)

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